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はじめは勉強のつもりが、相談してみたら、すぐに建て替えたくなった
2017年2月、Sさんがスーモカウンターを訪れたときは、まだ具体的に家を建て替えるイメージはなく、いつか建て替えるときの勉強になればといった軽い気持ちでした。
「カウンターでは、ハウスメーカーの選び方や資金計画などについて、詳しく教えてもらいました」
まず3社を紹介してもらい、展示場を訪れたり、モデルハウスを見学。
「そのうちに、低金利や消費税増税などを考えると、早めに建て替えるほうが得策ではないかと思いはじめました」とのこと。急に家を建て替えることが現実的になってきたそうです。
地下室の活用が得意な工務店との出合いで、広いリビングを実現
建て替え前の家は傾斜地の途中にあり、地面に面した部分は擁壁(ようへき)に囲まれていました。
「南側道路の恵まれた土地ですが、玄関は階段を上ったところにありました。近くの駐車場を借りていましたが、地主さんたちの代替わりが続き、借りられる駐車場が少なくなっていました。自宅に駐車場を設置したいと思うようになり、そのためには擁壁を壊す必要がありました」
擁壁を壊すとなると工事が大掛かりになり、費用が増えてしまいます。紹介してもらった会社に相談してみましたが、擁壁を壊して建て替えることは予算的に難しいと感じました。
「カウンターにさらに相談すると、擁壁工事に実績があるという今の建築会社を紹介してもらえました。ちょうど近所で工事をしていたこともあって信頼感がありました」
建築会社と具体的に相談を進めていくと、駐車場だけにしておくのはもったいなくて、地下として居室にすると総面積の3分の1まで地下スペースをプラスできることが判明。
「単純に考えると地下を作らない場合に比べて、1.5倍の広さに住めることになります。道路と同じ高さに玄関をつくることもできるので、メリットが大きいと考えました」
地下のスペースを活用したことで1階のリビングダイニングを大空間にできました。
「四季折々の景色が楽しめる公園の目の前というメリットが最大限活かせる間取りにできたのがよかったです。1000万円以上プラスの予算がかかりましたが、やって良かったと満足しています」
家事に積極的な夫の意見でランドリーコーナーを設置
「実は一度できていた間取りを私がひっくり返したのですが、そのときも建築会社は快く応じてくれました」(夫)。料理以外の家事は積極的に参加しているため、洗濯時の家事動線を考えると浴室の場所が気になったそうです。
「2階にランドリーコーナーをつくりたいと思っていましたが、そうすると当初の間取りで地下1階にあった浴室から、脱いだ衣服を2階の洗濯機に持っていくのが大変。思いきって浴室を2階に変えてもらいました。ランドリーを1室としてわざわざつくらなくても、洗面室の横の廊下をいかしてパイプを設置してランドリーコーナーをつくることも提案してもらいました」
このランドリーコーナーの上部には明るく開放的なトップライトからの光が注いでいます。これも担当者からの提案だったそうです。
妻の希望は「とにかく使いやすいキッチンにしたかったという点です。カウンターキッチンはリビングダイニング越しに公園が眺められる気持ちのいい空間になりました。背面の長いカウンターも収納力があり使いやすくて便利です」
「建築会社の担当者はとにかく難しい専門用語を使わずに、わかりやすい言葉で説明してくれたのが良かったです。何でも思ったことは全部受け止めてくれたのも安心してお願いできたポイントでした」と夫妻。
遊びのある壁紙など、プロのコーディネーターに相談したインテリア
Sさん宅は壁紙の取り入れ方が上手です。特に2階の廊下部分に大胆に使用された壁紙は夫妻が一目ぼれしたもの。
「壁紙のメーカーに足を運んで自分たちで選びました。最初はトイレに張るつもりでしたが、『大きな図柄なので広い場所に張ったほうが効果的』というインテリアコーディネーターのアドバイスでランドリーコーナーにつながる廊下に使うことにしました」と妻は話します。
プライベートな空間である2階はいろいろな壁紙を取り入れて遊んだそうです。ユニークなのはクロゼットの中にまで壁紙を張っていること。開けるたびに楽しい気分になるそうです。
実は夫は北欧スタイル、妻は南仏スタイル、と少し趣味が違っています。1階と2階は夫の好みで、地下1階は妻の好きなインテリアでまとめられています。
「主寝室は少し落ちついた感じにしようとくつろげる壁の色にしました。洗面室にはモザイクタイルを取り入れ、トイレに同じ色みのモザイクシートを取り入れて大人のシックな空間にしてみました」
まだ入居したばかりという新居は、木の香りが漂う素敵な空間でした。むくのフローリングは足ざわりも優しく、お二人がこだわった点だそうです。外壁の色も何度も外の光の下で確認して選ばれたそう。プロのアドバイスをうまく取り入れて、夫妻のこだわりが活かされた住まいは、これからも進化していきそうです。
取材・文:四宮朱美 写真:山出高士
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土地面積 97m2 延床面積 121m2 建築費 3500万~4000万円以内 間取り 4LDK 世帯構成 夫妻、長女
- スーモカウンターで受けたサービス
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