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見せる収納はどうすればセンス良く見える? メリット・デメリットや最新トレンドも紹介

お気に入りのアイテムなどをきれいに並べて置く「見せる収納」に憧れる人も多いのではないでしょうか。ところが実際にやってみると、生活感がでてしまったり、使い勝手が悪くなってしまったりすることがあります。そこで、整理収納アドバイザーの安藤秀通さんに、見せる収納の基礎知識から最新トレンド、気を付けるべきポイントを聞きました。

目次

見せる収納とは?

見せる収納とは大きく分けて次の2種類が挙げられます。

・中身が見える収納
・見せたいものをディスプレイする収納

収納しているけれどクリアケースのように外から見える収納アイテムを使い、中身がすぐ分かる収納と、あえて見せたいものをディスプレイしておしゃれに見せる収納に分けられます。

また見せる収納は、ただ置くだけではなく壁に掛けたり、上から吊るしたりする方法もあります。例えばマウンテンバイクを壁に掛けるような収納スタイルが挙げられます。お部屋のインテリアとしても楽しめる収納方法です。

見せる収納の実例

安藤さんがお住まいの47㎡のリノベーションされたマンション。見せる収納を駆使することで、スタイリッシュな空間となっている(写真提供/安藤さん)

見せる収納のメリットは?

見せる収納のメリットにはどんなものがあるのでしょうか。

いつも見える場所にあり、ものを取り出しやすい

見せる収納はいつでも物がどこにあるかが分かり、取り出しやすいというメリットがあります。

例えばキッチンツールや文房具など、普段使いするものをどこかにしまい込んで見つからないという経験がある人は多いでしょう。見せる収納であれば、何がどこにあるかが一目で分かり、管理しやすいメリットがあります。

安藤さんのご自宅のキッチンでは、調理器具が天井のレールから吊り下げられ、すぐに見えるところにあります。またスパイス類はマグネット付きで透明な蓋のあるケースに入れて冷蔵庫に貼り付けています。

「使用頻度の高いものこそ、気に入ったものを選んで、よく見えるところに置いておくとよいですね」

まな板やお玉、鍋つかみといったキッチンツールは、ただ吊るしてあるのではなく、一つ一つの置き場所とスペースを決めています。使うときに取り出しやすく、元の場所に戻しやすいのがポイントです。

見せる収納の実例

見せる収納の実例

キッチンツールのように使用頻度が高いものは、お気に入りを選んでよく見える場所に(写真提供/安藤さん)

物の置き場所を決めやすく、移動しやすい

戸棚などの隠す収納は一般的に大きなものや作り付けのものが多く、一度設(しつら)えると動かしにくい場合が多いもの。その点、見せる収納は、物を置く場所を決めることも、移動することも簡単です。

「作り付けの収納や大きな収納家具を入れてしまうと、決まったスペースの中で収納を決めていかなければなりません。見せる収納の場合、収納ボックスやフックなどの収納用品を後から足していくので、移動しやすく場所も好きに決められます」

暮らしていると物は増えたり減ったりします。また、しまうのに最適な場所も変わっていくでしょう。見せる収納であればそのような変化にフレキシブルに対応できます。

見せる収納を活用したキッチン

使用頻度の高いキッチン用品は、見せる収納にして必要に応じて仕切りやフックなどを追加すると使いやすい(イラスト/上坂じゅりこ)

好みのテイストや個性を反映しやすい

収納するもので好みのテイストを演出できるのも、見せる収納のメリットです。

「見せる収納にすれば、収納するマグカップや文房具など、よく使う物を好きなデザインの物にして、自分らしいセンスを演出しながら実用的に収納できます」

よく使うものこそ、自分好みのものを選んで飾るように収納するとおしゃれに見えます。見せる収納のためには、普段使いのものこそ妥協しないで選ぶことが必要です。

「季節や気分によって、インテリアのテイストを変えたいと思ったときにも、見せる収納ならそれに合わせて収納するものを変えることで、簡単に模様替えができます」

例えば夏ならガラスなどの涼しげな素材、冬なら毛糸などの温かみのある素材のアイテムを収納棚に納めると、季節感が出ます。また収納ボックスの色合いや素材を変えれば、部屋の雰囲気がガラリと変わります。

隠す収納の場合は、収納家具などのデザインにテイストを左右されやすくなります。家具は一度設置すると、買い替えたりリフォームしたりしなければテイストを変えることが難しいでしょう。一方で見せる収納なら、並べるものを変えたり、箱などの収納ツールを変えたりするだけで雰囲気を一変することができます。

見せる収納の実例

普段使いのアイテムは、お気に入りのデザインのものを選ぶことで、飾るように収納できる(写真提供/安藤さん)

見せる収納のデメリットと対策は?

メリットの多い見せる収納。ではデメリットにはどんなものがあるのでしょうか。またその対策も聞きました。

部屋が雑多に見える

見せる収納だからと何も考えずにオープンにしてしまうと、見せたくないものが見えてしまって、散らかっている印象になってしまいます。

収納をオープンにしすぎて散らかっているように見える部屋

雑多に見えるなど、見せる収納にはデメリットもある(イラスト/上坂じゅりこ)

その対策として、人の視線の動きを利用してインテリアをレイアウトするテクニックがあります。

「空間を見たときの視線に合わせて、インテリアの配置を考えると、部屋全体がスッキリと見えます。人はまず、正面を見て、そのあと左から右に視線が動くという習性があります。印象の強い正面と左側の壁面に目立たせたいものを置き、入って右側の壁面には目立たせたくないものを置くという配置がおすすめです」

部屋の右側に雑多になりがちなものを置くように配置を変えることは、すぐにでもできそうな工夫です。

部屋に入った時の人の視線の動き

部屋に入ったときの人の視線は(1)から(2)へと動いていく(イラスト/上坂じゅりこ)

見せる収納の実例

安藤さんの部屋も正面にポイントとなる観葉植物、左側はスタイリッシュな壁面があり、右側には収納家具を置いている(写真提供/安藤さん)

色が多くなると空間がスッキリしない

インテリアをおしゃれにまとめるために外せないのが、色選びです。見せる収納の場合は物の色がそのまま目に入るため、色が多くなりがちです。色がたくさん混ざってしまっている小物類があると、雑多に見える原因になってしまいます。色についてはどのようにコーディネートすればよいのでしょうか。

「色彩管理は大切ですね。壁や床といった変えられない色のことをベースカラーと言いますが、私の家の場合ですと、コンクリートの壁(グレー)と漆喰の壁(白)、床の木材(ベージュ)がベースカラーになります。

部屋の中で色の面積が大きい部分のベースカラーに沿って収納グッズを揃えて活用すると、部屋になじみやすく、インテリアがすっきりと見えます」

収納グッズを活用する方法以外にも、容器を詰め替えて色を揃えたり、布などでカバーをしたり、収納する物の色数を限定することで、スッキリと見せることができます。

見せる収納の実例

コンクリートの壁の色をトタンボックス、床の木材の色に合わせてダンボールボックス、漆喰の壁の色にはポリプロピレンケースの「白」をセレクト(写真提供/安藤さん)

ボックス収納のなかの整理ができない

先ほど紹介したように、収納ボックスを活用すると色を合わせやすくなりますが、一方でやってしまいがちなのが、空いているところにとりあえず物を入れたまま忘れてしまうことです。そうすると何が入っているか分からないボックスができ、使い勝手の悪い収納になってしまいます。

物がたくさん入った収納ボックス

ボックス収納は知らないうちに物がたまり、使い勝手が悪くなる場合も(イラスト/上坂じゅりこ)

安藤さんによると、そんなときのために役立つのが「アクションボックス」だと言います。

「後で確認しなければならない手紙やプリント、どこに入れるか迷うものなど、何かアクションが必要なものは『アクションボックス』を作って収納しておきます。

開けるタイミングは1日1回や週末などと自分で決めて、開ける度に要らないものを捨てるといった整理をすると、物を片付ける習慣にもなります」

見えているところに、ほこりがたまりやすく、掃除に手間がかかる

見せる収納だと、どうしても棚に飾ってあるものや、見えるところにほこりがたまりやすいイメージがあります。

「ほこりは、見せる収納でなくても、どこでも同じように積もります。そこで積もる場所を減らす、置く物の適正量を守っていくことが大切になります」

飾りたい物やコレクションで、小さい物や細かな物は、透明のケースなどに入れておくのも対策の一つです。

「ディスプレイケースなら掃除も平面の部分のほこりを取るだけで済みます」

見せる収納の実例

ガラスのキャニスターに入れた水草。安藤さんは「細かいものを飾っておきたいときには透明で蓋つきのものがおすすめ」だと言う(写真提供/安藤さん)

ものが落ちやすく、地震対策が必要

見せる収納は物が取り出しやすい分、地震のときには、物が落ちてこないか不安になるかもしれません。落下対策はどのようにすればよいのでしょうか。

地震で収納していた物が落ちてしまう

見せる収納に合った地震対策が必要(イラスト/上坂じゅりこ)

「見せる物を積みすぎてしまったり、奥行のないところに置いてしまうと地震に弱くなります」

見せる収納の場合は、重いものを下に、軽い物を上に置くようにする、キッチンの食器棚に滑り止めシートを使う、収納棚の上部と天井の間に突っ張り棒を立てて固定するなどの対策をしておくとよいでしょう。

センスよく見せる収納のポイントを紹介!

安藤さんに、見せる収納をおしゃれにコーディネートするためのポイントを聞きました。

おしゃれで使いやすい見せる収納のテクニック

見せる収納で意識すべき点には、どのようなことが挙げられるでしょうか。安藤さんに家の中の場所別にポイントを聞きました。

収納するアイテムに統一感を持たせる

おしゃれな部屋に見せるために、収納アイテムは統一感を持たせることが重要です。1つ1つのアイテムがおしゃれであったとしても、テイストがバラバラだとそれだけで部屋のまとまりがなくなってしまいます。

例えば、「カラー」「素材」「サイズ」などを揃えるだけでもよいでしょう。

ベースカラーと収納グッズの色を合わせて色数を抑える

「色を抑えるポイントは、お部屋の中で変えられない部分をベースカラーとすること。私の家の場合だと、コンクリートの壁、漆喰の壁、木材の床がありますので、そのグレー、白、ベージュがベースカラーとなります。その色に収納グッズの色を合わせるとインテリアに馴染むので、スッキリと見えるのです」

小物の整理に便利な「収納ボックス」

「私はボックス(箱型)収納をおすすめしています。私自身もさまざまな部屋でボックス収納を活用しています。仕切りなどを使って自分の好きなようにカスタマイズができて、使う頻度順に並べておいても重ねておいても使えるので、汎用性が高いのです」

さまざまなメーカーから発売されているボックス収納を、使う場所の特性やスペースによって選ぶとよいでしょう。

使用頻度の高いものを取り出しやすい場所へ

「自分がよく使うもの、つまり頻度が高いものを手に取りやすい場所に置くということです。棚の手前の方に置いたり壁に吊り下げておいたりするのもよいでしょう。収納ボックスに入れる場合も、使用頻度の高いものと低いものに分けて、使用頻度の高いものを取り出しやすい場所に置くといいですね」

家にあるモノの定数管理、置く場所の住所を決める

「物が多すぎないということも、見せる収納には重要です。収納ボックスに入れるべきものが溢れていたり、棚にギュウギュウに物が詰め込まれていては、おしゃれに見えません」

場所別、見せる収納のポイント

次から、お部屋別に、実際に安藤さんが取り入れている工夫について見ていきましょう。

リビング

見せる収納の実例

ボックス収納を多く使ったリビング。部屋のベースカラーと色調を合わせたボックスを使うことで、すっきりと見える(写真提供/安藤さん)

さまざまな収納ボックスを使った見せる収納が特徴的な、安藤さんのリビング。統一感のあるインテリアが素敵ですが、同じような箱が多いとどこに何が入っているのか分からなくなることはないのでしょうか。

「対策としてはラベリングがいいと思います。ラベリングが見えるのが嫌な人には、無印良品のトタンボックスがおすすめです。ラベルを取っ手の下に貼ると、普段は見えません。特にスタイリッシュさにこだわりたい、リビングの収納に向いていますね」

見せる収納の実例

安藤さんの収納ボックスは、取っ手を上げると何が入っているか分かるようにラベリングしてある(写真提供/安藤さん)

また、広々と見せたいリビングには、マルチに使える収納家具もおすすめだと言います。

「収納家具の選び方として用途が収納だけではないものを選びます。このベンチ型収納は、もちろん収納にも使えますが、上のカバーを外せばサイドテーブルとしてもイスとしても使えます」

収納付き家具には、収納付きのベッド、収納付きソファなどもあります。同じ場所を使うなら、多用途に使えるものを意識して選ぶと、収納力と部屋のスッキリ感を両立できます。

見せる収納の実例

収納、ベンチなどマルチに使える家具。普段はテレビ台の下に収納ボックスとして置いている(写真提供/安藤さん)

キッチン

キッチンの収納で重要なのは、使用頻度に合わせた収納の管理ができていることと、何がどこにあるかが一目で分かることです。収納する物の大きさに合わせてかごやボックスの中をプラスチックケースなどで仕切ると、管理がしやすくなります。

「私の場合、キッチンのシンク上には使用頻度の高いものを意識して、ウエットティッシュボックスや、食洗器の洗剤などを置いています。

キッチンの下は、かごボックスをプラスチックケースなどで自由に仕切って整理しています。自分がよく使うところに縦に二つ並べておいて、使用頻度が低いものを下に、高いものを上に収納。重ねて使えて、見た目も気に入っています」

見せる収納の実例

ラタンバスケットの中をプラスチックケースなどで仕切って使いやすく(写真提供/安藤さん)

洗面室

「洗面室は、イケアの煙突がついたドールハウスを飾り棚として使っています。壁用の棚の眼鏡スタンドもイケアのものです。この二つは緑のアクセントカラーがリンクしているので、中に入れるアイテムも緑を選んで色の統一感を出しています」

ドールハウスの下はワイヤーのかごやかごボックスで整理されています。タオルに関しても、一人が1日何枚使い、洗濯の頻度はどれくらいかを計算し必要な枚数のみを収納しているそうです。

見せる収納の実例

ドールハウスの煙突の緑、化粧品のビンの緑、シェルフの小さなはしごの緑も、色を意識して揃えている(写真提供/安藤さん)

見せる収納の実例

タオルは使う分を計算して一定数を保ち、余裕を持って収納ボックスに収まるようにする(写真提供/安藤さん)

クローゼット

荷物を隠したいために収納場所のないものを押し込んでしまいがちな押し入れやクローゼット。すっきりきれいに見えるポイントはどんなところにあるのでしょうか。押し入れの場合に気を付けることなども、あわせて聞きました。

「クローゼットの場合は、ハンガーの種類を揃えるということ、クローゼットの中の収納もお部屋のテイストに合わせて選ぶこと、常に一軍の服(今着ている服)だけにしておくことがポイントです」

見せる収納の実例

部屋のテイストに合わせたスモーキーベージュのインテリアキャリコ(カインズ)。いろいろな大きさや色があって重ねることもできる上、キャスターも付いている。キャリコは引き出さないので省スペースになるところもポイント(写真提供/安藤さん)

見せる収納の実例

家族ごとに使うスペースを分けて、お気に入りのバッグはあえて見えるように飾っています(写真提供/安藤さん)

押し入れの場合は、大きくて深さもあるので、クローゼットより収納するものの使用頻度の管理が重要です。

「押し入れの奥や、高いところには、使用頻度の低いものを入れる。手前や、下の段の取り出しやすいところに使用頻度の高いものを置く。高さ、深さに応じた収納を考えましょう」

押し入れで高さをそろえた収納

使用頻度が高いものを目線の届きやすい高さや位置に収納することで、使いやすくなる(イラスト/上坂じゅりこ)

玄関

「下駄箱は棚板がないタイプなので、無印良品のポリプロピレンの引き出しに靴を入れています。丈夫なので長く使え、手入れがしやすいのが良いですね。無印良品のものはサイズが変わらないので、買い足すときにも便利です」

無印良品の収納用品はオンラインで気軽に手に入り、店舗数が多くて実物を見ることができるのも便利。靴をたくさん購入するとどうしても雑多になるので、何足必要なのかを決め、数を管理することも大切なポイントです。

見せる収納の実例

見せる収納の実例

下駄箱に棚が少なく、ポリプロピレンの引き出しに靴を入れている(写真提供/安藤さん)

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埋め込み収納を設置しておしゃれな家づくり!注文住宅に設置するときのポイントを解説

編集部がおすすめする収納アイデアも紹介

ここからは編集部がおすすめする収納アイデアを紹介します。

見せる収納に便利なアイテムを活用する

まずは、便利な収納アイテムを紹介します。

ふたがあるボックスやハンガーラックなどを上手に活用することで、しっかり収納しつつおしゃれに見せることができます。

生活用品を美しく目隠しできる「ふたがあるボックス」

見せる収納で、生活用品が見える状態になってしまうとお部屋の生活感がぬぐえなくなってしまいます。医薬品や文房具、書類など細々とした雑貨は見せずに隠すとよいでしょう。

そんな場合、ふたがあるボックスを使うと、中身を隠しながらおしゃれに収納できておすすめです。雑多な印象をなくし、見た目の美しい部屋づくりがかないます。

服やカバンの収納が楽になる「ハンガーラック」

服やカバンを収納する際に、ハンガーラックを使えばスタイリッシュな見た目の収納が実現します。

例えばアウターや毎日よく着る服だけを掛けるハンガーラックを用意したり、セレクトショップのようにゆとりを持たせてお気に入りの服をかけたりすればおしゃれにまとまります。

ハンガーラックは高さがあるため、部屋の間仕切りとしても活躍します。壁に沿って置くだけではなく、部屋の中に空間を作りたいときにもぴったりの収納アイテムです。

ハンガーラックは部屋のテイストになじむカラー・素材のものを選ぶとよいでしょう。

見せる収納と隠す収納をバランス良く取り入れる

見せる収納と隠す収納はバランスが大切です。おしゃれなアイテムは積極的に見せていくことでインテリアにもなりますが、生活感のあるアイテムは隠す収納をしましょう。

目安として見せる収納を全体の2割、隠す収納を全体の8割行うとバランスが良くなります。

もし見せるアイテムを増やしたい場合は、3割程度までに留めておけば、大きくバランスを崩さず、見せたいものへ上手に視線を集めることができます。

見せる収納に使う収納棚選びのコツ

見せる収納の1つに収納棚(オープン棚)があります。壁に直接取り付けるタイプのものや、キャスターがついていて可動式のものなどさまざまな種類があります。

部屋の雰囲気に合う収納棚を選ぶポイントは、6点あります。

1.壁に取り付けたいのか、間仕切りのように置きたいのかでタイプを決める
2.移動させたいならキャスター付きの棚を選ぶ
3.置きたいアイテムによって必要な奥行きをイメージする
4.置きたいアイテムによって棚のサイズをイメージする
5.棚の中で使用できるアイテムサイズを調べる
6.棚の色や素材を部屋のテイストに合わせる

ポイントを中心に具体的にイメージしながら選んでみましょう。

見せる収納にして理想の住まいを実現した先輩たちの事例を紹介!

スーモカウンターで、こだわりの住まいを実現した先輩たちの見せる収納事例をご紹介します。それぞれのライフスタイルにあった収納方法を、ぜひ参考にしてください。

オープン収納やニッチ部分を上手に使って見せ方にもこだわる

夫婦と娘3人でにぎやかに暮らすBさんご一家。打合せ時に家族みんなで参加して家族それぞれの好きなテイストを詰め込みました。白を基調とした長女の部屋には、アーチ型のオープンなクローゼットがあり、見せる収納でかわいくまとめています。また、トイレには壁の厚みを活用したニッチ風の棚を設け、観葉植物などを飾れるようにしました。

見せる収納の実例

アーチ型のクローゼットと扉付きのクローゼットを併用。アーチ型の方にはお気に入りのぬいぐるみや雑貨を置いて見せる収納に (写真/Bさんご本人)

見せる収納の実例

白と優しいベージュタイルのトイレ。収納は壁厚を利用しすっきり広々。ニッチ風のオープンな棚にはグリーンを飾っている(写真/Bさんご本人)

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人が集まる場所に、使いやすいオープンな収納を設置

エレクトーン奏者である妻は将来エレクトーン教室を開きたいと構想。玄関はエレクトーン教室の生徒さんをゆったりと迎えられるよう、L字型の広い土間に靴が出し入れしやすいオープン棚を設置。また、リビング内にある畳の小上がりにもオープン棚を置いて見せる収納に。

見せる収納の実例

生徒さんが靴を置きやすいよう、玄関の土間にオープンな棚を設置(写真/河原大輔)

見せる収納の実例

リビングには何でも使える畳の小上がりを設けて棚をオープンに(写真/河原大輔)

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クローゼットや階段下収納をオープンにして、インテリアの一つに

かわいい壁紙を張ったクローゼットは、必要なものがすぐに見つかって、お片付けもしやすくなっています。リビングに面する階段下の収納は、子どものおもちゃ収納&プレイスペースにもぴったりです。

オープンクロゼットのある子ども部屋/注文住宅実例

オープンなクローゼットの天井は、将来、目隠しが必要になったときにロールスクリーンをつけられるように補強を行っている(写真/Tさんご本人)

階段下収納/注文住宅実例

階段下の収納は、お絵かきなどをするときには机代わりにも使える(写真/Tさんご本人)

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キッチンカウンターの下に見せる収納としてニッチを活用

キッチンの壁の一部を凹ませてニッチを作り、お酒の収納として使用しているSさん。ダイニングテーブルからも手の届く位置にあり、見せる収納で飲みたいお酒をすぐに取り出すことができます。洗面台の横には、ランダムに並べたモダンなデザインの棚を設け、アートのようにアイテムを収納しています。

見せる収納の実例

目につきやすいカウンター下のニッチは、一升瓶も入る大きさ(写真/和田真典)

見せる収納の実例

洗面台の周りはできるだけシンプルに。横の棚は、ちょっとした物をディスプレイするだけで雰囲気が変わる(写真/和田真典)

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キッチン背面にしつらえたバー風のオープン棚で趣味を楽しむ

「毎月家賃を支払い続けていくより、自分たちの理想を盛り込んだ家を建てたい」と考え家づくりを始めたSさん夫婦。お酒好きの2人は「バーカウンターのあるキッチン」、「鉄骨階段がある吹抜けのリビング」「バーベキューができる中庭」など開放的な雰囲気の家を希望し、それらを実現できる会社を探しました。

スーモカウンターで紹介された会社に依頼を決め、「家事動線や帰宅動線にも配慮したい」との思いで、キッチンとダイニングを隣にしたり、洗面台を玄関とトイレの近くに設置したりと、生活しやすい間取りの家が完成。特にこだわりのバーカウンター風のキッチンは見せる収納をうまく活用したおしゃれな仕上がりで夫婦ならではのアイデアが詰まっています。

Sさん宅の注文住宅実例

背面の壁にオープン棚を設け、お気に入りの小物を飾りながら収納(写真/Sさん)

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見え方が計算された扉のないパントリー

共働きで3人の子育てをしているOさん夫妻。月々の光熱費を抑えられる性能の良い家を希望し、設計の自由度が高い注文住宅に絞り、家づくりを始めました。

スーモカウンターに紹介された3社の中から依頼先を決め、生活動線にこだわった家が完成しました。背面収納で子どもの宿題用のスタディカウンターを工務店に造作してもらったり、2畳程度のファミリークローゼットを作ってもらったり、収納と利便性を同時に実現させています。さらに動線がスムーズに繋がったことで子どもたちも自然に片付けをするようになるなどメリットもありました。

また、オール電化かつ部屋が広くなったにもかかわらず、光熱費はキープしている状態です。こだわりの1つでもある住宅性能にも大満足のマイホームが出来上がりました。

Oさん宅の注文住宅実例

パントリーは扉を付けずオープンシェルフタイプに。背面収納は施主支給したもの(写真/Oさん)

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共働きで3人の子育て中。多忙な中での家づくりはタイパ&コスパを重視

大容量の可動式棚で玄関スペースを見せる収納に 

会社の家賃補助の年齢制限がきっかけで家の購入に踏み切ったHさん夫婦。空き家になっていた夫の実家のある土地に家を建てることになり、スーモカウンターに紹介された中から、希望していた建て込んだ敷地でも明るく広く暮らせる家をかなえてくれる会社に依頼を決めました。

玄関には大容量のオープン収納を設置、寝室の隣にウォークインクローゼットを配置させるなど、約61㎡の敷地の中でも収納力の高い家に仕上がりました。見せる収納と隠す収納をうまく組み合わせ、のびのびと暮らせるように工夫されています。

Hさん宅の注文住宅実例

玄関にはオープンな可動棚を設置し靴を収納。靴以外にもさまざまな物が置けるようになっている(写真/相馬ミナ)

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周りを囲まれた敷地でも明るく広く 開放感いっぱいで家事のしやすい住まいが完成

見せる収納の活用ポイントは?

見せる収納をうまく活用することで、部屋をおしゃれにコーディネートすることができます。また、隠す収納と上手に組み合わせたり、こだわりの収納グッズを使ったりすることで、素敵で使いやすい家になるでしょう。出しっぱなしの印象にならない、見せる収納を使いこなすために、今回紹介した次の3つのポイントをしっかり押さえておきましょう。

・ベースカラーと収納グッズの色を合わせて色数を抑える
・普段使いの使用頻度の高いものを取り出しやすい場所へ
・家にあるモノの定数管理、置く場所の住所をきめる

スーモカウンターでかなえよう!

生活感を出し過ぎず、おしゃれな家を目指したい方は本記事で紹介した見せる収納を意識してみましょう。もし模様替えではなく、「一から家づくりをしたい」と思った場合、「どのように調べたらいいか分からない」という方も多いのではないでしょうか。

そこで頼れるのがスーモカウンター。注文住宅の新築・建て替えをサポートしているスーモカウンターでは、家づくりの不安を解決できる無料講座や、アドバイザーに悩みを相談できる無料の個別相談などを実施しています。個別相談では住宅建築の予算や希望条件の整理、建築会社の紹介など、注文住宅を建てる際のあらゆる不安について、知識と経験のある専任アドバイザーに無料で何度でも相談できます。
スーモカウンターを利用して、見せる収納を取り入れた家づくりを実現してくれる会社を見つけましょう!

取材協力/RoomStylist×整理収納アドバイザー 安藤秀通さん

取材・文/蜂谷智子(りんかく) イラスト/上坂じゅりこ

監修/SUUMO編集部(見せる収納とは?編集部がおすすめする収納アイデアも紹介見せる収納に使う収納棚選びのコツ)