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ローコスト住宅とは?安い理由や仕組み、メリットデメリットを解説

【本当に大丈夫?】ローコスト住宅の仕組みとよくある不安に答えます!

一般的な住宅に比べて低価格で家が建てられるのが、ローコスト住宅の魅力です。できるだけ家にお金をかけたくない方に選ばれている住宅ですが、安さゆえの不安や疑問を感じている方も多くいるようです。

ここでは、一級建築士の中川由紀子さん(みゆう設計室)に伺った内容を含めてご紹介します。

目次

「ローコスト住宅」とは?なぜ安い?

ローコスト住宅とは、一般的な注文住宅に比べて低価格で建築できる一戸建ての住まいのこと。特に決まった定義はありませんが、坪単価40万円台程度の家であれば、ローコストといわれることが多いようです。

その最大の特徴は「コストを抑えるための標準仕様が決まっていることです」と建築家の中川さん。

設備・建材などが限定されている規格型商品が基本。中には、変わった敷地や間取りに対応できなかったり、変更すると追加のオプション料金が発生したりするケースも。

間取りを統一することで設計にかかるコストを抑え、設備・建材の選択肢を絞ることで大量発注によるコストメリットを出すことができ、ローコストを実現することができます。

家の写真

(写真/PIXTA)

どうして安く建てられるの?ローコスト住宅が安い理由

ローコスト住宅は、一般的な注文住宅に比べて費用が安くなっているのが特徴です。坪単価40万円の場合、30坪なら1000万円台となりますが、なぜここまで安くできるのでしょうか?ここでは、ローコスト住宅が安い理由について詳しくみていきましょう。

規格化されているから

ローコスト住宅は、自分たちの要望に合わせてカスタマイズできる範囲が限られる場合があります。

あらかじめ仕様や間取りに関してのパターンが決められている「規格住宅」から選択して家を建てることができるローコスト住宅の工務店やハウスメーカーがあります。この規格住宅は会社によって数種類用意されており、その中の1つを採用することで設計費、材料費、施工費などを抑えられます。

他にも工場で組み立てたものを現場に搬入するプレハブ住宅も、現場で作業する人数を減らせるので、住宅全体の費用を抑えることができます。

効率化されているから

ローコスト住宅は、あらゆる工程において効率化されているのも大きな特徴です。設計が簡易化されて打ち合わせ回数が限定されていたり、工期が抑えられる施工しやすい建材や設備を採用したりすることで、設計や住宅施工にかかる期間を削減できるように効率化されています。

他にも規格住宅のプランを凹凸の少ないシンプルな間取りにすることで、材料の使用効率を向上させ、コストの削減につなげる会社もあります。

材料の統一がされているから

ローコスト住宅では、使用する建材などの材料を限定することで大量仕入れが可能となり、単価を抑える工夫がなされています。

注文住宅などでは、部分的に材料を替えることが可能なのでこだわりに合わせた素材を使用できるケースもあります。一方、ローコスト住宅ではこのようなカスタマイズ性が低くなってしまうものの、できるだけ同じ材料を仕入れて使用することで価格を抑えています。住宅内外において細かなこだわりなどがない場合、ローコスト住宅にすることで大きなメリットが得られます。

広告費削減などの企業努力がされているから

ローコスト住宅は大規模な宣伝を行わないことで浮いた宣伝広告費を価格に転嫁させ、ローコスト住宅を実現している会社もあります。

ローコスト住宅メリット

ローコスト住宅は、住宅メーカー側の企業努力という形で低価格を実現させていることもわかりました。そんなローコスト住宅のメリットとは、どのような部分なのでしょうか?ここでは、ローコスト住宅のメリットについて見ていきましょう。

建築費用を抑えられる

ローコスト住宅の大きなメリットとなるのは、建築費用を大幅に抑えられることです。ローコスト住宅は、フルオーダーの注文住宅と比較すると自由度は低く、建材や設備のグレードは限定されますが、費用を抑えて家を建築できます。

契約から完成までの工期が短い

すでにある程度決められたプランから選択して設計するタイプのローコスト住宅の場合、すべてを決める必要がある注文住宅に比べて設計にかかる期間は短くなります。また、途中までの組み立てを行ってから現地で施工する会社などでは、一般的な住宅に比べて大幅に工期を短くできます。建材や設備も決まったものの中から選ぶので、調達にかかる時間も短くなります。

ローコスト住宅のデメリット

メリットの多いローコスト住宅ですが、デメリットに感じる部分も存在します。どのような部分をデメリットに感じやすいのかを見ていきましょう。

間取りの希望が実現できない場合がある

ローコスト住宅では間取りプランやデザイン、建材のグレードなどに関して規格化してコストダウンを行っています。

用意されているプランからしか選択できないケースが多いので、「あのメーカーの設備にしてほしい」「間取りを変えたい」といった希望が通らない可能性もあります。自由度の高さを求めて注文住宅を選んだ方にとってはデメリットに感じてしまうでしょう。

好みの設備や建材が選べない

ローコスト住宅では、プラン内の建材や設備しか選べないこともあります。ローコスト住宅では建材や設備について、同じものを一括で仕入れることによって、仕入れ値を抑えている会社もあります。その場合、選択できる建材や設備に制限がかかってしまうため、導入したい設備や建材が明確にある人にとってはデメリットになるでしょう。

オプション費用で結果的に高くなることがある

ローコスト住宅は規格プラン内であれば安く建てられますが、オプションをつけてしまうと仕様基準から外れてしまうため、その分高くなります。

仕様から外れた部分はオプションとなり、施工内容によって費用も変わってきます。内容や施工部分の多さによっては、結果的に費用が高くなってしまうことからデメリットに感じる人もいるでしょう。

「ローコスト住宅」ってやばい?不安や疑問に答えます

「ローコスト住宅」という言葉から、施工に関する工夫などが見えにくく、価格面においての安さから不安・疑問の声としてよく挙げられるのが、耐震性など「性能」に関すること。これに関しては「そもそも建築基準法を満たしていない住宅は建てられないので、ローコスト住宅でも耐震性に関しては地震で倒壊しない強度があります。また、長期優良住宅が認定される住宅であれば、耐震性も断熱性も心配することはないでしょう」(中川さん)

ローコスト住宅でなくても「ローコストの設計に対応できる設計事務所に依頼することで、デザインにコストをかけて、間取りや建材・素材でコストダウンする手法があります」(中川さん)
例えば、ドアを開けっぱなしにしてもいい部屋にはドアを設けない、納戸の床は仕上げを省くなど、自由設計だからこそできるコストダウンもあります。
家族でよく話し合い、どちらが自分たちに向いているのかを考えてみましょう。

後悔しないためにローコスト住宅を選ぶ際に確認すること

ローコスト住宅を選択した場合、その仕組みを知ったうえで購入するのが理想的です。そこで、後悔がないようにローコスト住宅を選ぶ際のポイントや確認することをご紹介します。

自分の予算とライフプラン

いくらローコスト住宅とはいえ、家を買うとなれば金額は大きくなります。そのため、自分の予算に加えてライフプランも考えながら選択するのが望ましいでしょう。

特に大切なのは、自分の予算とライフプランを考えながら優先順位をつけることです。家づくりでは検討していくにつれて、要望が増えてしまいがちです。理想の住まいをつくるうえで、便利であれば住みやすさも良くなりますが、きちんと取捨選択をしなければ予算を簡単に超えてしまうでしょう。

子どもが大きくなったときのことや老後のことなども考え、必要な間取りや仕様を選択するのがオススメです。

標準仕様とオプションの内容

ローコスト住宅は、その会社の標準仕様の住宅にした場合の価格となります。特にローコスト住宅の場合、最初の見積もりではなにもオプションが含まれていないので安く感じるでしょう。

しかし、そこにオプションなどを追加していくと見積金額は上がっていきます。契約前にどこまでが規格プラン内の価格なのか、含まれている仕様はどれくらいかを確認し、別途必要になるオプションの費用を把握しておきましょう。その後、希望するオプションの追加費用が予算内に収まるか、予算以上になった場合はどこまで希望を反映させるかなどを再度考えましょう。

アフターサービスと保証内容

いくらローコスト住宅であっても、簡単に買い替えたり住み替えたりすることは難しいです。一度建てたら住み続けることがほとんどなので、できるだけ安心して長く住める住宅にしたいと誰もが考えるでしょう。

そこで注目したいのがアフターサービスと保証内容です。ローコスト住宅を検討する際には、必ずハウスメーカーのアフターサービスの対象期間や保証内容は、契約前に確認するようにしましょう。

実際の建築事例やモデルハウス

ローコスト住宅の購入を後悔しないためには、住宅見学会やモデルハウスに足を運んで確認するようにしましょう。実際に完成した住宅を見学することで、実際の性能などもイメージできます。

どんな家が建つの?ローコスト住宅を選択した先輩たちの実例

これまでにローコスト住宅を選択した方は、どのような暮らしや生活を楽しんでいるのでしょうか?快適な生活を手に入れた先輩たちの家を見てみましょう。

■実例1:風通しがよく、段差や吹抜けを楽しむ家

長男が誕生して生活が不便になり、引越しを考え始めたというTさん一家。妻のママ友からスーモカウンターを紹介され、思い切って訪ねてみることに。「難しい資金面についての説明もわかりやすく、丁寧に相談に乗ってもらえたので助かりました」

モデルハウスを見に行ったときから「段差のある生活っておもしろい」と感じていたので、段差のつくりにはこだわった。2階へ続く階段の途中には広めの踊り場をつくり、子どもが遊べるスペースに。また、1階の和室はリビングのフローリング床より一段下げてあるため、腰かけられる。

希望の家が予算内で完成。新居に住んでからはなによりも人を呼びやすくなったのが生活の大きな変化。週末には夫の会社の同僚がTさん宅に集うことも多いという。

Tさん一家

新居の建築は「人と違う家にしたい」と、家族のこだわりを実現してくれる会社選びからスタート!(写真/河原大輔)

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風通しがよく、段差や吹抜けを楽しむ家

■実例2:初詣で引いたおみくじがきっかけで「広い庭でバーベキュー」という夢が一年弱でかなう

「初詣で引いたおみくじに『早く家を買ったほうがいい』と書いてあったんです(笑)」と妻。注文住宅を建てると決めたものの、その先のことがわからず、スーモカウンターへ。「年収からローンがいくらぐらいまで組めるかを聞きました」

二人ともアウトドアが好きで、広い庭でバーベキューをするのが夢。土地探しでは、駅徒歩圏はあきらめて、土地の広さにこだわったという。探した土地を建築会社に伝えると購入代金が安くなるように交渉をしてくれた。

「切羽詰まった生活はしたくないので、ローンはトータルで3500万円ぐらいに収めたかったんです。結果的にはちょっとオーバーしましたが、満足しています。スーモカウンター、建築会社ともにやさしい担当者で一生懸命相談に乗ってくれました」

Hさん夫妻

家を建てるという人生の一大イベントに「まったく興味がなかった」という夫。妻はそんな夫を「無理やりスーモカウンターに連れて行った」と笑いながら振り返る(写真/相馬ミナ)

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初詣で引いたおみくじがきっかけで「広い庭でバーベキュー」という夢が一年弱でかなう

■実例3:耐震と断熱にこだわり、老後の将来を見据えた家

妻の実家の建て替えを考えていたNさん。「スーモカウンターで地震に強く、断熱性の高い家をと希望を伝えたところ、条件にあった会社をハウスメーカー、地場の工務店、自然素材を得意とする建築会社などの6社をリストアップしてくれました」

そこから3社に絞り、面談のうえ具体的な見積もりを依頼。「見積もり依頼も、アポイントも断りもすべてスーモカウンターの担当者が対応してくれたので、とても助かりました。スーモカウンターには建築会社の選定まで合計6~7回足を運びました」

完成した家に住んで一年を振り返るNさん。「複層ガラスの樹脂サッシのおかげで、冬場の結露もまったくなく、冬場は暖かく夏場は涼しくエコに役立ってます。暑さや寒さでストレスを感じずに過ごせるのは本当に幸せですね」

Nさん夫婦

夫妻どちらかの介護が必要になったときにも生活しやすいようにと、1階リビング横には畳コーナーを設置した(写真/河原大輔)

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耐震と断熱にこだわり、老後の将来を見据えた家

■実例4:規格住宅を上手に活用!共働き夫妻がつくる家事ラクの家

結婚を決めてからすぐにマイホームを検討し始めたNさん夫妻。マイホームも新築か中古か、マンションか戸建てか、建売か注文かなどの迷いがあっただけでなく、ネットでは正しい情報を見極めにくいと感じてスーモカウンターを訪れました。スーモカウンターで予算、要望を踏まえて建築会社を4社に絞って面談した結果、規格住宅で納得できるベストプランを実現できる会社に出合えました。規格住宅を賢く利用し、二人の生活スタイルに合った動線やサイズなどのこだわりを徹底して自分たちらしい家を予算内で実現できました。

Nさん宅の注文住宅実例

仕事の表彰状やコレクションなどが飾れる書斎兼ホビールーム(写真/Nさんご本人)

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共働き夫婦が「家事のしやすさ」を最優先して叶えた快適な暮らし

■実例5:あこがれのホテルライク空間をローコストで実現!

家を建てるなら大好きなテーマパークのオフィシャルホテルのような空間にしたかったというNさんは、家づくりに関して具体的な内容を決めていなかったものの、思い切って土地を購入し、職場の先輩に紹介されたスーモカウンターに相談しました。

家づくりではローコストで自由度が高いことを重視し、快適かつ安心感がある長期優良住宅にしたいという思いがあったため、スーモカウンターでアドバイザーに予算や要望を伝えて相談しました。

紹介された中から、比較的低コストで理想の住まいがかなうと実感した工務店に依頼。その結果、希望の予算で安心して暮らせる長期優良住宅の2階建てにこだわりと使いやすさを詰め込んだ新居が完成しました。

Nさん宅の注文住宅実例

一番こだわった9畳の寝室には、折り上げ天井、モールディングの組み合わせで華やかな雰囲気に仕上げた(写真/本美安浩)

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あこがれの空間をローコストで実現。家事ラク間取りもうれしい住まい

■実例6:自由度の高い注文住宅で子育てしやすい間取りを実現

第一子の妊娠をきっかけに持ち家が欲しいと考え、さまざまな選択肢の中から注文住宅を選んだYさん夫妻。家づくりに関しての知識がなかったため、スーモカウンターへ相談に行くことに。

スーモカウンターで家づくりの基本的な知識や流れ、相場に関する一通りの情報を教えてもらい、さまざまな会社を4社紹介してもらいました。その中で、最初から資金計画が明確で、安心感のあった会社に依頼。

その結果、耐震等級3で高気密・高断熱の住宅性能を備えたマイホームをローコストで実現できました。

Yさん宅の注文住宅実例

15.7畳のLDKは、子育てしやすいようキッチンからすべてが見渡せる配置にしています(写真/杉浦幹雄)

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間取りの自由度を求めた注文住宅。家事動線やインナーテラスなど、子育て世帯の暮らしやすさを実現

スーモカウンターでできること

家づくりを考える多くの人が相談に訪れる、スーモカウンター。収入や家賃から予算やローン金額のシミュレーションをし、予算や要望に合った建築会社を紹介しています。

また、家づくりの流れを学べる講座も用意。「注文住宅価格まるわかり講座」をはじめとする講座も用意。希望すれば、ファイナンシャルプランナーを無料で紹介することも(個別相談または講座受講後)。ぜひ利用してみては。

家づくり講座の一覧はこちら

ローコスト住宅は、プランの選択肢が限られるものの、その中に希望に合ったものを見つけられた人には、ぴったりといえそう。また、自由設計でコストを抑えることも可能なので、家族でよく話し合ってみましょう。

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※記事中の建築費用は取材当時の価格です。情勢により価格の変動が生じる場合があります。価格は建築会社に確認して家づくりを検討してください

取材協力/中川由紀子 さん
一級建築士事務所 みゆう設計室 代表。神戸を拠点に活動する一級建築士。主婦・母目線で家事ラク、心地よい間取りの家を設計。 家族の暮らしから住まいをデザインしている。
取材・執筆/前川ミチコ