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以前のマンションは、ベビーカーと息子を担いで3階まで上がるのが大変だった
以前、住んでいたのは同じ品川区内にある1LDKの賃貸マンション。「しかし」と妻は言う。
「部屋は3階建ての3階。日当たりはよかったんですが、エレベーターがないのでベビーカーと息子を担いで階段を上るのが本当に大変でした。さらに、息子がハイハイを始めると行動範囲が飛躍的に広くなり、手狭さを感じるようになりました」
別の賃貸マンションを探す。新築マンションを購入する。一戸建てを建てる。選択肢はいろいろあった。Iさんたちは、まずマンションの購入を検討した。
「建設中のタワーマンションも見学に行きましたが、不動産屋さんからは『とんでもない金額の物件になるだろう』と聞かされました。それ以下の金額で一戸建てを購入できるなら、そのほうがいいと考えたんです」
夫妻はいずれも医療関係の仕事で、妻は現在育休中。「働きながら家を購入するのは大変だよ」という先輩の助言もあり、最寄りのスーモカウンターに足を運ぶ。
「担当してくれたのは30代の女性。中立の立場で親身に相談に乗ってくれました。スーモカウンターの店舗の中に、授乳室やキッズスペースがあるのもありがたかったですね」
カウンターでは、ファイナンシャルプランナーと一緒に作成した家計簿と将来の家族計画を記したメモを見せながら、予算の立て方を教わる。
「紹介された建築会社の担当者と面談をしましたが、見積もり金額がちょっと高いかなあと。それをカウンターで伝えたら、『もう少し安くなる建築会社もありますよ』と言って、さらにいくつかの会社を提案していただけたんです。最終的には、知識が豊富でリフォームなども手がけている建築会社に決めました」
1階は「大人の空間」、2階は「家族の空間」、3階は「子どもの空間」として雰囲気に変化を付けた
「子育てをするにあたって、明るくてナチュラルな家にしたかったんです。でも、一方で大人っぽいテイストも欲しいと思っていたので、階ごとに雰囲気を変えました」
2階の壁はシンプルに白色、床はウッドタイルにした。すべての階で壁と床の色が違うというこだわりようだ。
リビングの広さを犠牲にして2階に水まわりを集約することで理想の家事動線を実現
ダイニングに設置した造り付けのカウンターは子どもの勉強机でもある。くるりと回るとご飯が食べられるという形だ。バスルームには家族全員の下着とパジャマが収納できるように収納棚を置き、入浴後に着替えを取りに行かなくても済むようになっている。
「リビングの広さは犠牲になりますが、2階に水まわりをすべて集めています。キッチンに立ちながら、洗濯機を回して、そのままベランダに干せるようにしたんです。雨が降ってきたらすぐに洗濯物を取り込めるよう、窓に近い場所に『ホスクリーン』を取り付けました」
床暖房の導入も考えたそうだが、その部分しか温まらないので非効率だという結論に至った。その代わりに、外壁に寒冷地でも通用する断熱材を採用。エアコンの冷暖房効率を高めるために、リビングの階段に引き戸を付けた。
一生に一度の家づくりだと思って、遠慮しないで希望をたくさん伝えてください
こうして手に入れた理想のマイホーム。自慢したいポイントは、理想的な生活動線、風通しと採光にこだわった窓、そして1階から3階まですべて異なる雰囲気の内装だ。
「これなら仕事に復帰しても効率よく家事をこなせそう。あとは、息子が毎日家の中を楽しそうに走り回っています。しょっちゅう転んで傷をつくりますが、前のマンションでは、こういう遊び方はできなかったでしょうね」
最後に、これからスーモカウンターを訪れる読者へのアドバイスを。
「最初は新築マンション購入に関する相談で訪れましたが、途中から一戸建てを建てることに変更。結局、計6回も足を運ぶことになりました。とにかく、一生に一度の家づくりだと思って、遠慮しないで希望をたくさん伝えてください。担当者は中立的な立場で、たくさんの優良な建築会社の中から自分にぴったりのパートナーを紹介してくれるはずです」
取材・文:石原たきび 写真:相馬ミナ
- DATA
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土地面積 65m2 延床面積 101m2 建築費 2000万~2500万円以内 間取り 4LDK 世帯構成 夫(31歳)、妻(35歳)、長男(1歳)
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