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ZEH住宅にしなきゃ損? 補助金の種類と申請のポイントを解説

ZEH住宅にしなきゃ損? 補助金の種類と申請のポイントを解説

国からの支援を受けながらエコで快適な住まいが建てられると話題の「ZEH(ゼッチ)」ですが、補助金を受けるには、さまざまな条件があります。では、ZEH住宅の補助金を受けるにはどのような条件をクリアすればいいのでしょうか? またスケジュールや申請方法はどうなっているのでしょうか?

住宅関連企業のコンサルティングを行う一級建築士事務所 サクラ・ワークの桜川茜依子さんにZEH住宅の基本的なポイントや補助金についてのお話を聞きました。

目次

ZEH住宅ってどんな住宅なの?

ZEH(ゼッチ)とは「ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス」のことで、省エネが実現できる家として知られています。経済産業省の資料等では「エネルギー収支をゼロ以下にする家」と定義されており、家庭で使用するエネルギーと、太陽光発電などで創るエネルギーとのバランスを管理・調節して、1年間で消費するエネルギーの量を実質的にゼロ以下にする家のことです。

ZEH(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)とは

ZEHの説明イラスト

(図/SUUMO編集部作成)

※ちなみに、ZEHの「H」はハウスを指すため、「ZEH住宅」ではなく「ZEH」が正しい表記。この記事では、分かりやすくするために「ZEH住宅」と記載しています

ZEH住宅を実現するためには、家全体の断熱性や設備の効率化を高め、使用するエネルギー量を大幅に減らす必要があります。

ZEHにするための5つの条件

(1)住宅の躯体の断熱性の大幅向上

(2)高効率設備の導入で省エネ性能を向上

(3)再生可能エネルギー等の活用

(4)エネルギー計測機器の導入(HEMS)

(5)自然エネルギーを取り入れた設計手法

 

国はZEH住宅の普及を図っていますが、その実情はどうなっているのでしょうか?

「現在、ZEH住宅の広まりはまだまだ不十分な状況です。ZEH住宅を建てるには高額な費用がかかるんじゃないの? と思っている人が多いことや、光熱費が抑えられること以上の本質的な価値が正しく認知されていないためだと思います。

実は設計や導入するシステムや住宅機器などZEHの基準をクリアし、補助金を活用することができた場合、通常の住宅とさほど変わらない金額でZEHを建てることも可能な場合もあり、さらに減税策等の活用もできてお得さもあります。また、ZEH住宅の本来の効果はコスト抑制よりも『家族が健康な毎日を過ごすことができ、さらに家の老朽化を防ぎながら非常時にも備えることができること、結果として資産価値の向上に繋がる点』だと私は考えています」(桜川さん、以下同)

ZEH住宅のメリット・デメリット

それでは、具体的にZEH住宅にはどんな特徴があるのでしょうか? メリットとデメリットを整理しながら見て見ましょう。まず、ZEH住宅のメリットとして、以下の特徴が挙げられます。

ZEH住宅のメリット

・断熱快適な室内で家族が健康に過ごせる

・太陽光発電、蓄電池、電気自動車等により災害に備えることができる

・光熱費のランニングコストを抑え、経済性が高い

・エネルギーを節約できる管理システム「HEMS(ヘムス、Home Energy Management Systemの略)」を用いて機器と接続し、外出先から操作可能

・高気密、高断熱、換気計画等により高性能で耐久性が高い。資産価値が向上する

・地球に優しく、エコ社会に貢献できる

・補助金を活用できる

逆に、ZEH住宅のデメリットとして次のような特徴があります。ZEH住宅を検討するときは事前にデメリットについてもよく知ることが大切です。補助金支給にはさまざまな条件があるため、家族が家に求める条件の優先順位によってはZEH住宅にしない方が良いケースもあるためです。

ZEH住宅のデメリット

・高性能な設備や断熱材・窓等を選ぶと初期コストが高くなる

・家のプランに制約がある

・ZEH住宅が建築できる会社とできない会社がある

「初期コストが高くなりがちというデメリットに関しては、補助金を活用したり、ランニングコストを削減したりすることで将来的には収支をプラスにできるのがZEH住宅です。初期コストについても、仕様や導入する設備をうまく調整することでリーズナブルな価格で提供している会社も存在します。逆にZEH住宅の建築に慣れていない会社だと補助金の申請等に時間がかかる場合があるので注意が必要です」

そのため、ZEH住宅を検討するときは実績のある会社を選ぶこともポイントだと桜川さんは強調します。 

ZEH住宅もいろいろ。どのプランを選んだらいいの?

ZEH住宅にはいくつかの種類があり、住む場所や家に求める機能によって自分にはどのプランが適切かをよく検討する必要があります。各プランについて見ていきましょう。

寒冷地に住むなら「Nearly ZEH(ニアリー ゼッチ)」

寒冷地や低日射地域、多雪地帯など、限られた地域に住宅を構える場合に適用されるのがNearly ZEHです。太陽光発電の導入が条件に含まれないことなど、完全にZEH住宅の条件を満たしていなくても補助金を申請することができます。

都市部の狭小地に住むなら「ZEH Oriented(ゼッチ オリエンテッド)」

都市部の狭小地の住宅では、屋根の面積や陽のあたる時間によって十分な太陽光発電量が見込めない場合があります。そのため、ZEHの基準を満たす断熱性と省エネ性を備えた住宅であれば太陽光発電システムや蓄電池がなくてもZEHとして認定されます。

高性能な省エネ&再エネを求めるなら「ZEH +(ゼッチ プラス)」

省エネ性能が高いZEHを求める方にはZEH +が適切です。ZEH、さらに電気自動車の活用など、省エネと再エネのための措置が求められるプランです。

ZEH +(ゼッチ プラス)の説明画像

ZEH住宅の要件に加え、さらに省エネ率を高めたうえで電気自動車等を活用してエネルギーの自家消費の拡大をしたものが「ZEH +(ゼッチ プラス)」(画像出典/資源エネルギー庁)

災害に備えたいなら「ZEH +R(ゼッチ プラス アール)」

2019年制定された新しいZEHのプランで、災害による大停電等に対応するレジリエンス(防災力)の強化のための措置が講じられた住宅のことです。ZEH +の要件を満たし、停電時に太陽光発電により電源を確保できることが求められます。

ZEHの説明イラスト

ZEH +の要件に加え、さらにレジリエンス(防災力)強化のための措置が講じられたものが「ZEH +R(ゼッチ プラス アール)」(画像出典/資源エネルギー庁)

「複数種類があるので、どのプランが該当するのか難しく感じるかもしれませんが、『エリア』と『ニーズ』でプランを分けると考えやすいでしょう。まず、『エリア』として寒冷地や都市部の狭小地であれば『Nearly ZEH(ニアリー ゼッチ)』や『ZEH Oriented(ゼッチ オリエンテッド)』に該当する可能性があります。それ以外の地域の場合は『ニーズ』として『家族の健康』『光熱費の抑制』『災害対応』のレベルをどこまで求めるかによって『ZEH』→『ZEH +』→『ZEH +R』と要件が上がっていくと考えると良いのです」

ZEH住宅の補助金にはどんなものがあるの?

補助金を活用することで経済的にZEH住宅を建てることができますが、住宅のタイプによって申請できるものが異なります。ZEH関連の補助金にはどんな種類があるのか見ていきましょう。

ZEH支援事業

ZEHロードマップの定義を満たし、ZEHビルダー/プランナーによって設計・建築・改修または販売された住宅が対象となります。

  • 対象:Nearly ZEH、ZEH Orientedの住宅
  • 補助金額:1戸あたり60万円

ZEH +実証事業

ZEH支援事業の条件を満たした上で、更なる省エネルギーの実現ができる住宅が対象です。具体的には、省エネ基準から25%以上の一次エネルギー消費量を削減することに加え、『外皮性能の更なる強化』『高度エネルギーマネジメント』『電気自動車のための充電設備』の3つのうち2つ以上を導入することが条件となります。

  • 対象:ZEH +、Nearly ZEH +の住宅
  • 補助金額:1戸あたり105万円

ZEH +R強化事業

ZEH +を満たす住宅であり、停電時に太陽光発電システムで電源を確保できること、蓄電システムまたは自立制御電源を確保した太陽熱利用温水システムを導入できることが交付の条件となります。

  • 対象:ZEH +、Nearly ZEH +
  • 補助金額:1戸あたり115万円

ZEH住宅を実現するためのスケジュールは?

ZEH住宅の補助金を取得するためには、公募期限内に申請を行い、期限内に工事代金を支払い終える必要があります。どのようなスケジュールで動けば良いのか、2020年度発表の概要をもとに、一次公募で申し込んだ場合のスケジュール例を見ていきましょう。

ZEH各補助事業のスケジュール

ZEH補助金申請スケジュール

2020年度における、ZEH補助金申請スケジュール例(一般社団法人環境共創イニシアチブ資料より抜粋)

4月/情報収集、工事会社の決定

公募説明会や現場見学会、勉強会などに参加してZEHの内容を把握します。

また、ZEHビルダー/プランナーとZEHを建てられる工事会社を探します。補助金の概要が発表されたら、見積もりを開始し、工事会社を決定しましょう。

5月/設計、ローン審査、契約・建築確認申請、補助金申請

建築士や工務店、ハウスメーカー等と本格的な設計・プランを作成します。設計や仕様等の詳細が決まったら住宅ローンの申し込みを行い、審査を受けます。その後、契約と建築確認申請を行い、工事会社にZEH補助金の申請書を作成してもらいましょう。

6月〜7月/補助金審査期間

補助金の審査期間となります。審査が通れば、2019年度は一時公募では7月下旬には交付決定通知書が発行されました。

8月/着工

補助金の交付決定後、着工します。

12月/事業完了、実績報告書の提出

通常、着工後3カ月〜4カ月程度で竣工となります。竣工後、引き渡しを受け、すべての建築費の支払いを終えることで事業完了となります。工事会社に補助金の実績報告書を提出してもらいます。

3月〜5月/入金

通常、竣工後3カ月〜5カ月程度で振込により補助金が支給されるようです。

 

補助金の公募期間や申請回数は、年度によって異なり、またどのZEHプランを選択するかによっても異なります。そのため、まずはZEH制度の概要が出るのを待ちながら申請実績のあるZEHビルダー/プランナーを探しておくことが第一歩だと桜川さんは言います。

「年度ごとに制度が変化するので、概要をしっかりと確認することが重要です。また、補助金の申請・報告のスケジュールにあわせて動けるよう、できればその年のZEHの概要が発表される前に工事会社やプランについて検討し、概算の見積もりを立てておくことをオススメします」

ZEH住宅を実現した先輩の実例紹介

それでは、実際にZEH住宅を建てた先輩の実例を紹介しましょう。

ZEH基準の断熱性と床暖房で快適さも追究

Sさん夫妻の理想の家は「ゆったりとくつろげる家」。たっぷり収納を設けた機能性の高さと、吹抜けによる家族の気配を常に感じることができる環境で、毎日快適に過ごしているそうです。

ZEH仕様の注文住宅の、吹き抜けのあるリビング
ZEH仕様の注文住宅の、吹き抜けのあるリビング
太陽光発電と高断熱窓を採用したZEH基準の住まい(写真/宮田雅臣)

特にZEH基準である高断熱の窓は断熱性能が高く、床暖房を併用することで寒い冬も家中ぽかぽかとしているそう。断熱性が高いためエアコン効率が良く、冷暖房費を抑えることができるうえ、太陽光発電により電気代の節約ができる住まいです。「吹抜けがあるにもかかわらず今年の猛暑もエアコン一台で快適に過ごすことができました」と新しい住まいに満足している様子が垣間見えます。

この実例をもっと詳しく→
たっぷり収納ですっきり片付く、くつろぎのわが家

スーモカウンターでできること

「省エネで快適な住まいがいい」という思いはあっても、それを実現するためにどのような仕様がベストなのか、ZEH基準を満たすにはどうしたらいいかわからないという方も多いでしょう。桜川さんのお話にもあるように、各家庭によってニーズやその優先順位は異なります。

そんなときは、ぜひスーモカウンターに相談してみましょう。スーモカウンターでは、どのような暮らしをしたいか、そのためには本当にZEH住宅にするのが良いのか、それらを実現してくれそうな依頼先を紹介しています。

無料の個別相談のほか、「パパママ必見!子育て世代の家づくり講座」など、家づくりの流れや予算の組み方などが学べる無料の家づくり講座もご利用いただけます。ぜひお問い合せください。

取材協力/一級建築士事務所 サクラ・ワーク株式会社

取材・文/佐藤愛美(スパルタデザイン )