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息子さんの就職を機に、ご両親が暮らす実家の建て替えを決断
Iさん(46歳)は息子が生まれてすぐに離婚。最初は賃貸アパートに住んでいましたが、母の「仕事もちゃんとしているんだから、家を買って落ち着けば?」というアドバイスで、徒歩数分の場所に建売住宅を購入。そこで、息子さんと愛犬2匹とともに暮らしていました。
「でも、父はそれをあまりよく思っていなかったんです。『実家を建て替えて、みんなで住めばいいじゃないか』と言っていましたね」
しかし、息子さんが関西の企業への就職が決まったタイミングで、Iさん自身もずっと考えていた両親との同居計画を実行に移します。そこには、弟さん家族は八王子に住んでいて仕事もあるため、こちらには来られないという理由もありました。
「息子の就職が決まったのは、去年のゴールデンウイークの始めごろ。今年の春には大阪に引越すことがわかったんです。当時の家は、2階建ての4LDK。私と犬2匹で住むには広すぎたし、両親も高齢になってきたということもあって、築35年の実家を建て替えて一緒に暮らすのがベストかなと」
ぼんやりとしていた理想像が、カウンター相談で明確に
Iさんは、新聞の折り込みに入っていたSUUMOのチラシを引っ張り出します。息子さんの就職が決まった瞬間に動き出せるよう、数カ月の間、保存していたのです。さっそく、最寄りのスーモカウンターに飛び込みました。
「明確なイメージはまったくなかったんですが、父を説得するために具体的な情報を入手したかったというのが一番の動機。新しい家の暮らしを息子にも体験させたかったので、完成までの猶予は8カ月。『とにかく急いでいる』旨を担当の方に伝えました」
それまで住んでいた家は建売り住宅。家を買うことに関する経験はありますが、注文住宅を建てる大変さは知らなかったそうです。
「アドバイザーの方は30代ぐらいの女性で、説明がすごくわかりやすい。『間取りはこんな感じの2世帯で』などと、私がぼんやりと抱いている理想像を、わーっと伝えたら上手にまとめてくれました。希望に合う建築会社を6社出してもらい、各社の特徴を聞きながら最終的には3社に絞り込みました」
オール樹脂サッシのトリプルガラスが気に入って建築会社を決定
その場で、すぐに電話をかけてアポイントを取ってもらい、ゴールデンウイーク中に3件の相談予約が入るというスピーディーな展開。
「『各社の担当者のことはよく知っていて、皆さんデキる方だから安心してください』と言われたのが心強かったですね。希望内容をまとめた書類ももらったので、相談時にかなりの時間短縮にもなりました」
どの会社からも、「3回目の打ち合わせには間取りのプランなどもお出しできるから、そこに照準を合わせて検討していただきたい」と言われたそうです。最終的に建築会社を選ぶ決定打は、オール樹脂サッシのトリプルガラスを扱っていた点だったといいます。
「二重ガラスは普通じゃないですか。それが三重という。前の建売住宅では空き巣被害に遭っていたこともあり、防寒、防音に加えて、防犯にもなるというのが魅力でした。開け閉めがすごく重いのは、唯一の難点ですが」
以前の実家は寒くて、お母様は「寒い寒い」と言っていましたが、この家は冬も暖かく、結露がほぼ付かないそうです。
以前住んでいた建売住宅を売却して、ローンの負担減に
Iさんは自分が返せる金額で、34年ローンを組みます。以前住んでいた建売住宅は築12年と比較的築浅。ローンの残りも約800万円まで減っていたため、これを売却することで金額的な負担はずいぶん軽減されました。建築会社からは「2500万円ぐらいで売れますよ」と言われたそうですが、金額より「早く売る」ことを優先したそうです。
「仕様などはもちろん両親にも相談しましたが、父がDIY好きで工法などにも詳しいので、細かい点でいろいろと意見を言われました。母は『あなたがローンを払うんだから自由にやりなさい』という感じでした」
ご両親もこの先足腰が悪くなるかもしれないため、玄関先のポーチは広めにして、手すりを設置。理学療法士というIさんの職業上の知識も活かして、階段の向きにも配慮を加えました。
「玄関は一つにしましたが、お風呂や台所は二世帯で別々。父は『もったいないじゃないか』と、ちょっと不満だったみたい。その代わり、駐車場と庭は父の好きなようにつくってもらいました」
Iさん、ご両親、そして2匹の愛犬が快適に暮らせる家が完成
こうして、1階はご両親が、2階はIさんと愛犬が、それぞれのリズムとペースで暮らせる家が完成しました。実際に住み始めてみると、Iさんが仕事で外に出ている間にご両親が犬の様子を見てくれたり、散歩に連れて行ってくれたりするなど、非常に助かっているそうです。
Iさんは、「先ほどお話ししたトリプルガラスサッシのほかにも、ムク材の床、父の書斎、将来のための弟家族が遊びに来たときに泊まれる部屋、息子が帰省した際にくつろげる場所など、自慢したいポイントはたくさんあります」とうれしそうに語ります。
Iさん、ご両親、そして2匹の愛犬が快適に暮らせる家。そして、離れて暮らす家族がいつでも集まれる家。そんな理想の家になったようです。
取材・文:石原たきび 写真:相馬ミナ
- DATA
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土地面積 154m2 延床面積 148m2 建築費 3000万~3500万円以内 間取り 2LDK+2LDK(2世帯) 世帯構成 娘(46歳)、父(70歳)、母(69歳)
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