家を建てるとなると、注文住宅の建築会社を選ぶ必要があります。建築会社は複数あり、初めてだと何を基準に選べばいいのか分からないという方は多いでしょう。
そこで今回は、注文住宅の建築会社の種類、選ぶときの確認ポイントや注意点、会社選びにおける不安や課題などについて解説します。会社選びに役立つスーモカウンターの特徴やメリット、体験談などもご紹介しているので、ぜひ参考にしてください。
注文住宅の建築会社は主に3種類
注文住宅の建築会社は、主にハウスメーカー・工務店・設計事務所の3種類に分けられます。まずは、各会社の特徴とメリット・デメリットから見ていきましょう。
ハウスメーカー
ハウスメーカーは、全国に支社・支店などの営業拠点を置いており、規模が大きい建築会社であることが多いです。営業拠点だけではなく、住宅展示場やモデルハウスを公開していることも多く、どのような住宅をつくれるのか実際に見学できる機会に恵まれています。
ハウスメーカーでは、自由に間取りを設計できる自由設計型と複数の間取りや設備から選択する規格型のプランが用意されているのが一般的です。また、土地探しから設計、施工、アフターサービスまで対応する体制が整えられています。品質や技術の向上を目的にした研究にも注力しており、独自の工法・技術を有している会社も多いです。
ハウスメーカーのメリット・デメリット
建築資材の一括管理・仕入れ、仕様がある程度決まった規格型住宅を選択すると、自由設計の場合と比較してコストを抑えて家を建てることができます。建築資材は工場で加工しているケースが多く、均一で高精度な仕上がりの資材を使用するため、一定の品質が保たれた住宅を建てられることが強みです。
工事全体がシステム化されているので、プランにもよりますが、比較的短い工期で家を建てられます。定期点検や無料修理の範囲が細かく定められており、対応もスマートなことが多いです。
その一方で、注文住宅の自由度が低めなこと、間接的な費用によって建築費が高騰化する可能性があることがデメリットです。自由設計とはいえ、会社によっては間取りは一定のパターンに変化を加えたり、設備や素材を変えたりする程度というケースもあります。
また、ハウスメーカーは建築費用の一部から広告宣伝費や人件費などの間接的な費用を回収しています。膨大な広告宣伝費などをかけている場合、工務店や設計事務所よりも建築費用が高くなる可能性はあるでしょう。中には高級な資材や設備を標準仕様としており、それによって建築費用が高騰化しているケースもあります。
工務店
工務店は、一般的に拠点を置く地域に密着して注文住宅を手掛ける建築会社を指します。会社によって規模は異なりますが、従業員の人数も比較的小規模な傾向があります。ただし、最近はフランチャイズに加盟する工務店や地域の中堅ビルダーが工務店を経営しているケースもあり、多様化しているのが現状です。
工務店はフルオーダーが基本となっており、間取りやデザイン、設備などにこだわった家づくりができます。その分、会社ごとに工法や得意なデザインテイストなどに違いがあるため、特徴を十分に把握して選択することが求められるでしょう。
地域に密着している工務店が多いため、その地域の気候や環境に適した住宅が建てられるのも特徴です。対応エリアを絞っている分、アフターメンテナンスが迅速かつきめ細かなものとなっており、安心感があります。地元で信頼の厚い工務店であれば、利用者も多いので身近な人からの口コミ・評判を集めやすいでしょう。
工務店のメリット・デメリット
工務店を選ぶメリットは、外観のデザインから間取り・内装、設備まで自由度が高いことです。同じ自由設計でも、ハウスメーカーは一定のパターンから好きにカスタマイズしていくセミオーダーであるケースがほとんどです。そのため、フルオーダー型の工務店の方が自由度は高くなる傾向にあります。
フルオーダーの場合、こだわりすぎると建築費用が高くなってしまうでしょう。しかし、間取りや使用する資材・設備のグレードなどの変更によってコストを調整しやすいのもメリットです。工務店は広告宣伝費をそこまでかけていなかったり、モデルハウスを所有していなかったりすることが多いので、間接的な費用がほとんどかからない点も建築費を抑えやすい理由となっています。
デメリットには、モデルハウスがないので完成形をイメージしづらい、会社によって施工品質や完成後のメンテナンスの対応にばらつきがある、ハウスメーカーと比べて工期が長くなる可能性があるといった内容が挙げられます。小規模な会社が多いので、突然の倒産リスクにも注意し、住宅完成保証制度に加入しているかどうかを確認しておくと安心です。
スーモカウンターを利用して契約した建築会社については、万が一建築会社が倒産した場合も、代わりの建築会社の提案や、建築費の保証が無料でつくサービスも行っています。
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設計事務所
設計事務所は、一人の建築家が経営する個人事務所と、複数の建築家が所属する組織事務所の2つに大きく分かれます。
建築家とは、建物の設計を専門とする職業です。そのため、設計事務所では建築家の独創的でオリジナリティーの高い住宅を設計してくれるという特徴があります。建築会社の中では特に設計の自由度が高く、土地の形状やサイズにも柔軟に対応してもらえます。
アイデアや作風は設計事務所に所属する建築家によって異なります。また、設計をメインとしている会社であるため、建築は設計事務所と連携する施工会社が行います。そのため、どのようなデザインを得意とするのか、連携している施工会社など事務所ごとの特徴や実績を確認しておくことが大切です。
設計事務所のメリット・デメリット
設計事務所は、自分の理想を具体化してオンリーワンの家を建てられることがメリットです。完全自由設計なので、他の建築会社よりも制約が少なく、幅広い工法・設備・仕様を選択することが可能です。
監理も設計事務所が行うことや、提携している施工会社と付き合いが長いことが多く、一定の品質を期待できます。
デメリットは、総合的なコストが高くなりやすく、竣工までに時間がかかりやすいことです。プランニングから図面作成まで手掛ける分、手間と経費がかかるのでコストが上がりやすくなります。また、契約後にプラン制作が始まり、最終プランに落とし込むまでにコストは変動するため、設計が完成して工務店に工事の見積もりを取るまで、総額が把握しづらい点に注意が必要です。
設計事務所は設計にこだわる依頼者が多いため、最終プランが完成するまで時間がかかりやすい傾向にあります。入居したい時期が決まっている場合、早期にスケジュールを確保して相談を進める必要があるでしょう。
注文住宅の建築会社を選ぶときに確認すべきポイント
建築会社は数多く存在するため、依頼する会社を選ぶうえで迷ってしまう人は多いでしょう。ここからは注文住宅の会社選びで確認しておきたいポイントをご紹介します。
デザイン
建築会社によって得意なデザインが異なるので、建てたい家のイメージがある場合はチェックしておきたいポイントです。例えば、デザイン性であれば、シンプルでモダンな家を得意とする会社もあれば、西洋風や北欧風、和モダンなどのデザインを強みとしている会社もあるでしょう。
デザイン性・得意分野はホームページやパンフレットの施工例から確認できます。住宅展示場やモデルハウスがあれば、実際に見学して実物を確認するのもよいでしょう。建築会社によっては完成見学会を実施していることもあります。
まだ自分の好みが明確ではない場合、SNSや雑誌などから理想のイメージを見つけ、それに当てはまる建築会社を探すのがオススメです。
スーモカウンターでも、好みのデザインをかなえられる建築会社をご紹介しています。
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対応している構造や工法
対応している構造・工法もチェックするべきポイントです。住宅の構造は、木造・鉄骨造・鉄筋コンクリート造の3種類に分けられます。
木造住宅の場合、従来工法や2×4（ツーバイフォー）工法、木質系プレハブ工法、鉄骨造は、軽量鉄骨造（鉄骨系プレハブ工法）、もしくは重量鉄骨造、鉄筋コンクリート造ではラーメン構造や壁式構造といった工法・構造から選択します。
家づくりでは好みだけではなく、その地域の気候や環境にも考慮した構造・工法が求められます。建築会社ごとに対応している構造・工法は異なるため、しっかり比較しましょう。
費用
ハウスメーカーは大手メーカーだと高額になりやすい傾向にありますが、ローコストを売りにしている会社もあります。工務店は会社ごとにばらつきがあり、特殊な間取りや設備にこだわらなければ比較的安価に抑えることが可能です。設計事務所は設計監理料などが発生し、高額になることもあるのと、全体の予算が立てづらいという特徴があります。
実際にどのくらいの建築費がかかるのかは会社ごとに異なります。あらかじめ予算が決まっている場合は、事前にその金額を伝えて予算内に抑えられるのか確認しましょう。
スーモカウンターでは、予算内で建てられる建築会社の紹介も可能です。
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営業担当者との相性
家づくりでは、営業担当者との相性も重要です。どんなに実績が豊富な建築会社でも、営業担当者との相性が悪いとコミュニケーションがうまく取れず、理想の家を実現できない可能性があるからです。
建築会社とは家が完成するまでの期間だけではなく、アフターフォローなどでその後も付き合いが続きます。依頼前から親身に対応してくれる担当者であれば、信頼して任せることができるでしょう。問い合わせや打ち合わせの段階で担当者の人柄や接客態度はもちろん、専門知識や提案力、対応力などが自分たちに合っているかも確認しましょう
スーモカウンターでは、営業スタイルの希望に合わせた建築会社の担当営業を紹介することもできます。
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施工実績
建築会社ごとに施工実績を確認しましょう。実績が少なくても優良な会社はたくさんありますが、想定外のトラブルに巻き込まれないためにも、できるだけ実績をチェックすることが重要です。
実績をチェックする際は、これまでの施工棟数や創業からの年数、パンフレットなどに掲載される施工事例からの規模などが参考になります。施工棟数に関しては、対応力などを見るためにできれば直近5年の棟数を確認しましょう。
大工さんや施工会社の質
大工さんや施工会社の質は、住宅の品質に直結する要素です。大工さんや施工会社の質が高いかどうかは、建築会社に相談して、現場見学をすることである程度確認できます。
質の高い大工さん・施工会社か見極めるために、現場見学では以下のポイントをチェックしてみてください。
- 現場が整理整頓されているか
- 安全対策をしっかり行っているか
- 挨拶があるなど、大工さんや現場の雰囲気に活気があるか
- 建築の内部まで細かく見学させてもらえるか
対応エリア
建築会社ごとに対応エリアが異なります。対応エリア外となると依頼できない可能性があるので、事前に確認しましょう。
一般的にハウスメーカーは多くの地域に営業拠点があるので、広範囲で対応しています。ただし、同じ県や市でも対応できない地域も存在するので注意が必要です。
工務店は地域密着型の会社も多く、その場合はエリアが限定されがちです。一方でその分、迅速で地域の特性に合わせた対応・提案ができることが魅力となります。
設計事務所も会社の規模に応じてエリアの幅が大きく変わります。特定のエリアに詳しい場合もあるため、施工エリア内にある事務所かそのエリアが得意な設計事務所を探すのが無難です。
アフターサービス
引き渡し後にどのようなアフターサービスを受けられるのか、チェックしておきましょう。住宅品質確保促進法によって、新築住宅は引き渡しから10年間は建築会社が瑕疵担保責任を負います。そのため、引き渡し後に欠陥が見つかった際は修繕や補修などに対応してもらえます。
一方でこれは最低限の保証となるので、その会社独自の保証が用意されているかどうかも確認しましょう。建築会社によっては、10年以上の保証期間や24時間対応してもらえるコールセンター、設備保証など独自の保証サービスを提供していることもあります。
注文住宅の建築会社を決めるまでにかかる期間は？
注文住宅の建築会社選びでは、確認や検討するべきポイントがたくさんあるので、決定するまで時間がかかります。リクルートが実施した調査では、家を建てたいと思ってから建築会社との契約までにかかった期間で最も多い回答は、4～6カ月以内（111人）でした。その次に7～12カ月以内（105人）、2～3カ月以内（76人）となっています。（2022年「注文住宅3年以内建築者調査」（リクルート調べ））
いつまでに入居したいのかが決まっている場合は、家を建てると決めた時点で早めに行動するのがオススメです。
会社の比較検討や家づくりをスピーディーに進めたい場合は、スーモカウンターなどの建築会社の紹介サービスを利用するのもオススメです。
→個別相談
注文住宅の建築会社を選ぶときの注意点
注文住宅の建築会社選びで後悔しないためにも、押さえておきたい注意点をご紹介します。
知名度だけで選ばない
知名度の高い建築会社は誰もが知っているからこそ安心感があります。しかし、知名度だけで選んでしまうと、自分の理想の家をかなえられず、後悔につながる可能性があるので注意してください。
全国的に知名度が高い建築会社であっても、必ずしも理想の家を建てられるとは限りません。想像よりも建築費が高くなったり、制約の関係で希望をかなえられなかったりする可能性があります。
建築会社選びでは、予算に収まること、優先したい希望をかなえられるかどうかが重要です。ブランド力やネームバリューだけに注目せず、予算内で理想の家を建てられる提案力・対応力を有する会社かどうかを重視しましょう。
展示場だけで決めない
住宅展示場やモデルハウスは、家のイメージをつかんだり、施工品質を確認するのに役立ちます。ただし、展示場を見ただけで選んでしまわないように注意してください。
モデルハウスは、実際に建てる住宅とは異なるサイズ・グレードで建てられています。そのため、同様の家を建てようとすると大きな土地が必要になったり、建築費が高額になることもあります。
モデルハウスは、あくまでも自社の魅力を最大限アピールするための建物です。モデルハウスのイメージを持って依頼をすると、そのイメージとはかけ離れた家になってしまう可能性があります。展示場だけではなく、完成見学会など実際に人が住むことを前提に建てられた家を見学するとよいでしょう。
必ず相見積もりを取る
予算オーバーを避けるためにも、複数の建築会社に相見積もりを取りましょう。理想的な家を建てられても予算をオーバーすれば、毎月の住宅ローンの返済や家計が厳しくなってしまいます。
特に坪単価だけを指標にして依頼する会社を決めると、付帯工事や諸費用を含んでいないので、見積もりを取ると予想よりも高額になることがあります。建築会社ごとに見積もり金額は異なるので、予算をオーバーせずに建てられるのか同じ条件で複数社で見積もりを取り、比較することが大切です。
比較対象が多いと会社選びに時間がかかってしまうので、2～3社に絞り込んで相見積もりを取るのがオススメです。
注文住宅の会社選び。先輩たちが感じた不安や課題は？
3年以内に注文住宅を建てた400人を対象に実施したアンケートによると、注文住宅の検討初期段階では建築会社選びでつまずいてしまう人が多いことが分かりました。ここからは、アンケートの内容をもとに実際に先輩たちが感じた不安や課題について紹介します。
どの会社に頼めばよいか悩んだ
家づくりの初期段階で悩んだこととして最も多かった回答が「どの施工会社に依頼したらよいか分からない」というものでした。ハウスメーカーや工務店、建築事務所など家づくりを依頼できる会社にはさまざまな種類があります。その中から自分の理想の家づくりにつながる1社を選ぶのは容易なことではなく、迷いが生まれてしまうのは当然のことでしょう。
実際に以下のような声があがっています。
・「ハウスメーカーのランクが分からなかったため、最適なメーカー選びが難しく不安だった。複数のハウスメーカーや工務店の資料請求をして精査することが大変。また、ハウスメーカーからかかってくる営業電話・メールの対応にも苦労した」（東京都・30代・女性）
・「ハウスメーカーが多すぎた。どのハウスメーカーがどの程度の費用で建てられるのか分からない」（神奈川県・20代・女性）
・「ハウスメーカーと工務店の違いが分からず悩んだ」（京都府・30代・男性）
・「建てた後のことまで考えてメーカー探しをしましたが、この際に夫婦で結構もめました」（京都府・40代・男性）
・「不動産会社に相談したら、話がどんどん進みすぎて、こんなに短期間で決めてよいものか、もっと比較検討するべきなのか不安になった」（東京都・30代・女性）
・「消費税増税前に契約したかったため、限られた時間の中で納得してハウスメーカーを決定できるか不安だった。ハウスメーカーごとにメリット・デメリットがあり、何を重視したらよいか検討するのが大変だった」（北海道・20代・女性）
条件や予算に合う会社になかなか出会えない
希望する条件や予算に合った会社選びに苦労したという先輩たちもいました。気になった会社を訪れて担当者に希望を伝えてみたものの、会社の提示したプランが理想と合わず契約には至らなかったというケースも。また、住宅展示場で何社も見てまわるうちに疲弊してしまう可能性もあります。
・「3階建てを希望していたので、できるハウスメーカーがあるか不安だった」（愛知県・40代・男性）
・「会社が自分の思った通りじゃないものをすすめてくる」（大阪府・30代・男性）
・「ハウスメーカーが、はたして自分の希望をかなえてくれるのか信用できなかった」（大阪府・40代・男性）
・「自分たちの予算に見合う住宅メーカーを探すのが大変だった」（長野県・40代・男性）
土地探しが難航した
多くの人は家を建てるときに土地探しから始めます。流通部門がある会社は土地探しをしてくれたり、土地探しをサポートしてくれる会社もありますが、自分で探す場合は時間も労力もかかり、なかなか見つからないと心理的な負担があることも。アンケートでも土地探しで苦労したと答えた人が何名かいました。
・「どのような土地が良い土地なのか判断できなかった」（長野県・40代・男性）
・「希望の場所と面積が合わず、ハウスメーカーが決まったけど土地が決まらなかった」（新潟県・20代・女性）
情報収集に苦労した
インターネットや雑誌など、家づくりに関する情報が無数にある中で、「信頼できる情報が分からない」と感じた先輩たちもいるようです。
・「信頼できる情報が分からない」（東京都・40代・男性）
・「良い情報がなかなか手に入らなかった」（高知県・40代・男性）
・「ネットを使ってもなかなか希望に合った情報が見つからず苦労した」（愛知県・30代・女性）
担当者に対する不安があった
担当者に対して不安を感じたという人もいました。親身になって話を聞いてくれたり、細かなところまで相談ができる担当者と出会えるかどうかは家づくりにおいて重要なポイントともいえます。
・「担当が新人だったため少し不安だった」（福岡県・40代・女性）
・「担当の営業さんが苦手なタイプだったが変えられなかった」（岐阜県・20代・女性）
・「住宅展示場では最初に声をかけてもらう人がずっと担当になる点が不安」（愛知県・30代・男性）
・「営業担当の人と話が合うか、自分に合った家が建てられるのか不安だった」（千葉県・30代・男性）
コロナ禍ならではの苦労
コロナ禍ならではの苦労の声もありました。通常時は営業している住宅展示場が閉まっていたり、営業していても完全予約制のためなかなか足を運べなかったりなど、会社選びにおいてもイレギュラーが発生したようです。
・「コロナ禍だったので、実際の展示場に行けず不安だった」（東京都・40代・女性）
・「コロナ禍での注文住宅の検討で、住宅展示場等に足を運んだり、ハウスメーカーを訪ねたりが思うようにできなかった」（兵庫県・40代・女性）
スーモカウンターとは？
注文住宅の会社選びに悩んだときに役に立つのがスーモカウンターです。実際にスーモカウンターで勤務するアドバイザーの話をもとに、特徴やサービス内容について詳しく解説します。
スーモカウンターの特徴
スーモカウンターは、注文住宅について豊富な知識を持ったアドバイザーが、相談者の希望に合う建築会社を紹介する場所です。1対1で相談や質問ができ、家づくりに関する講座も開催しています。スーモカウンターは建築会社からの広告費・販売促進費で運営しているため無料で利用することができ、特定の会社を無理にすすめることはしないのも特徴です。
「注文住宅についてまだ何も調べていない、予算も段取りも分からないという方でも気軽に立ち寄っていただける場所です。1対1で丁寧にヒアリングを行いながら、お客様が家づくりに求めることを一緒に整理していき、ご予算・ご要望に合った建築会社や担当者を紹介します」
会社選びのポイントについてもアドバイスを行っているスーモカウンター。納得できるまで何度でも相談できるため、家づくりを検討している人にとって強い味方です。
スーモカウンターでできること・利用の流れ
スーモカウンターでできることは大きく分けて2つ。個別相談と家づくり講座の受講です。
個別相談
「スーモカウンターでは個別相談を無料で実施しています。現在のライフスタイルや家づくりをしようと思ったきっかけ、今後のライフプランなどをヒアリングし、お客様のご要望や現在抱えている悩みを整理するお手伝いをします。ご夫妻、お子さん連れ、二世帯ご一緒に相談に来られる方も多いですよ」
また、電話やオンラインで相談することができる「家から相談」も実施しています。子育てや介護などの事情で外出が難しい場合にも利用しやすいサービスです。
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家づくり講座
「家づくりについて学ぶことができる予約制の講座を実施しています。講座といってもアドバイザーと1対1で行う形式なので、一人ひとりのご要望に合わせたオーダーメイドのセミナーともいえます。好きなタイミングでご質問・ご相談をしていただくことができます」
「はじめての注文住宅講座」「注文住宅価格まるわかり講座」「ハウスメーカー・工務店 選び方講座」「ファイナンシャルプランナー講師によるマイホーム予算の決め方・考え方講座」など、17のテーマで開講中。個別相談や講座をきっかけに家づくりに踏み切った先輩も数多くいるそうです。
「まだ注文住宅を建てるか決まっていない方や、マンションや建売と迷われている方を対象にした『住宅の選び方講座』なども実施しています」
スーモカウンターの家づくり講座の予約はこちらから
利用の流れ
スーモカウンターを利用する際のおおまかな流れを紹介します。
1.個別相談や講座を予約
スーモカウンターは予約なしで店舗を訪れてもアドバイザーが対応可能。ただし、予約者優先のため時間に余裕がない場合は注意が必要です。
「相談は予約制ではありませんが、予約していただくことでお客様の希望の日時に対応することができます。また、最初は相談ではなく、家づくり講座から予約される方も多くいらっしゃいます」
⒉アドバイザーと一緒に希望条件等を整理する
「家族構成、予算、エリア、デザインなど、家づくりにおいて大切にしたい内容の洗い出しや、優先順位を決めるお手伝いをさせていただきます。不安に感じていることなどもお伝えいただくことで、よりお客様に合った会社をご提案できます」
3.会社選び
「お客様の希望に合わせて4社ほど会社を紹介させていただきます。気になる会社があった場合は打ち合わせの日時を代理で調整いたします」
4.会社訪問
「条件に近い会社が見つかったら実際にその会社やモデルハウスに足を運んでいただきます。その際に予算や立地、家づくりに求めることなどを伝えたり、見積もりを出してもらったりすることで、マイホームのイメージがより具体的になると思います。
訪問を終えて疑問や不安が発生した場合は、ぜひスーモカウンターを再び訪れて相談してください。あらためて条件を整理したり、会社から提案を受けた内容についてアドバイス可能です。
また、会社へお断りのご連絡もアドバイザーが代行できるのでご安心ください」
5.契約、着工
「納得できる会社に出会えたらお客様ご自身で契約をしていただきます。スーモカウンターのお手伝いはここまでとなりますが、ご成約された方には安心して家を建築するための保証もお付けしています」
スーモカウンターを利用するメリットは？
スーモカウンターを利用するメリットについて、アドバイザーに聞きました。
家づくりについての考え方を整理できる
スーモカウンターを利用することで、家づくりに対する価値観や優先順位を整理することができます。また、家族と家づくりについて話し合うきっかけにもなります。
「家づくりに対してこれまで漠然としたイメージしか持っていなかった方が、ご自身の考え方を見つめ直すことができる場所だと思います。注文住宅や今後の暮らし方について具体的なイメージを持ちやすくなります」
自分の条件に合った会社や担当者を知ることができる
自分で1から建築会社を探し出すには時間と労力が必要です。スーモカウンターではアドバイザーが予算やエリアなど条件に合った会社や担当者をピックアップし、打ち合わせの日時調整やお断りの連絡まで代行します。そのため会社選びの段階で疲弊することなく家づくりに進むことができます。また、希望条件等はアドバイザーを介して各社に事前に伝えているため、面談ごとに同じ説明をする手間も省けます。
「複数の会社を比較し、どの会社が理想に近いかについて中立的な立場でアドバイスできるのもスーモカウンターの強みといえます。特定の会社だけをオススメするなど偏った提案はせず、お客様と同じ目線でより良い会社を探していきます。また、会社だけでなく担当者に関しても一人ひとり得意分野があるため、よりお客様のニーズに近い方を紹介しています」
家づくりについて学ぶことができる
スーモカウンターが実施している家づくり講座を通して、家づくりの基本について学ぶことができます。
「会社の選び方や予算・住宅ローンのこと、ライフスタイルに合った家づくりの方法など多岐にわたるテーマで講座を実施しています。また、個別相談の中でもアドバイザーが家づくりに関する疑問に対し可能な限りお答えします」
無料の保証が付いている
スーモカウンターを利用して成約した人を対象に、無料特典として建築完了前に建築会社が倒産してしまった場合に備えた「完成あんしん保証」がついています。家を建てる前に起こる万が一に対する心配を軽減することができます。
スーモカウンターで理想の建築会社を探すためのポイントは？
次に、理想の建築会社を探すために大切にしたいポイントについて解説します。
家づくりについて考えを固めすぎない
「スーモカウンターを訪れる前に自分で何かを調べたり、考えをある程度まとめておいたほうがよいかと心配される方もいますが、特別な準備は必要ありません。家づくりに対して漠然としたイメージしか持っていなくても問題ありません。むしろ、理想が凝り固まりすぎてしまうと建築会社とのマッチングが難しくなってしまう可能性があります。
ヒアリングをしながら一緒に家づくりについての希望やイメージを整理していきますので、ぜひ気軽に話を聞かせてください」
率直な希望や感想をアドバイザーに伝える
相談において、率直な希望や感想をアドバイザーに伝えることも大切なポイントです。
「特に、建築会社を訪れた後にはぜひ感想を私たちに伝えていただきたいです。見積もりや提案されたプランについてどう感じたかや、話を聞いたことで出てきた新たな希望などについても教えてください。お客様の気持ちをお聞きすることで、よりニーズに合った会社を絞り混んでご紹介することが可能になります」
数年先に入居予定。何も決まっていなくても相談できる
今すぐ家づくりをするわけではないけれど……という人も、スーモカウンターを訪れることで新たな気づきを得られる可能性があります。
「注文住宅を建てるのに最適なタイミングについてもアドバイスさせていただくことが可能です。また、家づくりに対する基礎知識を得たり、予算に合った注文住宅についてイメージを膨らませるきっかけになるかもしれません。数年後に入居予定であっても、ぜひスーモカウンターへお立ち寄りください」
スーモカウンターで会社選びをした人たちの体験談
スーモカウンターを利用して理想の会社を見つけた先輩たちの体験談や感想は？アドバイザーが過去に対応した実例をもとに紹介します。
展示場を見すぎて分からなくなってしまい……
展示場をたくさん見てまわったけれど、自分たちにはどの会社が合うか分からなくなってしまった。そこで、スーモカウンターを訪れて希望する条件に近い会社をいくつか紹介してもらった。自分で時間をかけて探すよりも、スムーズに理想の会社に出会うことができてよかった。
「展示場や請求した資料を見すぎてどの会社が良いか分からなくなってしまったという方は多いです。お客様にぴったりの会社をご提案できるスーモカウンターはそんなときに役立ちます。展示場を見る際のポイントについてもお伝えできるのでぜひご相談ください」
遠隔地での家づくりについてスーモカウンターで相談
地元で暮らす両親の家を建てるために建築会社を探していたけれど、遠距離のため現地に行くことが難しく会社選びにも苦戦。スーモカウンターを訪れて現状や希望を相談したところ、地元に強い会社をいくつか紹介してもらうことができ、無事に成約までたどり着くことができた。
「遠方で注文住宅を建てたいという方もぜひご相談ください。全国の建築会社とネットワークを持っているのもスーモカウンターの強みです。ご希望のエリアで条件に合った家づくりができる会社をピックアップします」
理想の会社のイメージがないままスーモカウンターを訪問
家づくりや建築会社に対してふわっとしたイメージしか持たずにスーモカウンターを訪問。ハウスメーカーや工務店の違いなども知らなかったけれど、アドバイザーが丁寧に説明してくれたり複数の会社を比較する機会をもらえたので、相談をしていくうちに自分たちが建築会社に求めることが具体的になってきた。
「スーモカウンターを利用して理想の会社や家づくりのイメージが具体的になったという方も多いです。それぞれの状況に応じて、最適な情報提供ができるように心掛けています」
スーモカウンターを利用して理想の家づくりをかなえた先輩たちの実例を紹介！
ここからはスーモカウンターを利用して注文住宅を建てた先輩たちの実例を紹介します。会社の選び方や家づくりの流れを参考にして、理想の家づくりにつなげましょう。
【case1】自力で探した会社は予算オーバー、希望の会社を求めて再スタート
住宅展示場を訪れたことをきっかけに家を建てようと考えたYさん。しかし、建築会社が出した見積もりは家の価格が高く、残りの予算では良い土地が見つからないという現実が待っていました。もっと予算に合った会社を知りたいと考えたYさんは、スーモカウンターを訪問。予算の他にも希望する家の構造や担当者の人柄を伝えたところ、理想的な会社とマッチング。納得の予算で、子育てがしやすい便利な一軒家が完成しました。
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会社選びを仕切り直し、理想の土地にも出会えてコスパの高い家に
【case2】土地探しに難航しつつ、満足度の高い家づくりに成功
マンションが手狭になったことと、リモートワークが増えたことをきっかけに注文住宅を検討し始めたYさん一家。マンション購入時に利用したスーモカウンターを再び訪れ、理想に近い会社の紹介を受けました。さらに契約後もスーモカウンターをフル活用したというYさん。建築会社からの提案についてアドバイザーから意見やアドバイスをもらうことで、安心して家づくりを進めることができました。
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家事動線と子どもを見守れる間取りにこだわった明るく開放的な家
【case3】知名度は高くないものの、希望をかなえてくれる会社に出会えた
空き家になっていた祖母の家を建て替えて新生活を始めたIさん一家。2〜3カ月かけて展示場巡りをし、複数のハウスメーカーに見積もりを出してもらいました。しかし、どの会社も予算オーバー。費用相場を知るためにスーモカウンターを訪れました。広くても予算内で建てられる会社はないかと考え、中堅工務店や地元の工務店にも範囲を広げて検討した結果、スーモカウンターに紹介された1社と縁がつながりました。知名度は高くないものの、コストパフォーマンスが良く設計プランの自由度も高い、Iさんたちにとって理想の会社でした。
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庭の紅葉を眺めながらゆったりくつろげる和モダンリビングのある住まい
【case4】退職後に住みたかった“夢の家”を30代で実現
Мさん夫妻は、那須高原への旅行をきっかけに「薪ストーブがある別荘のような家で暮らしたい」と考えていました。岩手への転勤と家族が増えたことにより、住宅を購入しようとスーモカウンターに相談。
当初想定していた中古住宅の購入とリフォームの費用で新築住宅を建てられることが分かり、条件に合った建築会社を4社紹介してもらって、そのうち無垢材をふんだんに使った家づくりが強みの建築会社に依頼。夢に見ていた薪ストーブのある、自然素材を多用したナチュラルテイストの住まいを完成させました。
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「緑と植物に囲まれた薪ストーブのある家でゆったり暮らす」退職後に住みたかった“夢の家”を30代で実現
【case5】スーモカウンターのおかげで「建てたい家」の理想を実現
住宅ローンの金利が低いうちにマイホームを手に入れようと動き出したTさん一家は、公平な目で希望条件に合う会社をピックアップしてくれることを期待してスーモカウンターに相談しました。
紹介してもらった4社との面談予定をセッティングしてもらい、理想のテイストに一番近く、予算も手ごろだった工務店に依頼。予算の不安は、スーモカウンターのアドバイザーから紹介されたファイナンシャルプランナーに相談することで解消でき、無事に家族団らんや自分だけの時間を大切にできる家を実現しました。
この実例をもっと詳しく→
「建てたい家」のイメージそのままのわが家が完成！
建築会社選びのポイント
最後に、注文住宅を建てるときの建築会社選びのポイントについてアドバイザーに聞きました。
「会社選びを行うときに大切なことは、現在の暮らしを見つめることです。家族構成やライフスタイル、お金の価値観、趣味などをベースにして、理想の会社選び、そして家づくりが始まります。スーモカウンターはそういった作業のお手伝いができる場所です。一人ひとりに応じたアドバイスをしていますので、ぜひ家づくりにお役立てください」
スーモカウンターに相談してみよう
注文住宅を建てたいと考えている方は、ぜひスーモカウンターに相談してみませんか。スーモカウンターでは理想に合った会社探しをはじめ、アドバイザーがお客様の家づくりを全面サポートします。注文住宅を建てたいけど何から始めたらいいの？という方も大歓迎。家づくりのヒントからお金のことまで親身になって相談に乗ります。
＜調査概要＞
「注文住宅3年以内建築者調査」（リクルート調べ）
調査協力：楽天インサイト
調査実施：2022年8月
調査方法：インターネット調査
対象者：3年以内に注文住宅を建築した25歳～44歳の全国の男女
有効回答数： 400名（うち、男性191名・女性209名）
イラスト／杉崎アチャ
監修／SUUMO編集部（注文住宅の建築会社は主に3種類、注文住宅の建築会社を選ぶときに確認すべきポイント、注文住宅の建築会社を決めるまでにかかる期間は？、注文住宅の建築会社を選ぶときの注意点）
