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注文住宅のコンセント位置で失敗したくない! ポイントや部屋別レイアウトを紹介

快適な生活を送る上でコンセントをどの位置に設置するかは大切なポイントです。新築の住宅を建てるときは建築段階でコンセントの位置をしっかりと決めておくのが理想です。無垢スタイル建築設計の石井渉さんに、失敗しないコンセント位置や部屋ごとのコンセントのレイアウトについて話を聞きました。

コンセントの役割

家電製品などに電源を供給するため、建物の壁や床に固定されたプラグの差し込み口のことをコンセントといいます。日本の住宅では100V用のコンセントが一般的で、国内で製造販売されている家電製品のほとんどが100V用につくられています。また、海外に行くとコンセントから供給される電圧が日本とは異なるため、変圧器を持って行く必要があります。

「近年はコードレス式の家電製品が増えています。そのため、コンセントは家電を繋ぎっぱなしにしておくものとは限りません。コードレス掃除機やスマートフォンの充電場所として捉え、住む人の使いやすさを考慮してコンセントの位置決めをする必要があります」(石井さん、以下同)

プラグとコンセントの穴に挿し込んでいる写真

家電製品等のプラグをコンセントの穴に差し込んで使用する(画像/PIXTA)

【部屋・場所別】おすすめのコンセント位置

コンセントが適切な位置に配置されていると、家事動線や生活動線がスムーズです。日々快適に生活するためにも、コンセントの位置はこだわりたいところ。
ここからは、部屋・場所別でおすすめのコンセント位置をご紹介します。

キッチン

「キッチンはコンセントの位置決めが特に難しい場所です。使っているキッチン家電の数や種類は家庭ごとに異なるため、最適な位置や数も家庭ごとに違います。カウンターやカップボードの上に常に出しておく家電もあれば、ホットプレートのように使うときだけ取り出す家電もあります。普段使うものとそうでないものを明確にし、生活しているときの様子をシミュレーションしてみることで最適なコンセントの位置が決まってきます」

キッチン家電の写真

使用する予定のキッチン家電をリストアップし、必要なコンセントの数や位置を決める。大きなオーブンなど、ハイパワーの家電を使う場合は単相200Vのコンセントを設置するとよい(画像/PIXTA)

リビング・ダイニング

リビングは家族だんらんの場所であり、家の中心ともいえる部屋です。みんなが使いやすいようにコンセントの位置を決める必要があります。

「ダイニングテーブルの下に床用コンセントを設けると、テーブルの上でホットプレートを使うときに便利です。ロボット掃除機の収納スペースと一緒に充電用コンセントを設けるのも人気のスタイルです」

ロボット掃除機の触る猫のイラスト

ロボット掃除機の収納場所を建築段階で決めておくと便利。コンセント付きの収納スペースで、充電も可能に(イラスト/青山京子)

寝室

寝室では、スタンドライトを使用したり携帯電話を充電したりするコンセントが必要です。また、空気清浄機を使う場合は設置場所の近くにコンセントを設けると便利です。

「ベッドの配置によってコンセントの最適な位置は変わってきます。寝室の理想のレイアウトが決まったら、なるべく早めに施工会社に伝えたほうがよいでしょう」

寝室のコンセントの写真

寝室では、USBコンセントや人感センサーライトが付いた特殊なコンセントも役に立つ(画像/PIXTA)

洗面所

ドライヤーや電気カミソリ、電動歯ブラシなど多くの家電を使用する洗面所。ヒーターや扇風機を使う人もいるでしょう。洗面台のまわりと足元にコンセントを設置するのが一般的ですが、家族が使うアイテムをリストアップしてコンセントの位置を決めるとよいでしょう。

水まわりのコンセントの写真

水まわりでは漏電にも注意が必要。使っていないときも家電のプラグを差したままにするのは避けたほうがよい(画像/PIXTA)

トイレ

ここからは編集部のおすすめを紹介します。

温水洗浄便座式のトイレを採用する場合は、便座の背面側にコンセントがあると直接プラグを差し込むことができます。ただし、便座の真後ろや低い位置に配置するとコンセントが掃除しにくくホコリが溜まる原因に。また、水がはねてショートする可能性があるため、少し高めに配置すると安心です。

さらに、入口付近にもコンセントを配置しておけば、空気清浄機や暖房器具、プラグタイプの消臭機、スマホなどの充電機器を置いたりするときに役立ちます。

階段や廊下

「階段や廊下にコンセントは不要では?」と思うかもしませんが、掃除機をかけるときに、コンセントがあると便利です。最近は、コードレスタイプの掃除機が主流になっていますが、持続性や吸引力の観点からコードタイプの掃除機を使用している人も少なくありません。そのため、階段や廊下にコンセントを配置する際は、掃除機のコードが行き届くよう考慮しましょう。

また、廊下は常夜灯を差しっぱなしにしたり、サーキュレーターを使用したりするケースもあるため、2口コンセントを設けておくのがおすすめです。

玄関

家の顔ともいえる玄関は、なるべくスッキリさせておきたいもの。そのためには、どこにコンセントを配置するかが重要です。

玄関のコンセントの用途は、掃除機や電動自転車の充電、照明器具、インテリア、水槽などが挙げられます。靴箱の上には水槽や照明、インテリアを置く方が多いため、靴箱の上にコンセントが1つあると便利でしょう。

また、靴箱のうしろやシューズクローゼットの下など、なるべく低い位置にコンセントを配置することで、掃除機や電動自転車を充電するときに役立ちます。

収納スペース

収納スペースは、ごちゃごちゃした印象を与えがちな、Wi-Fi系の電子機器やコードレス掃除機を充電するのに最適。さらに、収納スペースにコンセントがあれば、毎日着るスーツやシワが気になる衣類のアイロンがけの際も大活躍するでしょう。

ただし、コンセントにホコリや湿気が溜まると火災の原因になる恐れがあります。コンセントの前には物を置かず、なるべく目に見える場所に配置すると安心です。

インナーガレージ・ビルトインガレージ

見落としがちなのが、インナーガレージやビルトインガレージのコンセント。いわゆる駐車スペースですが、コンセントがあれば、車のお手入れや掃除をする際に役立ちます。

近年は電気自動車を所有している方も増えているため、EV・PHEVコンセントが必要になるケースもあるでしょう。そのため、電気自動車を所有している人は、設計段階で相談しておくのがベスト。

また、ガレージは作業場としても利用できるため、コンセントがあれば日曜大工やDIYを行う際も便利です。

屋外

「庭でバーベキューをしたり、イルミネーションを設置したい場合は屋外にコンセントを設けると便利です。屋外のコンセントは防水カバーが付いているので雨による漏電の心配はありません」

ほかにも防犯カメラ、掃除機などでも利用できます。

電気自動車の充電をしている写真

電気自動車の充電を屋外でする場合は200Vの専用コンセントを設置する必要がある(画像/PIXTA)

【家電別】おすすめのコンセント位置

配線や延長コードが丸見えになっていると、生活感が出すぎてしまい雑然とした印象を与えがち。家電によってもコンセントの配置は変わるため、見た目をキレイに見せるためにも、使用する家電に合わせてコンセントの配置を考えましょう。

壁掛けテレビ

「壁掛けテレビの裏側にコンセントを設置すると、テレビ本体に隠されてすっきりとした見た目になります。メーカーごとに背面に取り付ける金具の種類が異なるため、着工前にテレビの種類が分かっている場合は施工会社に伝えておきましょう」

配線を隠した壁掛けテレビの写真

スタイリッシュなデザインが魅力的な壁掛けテレビ。コンセントの位置に注意し、配線をできる限り隠すのがおすすめ(画像/PIXTA)

洗濯機

「洗濯機のコンセントの位置は、一般的には床面から1m10cmくらいの高さになります。この高さであれば、縦型でもドラム式でも問題なくプラグを繋ぐことができます」

コンセントが水栓と近すぎたり床面に近い場所にあると漏電の危険性があります。安全かつ使いやすい位置を検討しましょう。

エアコン

エアコンの下にコンセントがあると配線が垂れ下がってしまうので、本体の上部や天井にコンセントを配置すると見た目が綺麗です。エアコンの取り付けを施工会社が行う場合は、本体とコンセントの位置関係についても打ち合わせができるとよいでしょう。

エアコンの写真

エアコンのコンセントの位置決めで悩む人は多い。実用性と見た目のバランスを考えて決定したいところ(画像/PIXTA)

コンセントの種類

コンセントと一口に言ってもさまざまな種類があります。それぞれの形状や特徴について解説します。

単相100V

一般家庭で最も使用されているコンセントは単相100Vという種類です。差し込み口が2つあり、よく見ると左側よりも右側の穴のほうが小さくつくられています。電圧がかかっているのは右側のみで、左側は地面に繋がって電気を外に逃がす役割があります。スマートフォンの充電器や掃除機、パソコンなど家電の多くは単相100Vのコンセントに繋いで問題なく使用できます。

単相100Vのコンセントの挿し込み口のイラスト

単相100Vのコンセントの差し込み口。住宅で使用するほとんどの家電製品はこのコンセントに繋いで使用できる(イラスト/青山京子)

単相200V

大きな電力を必要とするエアコンやIHクッキングヒーターなどで使用されるコンセントです。単相100Vと単相200Vのコンセントは形状が異なりますが、かかる電気料金に差はありません。入居後に100Vから200Vのコンセントに変更する場合は工事費用がかかるため、どこに200Vのコンセントを設置するかを建築段階でよく検討したほうがよいでしょう。

単相200Vのコンセントの差し込み口のイラスト

単相200Vのコンセントの差し込み口。ハイパワーが必要な家電に使用される(イラスト/青山京子)

USBコンセント

スマートフォンなどUSB対応機器の充電ができるUSBコンセント。電源アダプターを使わずにUSBの充電ができ、ワークスペースなどに設置すると便利です。

机の上でスマートフォンを充電しているイラスト

書斎、寝室、キッチンカウンターなどにおすすめ。電源アダプター不要で手軽に充電ができる(イラスト/青山京子)

接地(アース)極付きコンセント

洗濯機や食洗機、電子レンジ用のコンセント。アース線が付いている電化製品のプラグは接地(アース)極付きのコンセントに差し込む必要があります。過剰な電圧を地面に流し、感電や漏電を防ぐ役割があります。

接地(アース)極付きコンセントの写真

水まわりで使う家電のプラグにはアース線が付いていることが多い。家電を安全に使用するためにもアースターミナルが付いたコンセントを設置することは大切(画像/PIXTA)

テレビコンセント

アンテナ端子が付いた、テレビ専用のコンセント。建築段階でテレビの種類や、設置する位置が決まっていれば、配線しやすいようにコンセントを設置することができます。

テレビコンセントの写真

テレビからアンテナへと繋がるケーブルの差し込み口が付いたコンセント。アンテナ端子は基本的に円形(画像/PIXTA)

屋外用コンセント

「屋外のコンセントは防水カバーが付いているので雨による漏電の心配はありません」

屋外用コンセントの写真

屋外にコンセントがあることで、洗車や窓掃除もしやすくなる(画像/PIXTA)

床下コンセント

リビングやダイニングの床に設置すると便利な床下コンセント。ダイニングテーブルでパソコン作業をしたりIH調理機器を使ったりする際に重宝します。壁から離れた場所でも電源を確保できる良さがあります。

床下コンセントの写真

床下コンセントには、丸型、角型、プラグ収納型、ポップアップ型などさまざまな形状がある(画像/PIXTA)

コンセントの設置後によくある後悔パターン

2022年8月にリクルートが実施したアンケート調査によると、家づくりで失敗したと不満を感じる点はコンセントに関することが第1位でした。実際にどのような不満があるのか、具体的に解説していきます。

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数が少なすぎるor多すぎる

「コンセントの数不足はよくある失敗談です。必要な場所にコンセントがないために延長コードや電源タップを使用することになり、部屋が雑然とした印象になってしまうケースもあります。反対に、コンセントをたくさん付けすぎてしまい結局使わなかったという後悔パターンもあります」

コンセントの必要な数は建築段階でよく考えて決めておくことが大切。多すぎず少なすぎず、ライフスタイルに合った数を見極めましょう。

部屋の配線を悩んでいる人のイラスト

部屋のデザインを優先してコンセントを排除してしまうと、入居後に後悔する可能性がある(イラスト/青山京子)

空間のノイズになってしまった

「コンセントが目立つ場所にあると空間のノイズになり、デザインを妨げやすいというデメリットがあります。特に濃い色のクロスの上にコンセントを付けると目立ちやすいので気をつけたほうがよいでしょう」

コンセントを設置するとどうしても生活感が出てしまいます。位置決めや壁の素材選びなどでコンセントが目立たないよう工夫しましょう。

濃い色の壁の上のコンセントのイラスト

濃い色の壁の上にコンセントがあると目立ってしまう。部屋のデザイン性を保ちたい場合は、クロスの色やコンセントを設置する位置をよく検討したほうがよい(イラスト/青山京子)

高さが合わずプラグが差し込めない

「特別な希望がなければ床から25cmほどの高さにコンセントを設置するのが通例です。冷蔵庫や洗濯機などの大きな家電を置く場所には、買い換えても困らない高い位置にコンセントを設置するようにしていますが、特殊なデザインの家電を置いた場合に高さが合わず、プラグが届かないというトラブルが発生したこともあります。家電や家具の大きさが分かる場合は、建築段階で施工会社に伝えておくことでこういったトラブルを防ぐことができます」

コンセントにプラグが届かない冷蔵庫のイラスト

一般的な規格と異なる家電などを使用する場合は、コンセントの位置を決めるときに注意が必要(イラスト/青山京子)

家具でコンセントが隠れてしまう

家具でコンセントが隠れてしまうというのもよくある失敗例のひとつ。これは、家具・家電の位置を考慮せずにコンセントの配置を決めてしまうことで起こりやすくなります。

たとえば、寝室ではスマホを充電したり、照明を置いたりするため枕元にコンセントがあると便利です。しかし、ベッドの大きさや向きを考慮せずコンセントを配置したため、ベットでコンセントが隠れてしまい、結局使用できないというケースもあります。

失敗を防ぐためには、間取りを考える際になるべく具体的に家具・家電の位置をシミュレーションすることが大切。そうすれば、コンセントの口数や高さを把握しやすくなるため、適切に配置することができるでしょう。

コンセント位置の決め方は? ポイントを解説

次に、コンセントの位置を決めるときに気をつけたいポイントについて解説していきます。

家電の種類と使う場所やタイミングを整理する

「コンセントの位置を決めるときは、家電の種類や使う場所、使うタイミングなどを書き出してみてください。いつ・どこで・何を使うのかによって最適なコンセントの位置や数は変わってくるからです」

サーキュレーターやホットカーペットなど、季節限定で使う家電も忘れずにリストアップしましょう。また、ほとんど使わない家電もあれば1日に何回も使う家電もあるはずです。そういった情報もすべて書き出しておくと、コンセントの位置を計画するときに役に立ちます。

家電について考える親子のイラスト

家族全員が使う家電を明確にした上でコンセントの位置や数を決定することが大切(イラスト/青山京子)

コンセント位置の希望は着工前に伝えるのがベスト

「施工会社によって打ち合わせの流れは異なりますが、コンセントの位置について相談するのは着工前がベストです。できれば図面を作成する段階で希望を伝えるようにしましょう。工事が進んでからコンセントの位置を変更したり追加したりすると、配線が変わるため余計な工事費用が発生する可能性があります」

間取りについて話し合っている写真

着工前にコンセントの希望位置がしっかり決まっていると、その後の工事もスムーズに進行する(画像/PIXTA)

設備や素材を工夫して空間のデザイン性を保つ

「コンセントが目立たない色の壁紙を使ったり、デザイン性の高いコンセントカバーを取り入れてみるのもおすすめです。コンセントが目立ちにくくなり、空間に調和します」

壁にニッチを設け、その中にコンセントを収納してしまう手法もあります。飾り棚のように設計すれば、スマートフォンやスマートウォッチ等の充電スペースにもなります。

ニッチの中にコンセントを取り付けた写真

ニッチの中にコンセントを取り付けた例。コンセントを目立たなくさせるだけでなく、ニッチが空間のアクセントとなりおしゃれな雰囲気を演出できる(画像/PIXTA)

洗濯機のコンセントの写真

洗濯機のコンセントはアース線を差し込めるようになっている。電圧を地面に逃がすことで漏電を防いでくれる(画像/PIXTA)

コンセントの位置を工夫した、暮らしやすい注文住宅の実例を紹介

ここからはスーモカウンターに相談して、コンセントの位置に工夫を凝らしたマイホームを建てた先輩の実例を紹介します。便利でおしゃれな家づくりのヒントにしてください。

【case1】ソファーでくつろぎながらスマホを充電できる床下コンセント

結婚して3年が経ち、家づくりを考え始めたTさん夫妻。夫の単身赴任の可能性を考慮し、家族が安心して暮らせる耐震性の高い家をつくりました。SNSの情報も取り入れ、便利なアイデアを各所に取り入れました。リビングに設置したソファーの近くには床下コンセントを設け、くつろぎながらスマートフォンの充電ができるように。夫妻のこだわりが詰まった理想のマイホームができ上がりました。

ソファの下にある床下コンセントの写真

使わないときは床面に収納しておけるので邪魔にならない。ソファーやテーブルの下に設置すると便利なコンセント(撮影/和田真尚)

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【case2】コンセントをたくさん付けた便利なワークスペース

勤務先からの家賃補助が切れるタイミングを目前に、新築の注文住宅を検討し始めたMさん一家。各自の個室の壁紙を変えるなどこだわりを盛り込み、ステイホームが楽しいと思える家が完成しました。ブルーの壁紙がおしゃれな夫の書斎兼寝室は、コンセントをたくさん設けてテレワークにも対応しやすい空間にしました。家にいながら仕事にも集中できます。

デスクの高さに合わせたコンセントの写真

デスクの高さに合わせてコンセントを設置。安心してパソコン作業を行える(撮影/ご本人)

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【case3】リビングにお掃除ロボットの定位置を確保

結婚して2年経ち、生活が落ち着いてきた頃に家づくりに踏み切ったMさん夫妻。ゆったりと落ち着いて暮らせるマイホームを理想とし、使い勝手やメンテナンスのしやすさにもこだわった住まいが完成しました。リビングに設えた収納の下のスペースをロボット掃除機の定位置にし、充電ができるコンセントを設置。扉の下部を空けたことで、自動運転もスムーズになりました。

お掃除ロボットの大きさにフィットした専用の収納スペースの写真

お掃除ロボットの大きさにフィットした専用の収納スペース。リビングの景観を壊さず、すっきりと収納されている(撮影/井上陽子)

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日々のメンテナンスのしやすさにこだわった、長く心地よく過ごせる住まい

【case4】コンセント付きのニッチをLDKに設置

夫の両親との同居を視野に入れて家づくりを始めたTさん夫妻。明るく広々としたLDKにはこだわりがたくさん詰まっています。ダイニングにはコンセント付きのニッチを設け、ダイニングテーブルの上でホットプレートを使うときや、パソコン作業をするときにも便利な設計に。家族みんなが快適に暮らせるマイホームになりました。

壁を窪ませてつくるおしゃれなニッチの写真

壁をくぼませてつくるおしゃれなニッチ。デザイン性も機能性も兼ね備えている(撮影/ご本人)

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【case5】4匹の猫がイタズラをしないように高い位置にコンセントを設置

高齢のご両親と弟、さらに4匹の猫と暮らすKさんは、「人間も猫ものびのび暮らしてほしい」と思い、築50年以上の家の建て替えを決意。防火地域ということもあり、建築会社選びに難航しましたが、スーモカウンターのサポートがあり無事に念願の新居が完成しました。

完成したのは、猫がイタズラしないよう高い位置に配置されたコンセントや、部屋を自由に行き来できる猫専用ドアがある「猫ファーストの家」。さらに、18.6畳相当のリビングにはあえてソファーを置かず、い草のラグを敷いて人間も猫もゴロゴロくつろげるスペースに。部屋を自由に走り回れるようになり、以前より猫たちの表情が柔らかくなったと語るKさんでした。

高い位置に取り付けたコンセントの写真

猫のイタズラを考慮しコンセントは高い位置に。人間も猫ものびのび過ごせる工夫が詰まっている(写真/片山貴博)

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「防火地域」で築50年以上の家を建て替え。人間も猫ものびのびと暮らせる家

新築の家にコンセントを設置するときのポイント

最後に、新築の家にコンセントを設置するときのポイントを石井さんに聞きました。

「コンセントは住宅完成後にも後付けすることはできますが、壁紙を張り直したり配線を変えたりする必要があるためコストがかかります。できるだけ新築時に必要なコンセントを設け、長く使えるようにしたほうがよいと思います。そのためにも、家の中のどの場所で何の家電を使うのか、具体的にシミュレーションしておくことが大切です」

便利で快適な住まいを実現するためにも、コンセントの位置決めは重要です。施工会社とよく打ち合わせをし、必要な場所にコンセントを設けられるようにしましょう。

スーモカウンターに相談してみよう

家電が使いやすい便利な注文住宅をつくりたいと検討している人は、ぜひスーモカウンターに相談してみてください。アドバイザーがお客さまの家づくりを全面サポートします。注文住宅を建てたいけど何から始めたらいいの? という方も大歓迎。家づくりのヒントからお金のことまで親身になって相談に乗ります。

イラスト/青山京子

<調査概要>
「注文住宅3年以内建築者調査」(リクルート調べ)
調査協力:楽天インサイト
調査実施:2022年8月
調査方法:インターネット調査
対象者:3年以内に注文住宅を建築した25歳~44歳の全国の男女
有効回答数:400名(うち、男性191名・女性209名)

取材協力/石井渉さん(無垢スタイル建築設計)
取材・執筆/佐藤愛美(りんかく)、SUUMO編集部
取材協力/石井渉さん(無垢スタイル建築設計)
取材・執筆/佐藤愛美(りんかく)