モダンクラシックの上品な雰囲気漂うMさん夫妻の家。元々好みが真逆な二人でしたが、叶えたい要望がたくさんある中で、プロのアイデアを取り入れながら上手にコスト調整し、予算内でこだわりと遊び心をちりばめた住まいをつくり上げました。創造力が刺激される家づくりのストーリーを紹介します。
アドバイザーに何度も相談し、疑問や不安を解消して契約へ
2021年に結婚したMさん夫妻。二人で今後について話していく中で、お互いに一軒家を買いたい、つくりたいという意向が共通していることがわかり、まずは住宅系の本を3冊ほど買い、近所の住宅展示場に足を運ぶなど、緩やかに家づくりをスタート。いろいろ情報収集をしていくと、そもそもハウスメーカー・工務店・設計事務所のどこで建てるかによって、資金計画や価格、こだわれる箇所も違うことがわかってきました。
「早い段階で気密・断熱といった性能にこだわりたいという意向は決まったことと、ある程度規格化されていないと無尽蔵に価格が上がりそうな気がしたので、ハウスメーカー・工務店から選ぶことに。どちらにすべきかWEBで調べていたときにスーモカウンターの「はじめての注文住宅講座」「注文住宅価格まるわかり講座」「ハウスメーカー・工務店 選び方講座」などの講座が出てきて、私たちがドンピシャで知りたい「痒い所に手が届く」情報ばかりだったので、これはまずは話を聞いてみようと、次の週末にすぐ予約を取りました」(妻)
アドバイザーとの面談で、治安や教育環境が良いエリアを希望していることを伝えると、検討していたエリアでは土地が高く、予算内で建てるには3階建てになってしまうことがわかりました。「土地が安くても防火地域では建築費が高くなるリスクもある」、「広めの2階建てにしたいなら〇〇区辺りから西のエリアがいいかも知れない」、「希望エリアの中でこの辺りは高い、あるいは狭い土地しか出てこない」など、アドバイザーが希望エリアを絞るための判断材料になる情報を提供してくれたそう。
「自分たちで不動産屋さんを回って土地探しをするつもりだったのですが、『不動産屋さんは建て方の規制など詳しくないので、なるべく建築会社のアドバイスをもらえる状況で探した方がいいですよ』というアドバイスをいただけたのも良かったですね」(夫)
予算やエリアと併せて、性能とデザイン両方のレベルが高く、担当者の人柄が良いという要望を伝えたところ、アドバイザーから大手から中堅までバランス良く4社の依頼先候補を提案され、面談することにしたMさん夫妻。各社との面談を重ねてエリアを絞り込んでいく中で予算に合った土地が見つかりました。提案してくれた会社はプランも想像以上に良くて、感激。夫妻の性能のこだわりにも寄り添ってくれたことから、この会社で家を建てることに決めました。
「全く知らないエリアの土地を紹介されたのですが、周辺の雰囲気が落ち着いた感じですぐに気に入りました。この予算でこんなに閑静でいい場所に建てられるとはとても思っていなかったですね。2年後くらいに家を建てるつもりでしたが、この土地が出てきたので勢いで購入を決断しました。
設備や建材はほぼ標準仕様から選ぶことができたので、契約後のオプション費用が大幅に嵩(かさ)むという『家づくりあるある』も回避できました」(夫)
「アドバイザーさんが電話やメールで何度も相談に乗ってくれて、お断りを入れるタイミングや提案内容、契約タイミングについても的確なアドバイスをくれました。建築会社から提案された契約時期と契約金額が妥当なのか不安になったときも、3月の期末契約の理由、見積もりに含まれる諸経費や仕様など確認すべき点を細かく教えてくれたので、しっかり確認して納得した上で契約できました。結果的に資材価格変更前の年度末に契約したことで数百万円得していたようだったので、スピーディー・的確に相談に乗ってもらえて本当に助かりました。
また、契約後にもローン関係で相談をしたことも。レスポンスも早くて、本当に親身になってアドバイスをしてくれました」(妻)
役割分担して二人の要望をとことん擦り合わせた資料を作成
プランニングでは、気持ち良く暮らすために気密性や断熱性などの性能とデザインのバランスを重視していたというMさん夫妻。元々好みが真逆だったことから、初めはなかなか要望が噛み合わなかったといいます。そこで、「夫婦喧嘩をしない家づくりをしよう」と決めて、夫が設備面、妻がデザイン面を担当すると役割を分担し、お互いの希望をしっかりと擦り合わせてから建築会社との打ち合わせに臨むことに。事前に二人の意見がまとまっていたことから、打ち合わせはスムーズに進みました。
「スーモカウンターや建築会社との打ち合わせの際に、ヒアリングシートを用いて要望をまとめてくださっていたのを見て、自分たちの要望をなるべく細かく伝えた方がいい提案をもらえそうだなと思ったので、『AとBの中間にしたい』など要望の細かいニュアンスや優先順位づけをした資料を作成しました。外観デザイン一つをとっても、私の希望するデザインのイメージ画像を100枚くらい集めて夫に一点ずつ確認してもらってOKだったものをブラッシュアップしていくことで、次第に二人の好みが擦り合っていった気がします」(妻)
Mさん夫妻の家づくりへの想いが詰まった要望シートを基にプランを詰めていく中で、予算のバランスには気を配ったそう。建築会社からさまざまなアイデアをもらいながら、予算内で要望をしっかり形にしていきました。
「例えば、天井の高いリビングにするために当初はスキップフロアにしようとしていたのですが、天井を上げるには結構お金がかかってしまうとのことでした。そこで設計士さんが『もっと安くする方法として、ダウンフロアにして擬似的に天井高を上げる方法がありますよ』と提案してくれました。また、キッチンはアクセントをつけたくて、ダイニングとの境目部分をアーチ状にする相談をしましたが、これも予算内でうまくやってくれました」(妻)
「標準仕様のクオリティが高い会社だったので、一部標準仕様よりダウングレードさせても満足できました。デザインだけでなく、気密・断熱も数値測定するなどこだわったので、設計士の方にも『この金額でこれだけやりきった人なかなかいませんよ』と言ってもらえたのはうれしかったですね。協力的な営業さんと建築士さんに恵まれたというのが大きかったと思います」(夫)
ポジティブ思考になりライフスタイルがガラリと変わった
隅々までこだわり抜いた住まいで暮らすようになってからライフスタイルがガラリと変わった、と笑顔で話すMさん夫妻。
「私は万年不眠気味だったのですが、快適なこの家で暮らすようになってから心からリラックスできてよく眠れるようになり、健康になった気がします。気持ちも前向きになり、以前の住まいでは億劫でできなかった運動までするようになりました。
『夫婦喧嘩をしない家』を目指していましたが、実際に以前よりも夫婦仲が良くなりましたね」(妻)
おうち時間の質が向上すると夫の家事参加率が上がり、週末には妻の好物である餃子を夫が手づくりするのが定番になっているのだとか。広々としたキッチンになったことで二人で料理する機会も増えたそう。ゲストを招いて中庭でホームパーティーをする際には、夫がポータブルピザ窯で焼きたてのピザを振る舞うなど、料理を楽しむようになりました。




Mさん夫妻は「本当に楽しかった!」と、家づくりを振り返ります。
「スーモカウンターに相談して素晴らしい営業さんと設計士さんに出会えたことで、自分たちの感性が磨かれて成長を感じられるような家づくりになりました。出来上がった家は、『ここに住むことで自分自身の質が引き上げられていくな』と感じます。今後の人生のベースとなる場所をつくれて本当に良かったです」(妻)
二人の「好き」が詰まったこだわりの住まいは、今まで閉じ込めていたクリエイティビティを解き放ってくれる場所になっているようです。
取材・文/金井さとこ 写真/八木虎造
- DATA
-
建築会社 三井ホーム株式会社 土地面積 144.8㎡ 延床面積 140.04㎡ 建築費 4000万円台 間取り 4LDK+4S 世帯構成 夫(30代)、妻(30代)
- スーモカウンターで受けたサービス
-
カウンター店舗 スーモカウンターアルカキット錦糸町店 紹介された建築会社数 4社 受けたサービス 個別相談