土地が限られる都市部では、3階建て住宅を検討する人も多いでしょう。しかし、3階建て住宅の暮らしは「生活動線の不便さや収納不足が起こるのでは……」と不安を感じることもあるかもしれません。
そこでこの記事では、3階建ての間取りのポインㇳやメリット・デメリットを紹介。狭小敷地を有効活用できることは大きなメリットの1つですが、他にも3階建てならではのメリットがあります。3階建てならではのメリットを生かす方法やデメリットの対処法について、一級建築士の佐川旭さんに話を聞きました。
- 3階建てのメリット
- 3階建てで後悔しないために知っておきたいデメリット
- 3階建ての間取りのポイント
- 3階建ての価格は?
- 3階建て住宅を計画するときのポイント
- 3階建ての高さを生かす住宅の活用方法
- 3階建てを活かした先輩たちの事例を紹介!
- 【Case1】5人家族の子世帯と妻の父母が暮らす3階建て二世帯住宅
- 【Case2】周りが建て込んだ敷地でも、明るく広く暮らせる3階建ての家
- 【Case3】耐震性が高く、広く使える3階建ては、家事効率もアップ
- 【Case4】たっぷりの収納も施術室も完備したゆとりある3階建て
- 【Case5】単身赴任から戻った夫の、念願の3階建てマイホーム
- 【Case6】インナーガレージとエレベーター付きで快適な、祖母と同居のガレージハウス
- 【Case7】27坪を最大限に生かしたオーバーハング設計で広さと快適さを両立
- 【Case8】1階・2階・3階で雰囲気を変えた住宅!理想の家事動線で快適な子育てライフ
- 【Case9】20代夫妻がかなえた理想の3階建て!屋上テラスのあるこだわりの住まい
- 理想の3階建て住宅を実現するためのポイント
- 3階建て住宅はスーモカウンターに相談してみよう
3階建てのメリット
以前は、戸建て住宅と言えば2階建てというイメージが強かったものの、最近では都心を中心に3階建て住宅を見かける機会が増えました。
「特に都心では、建物の建築費用よりも土地の価格の方が割高になりますが、3階建てなら、土地の価格を抑えて、その分の費用を建物にまわせます。そのため、都心部や駅近など、土地の価格は高いけど利便性の高い地域で暮らしたい人が、3階建てという選択をするのでしょう」(佐川さん、以下同)
では、限られた敷地に必要なフロア面積を確保できるというメリット以外に、3階建て住宅にはどのようなメリットがあるのでしょうか。
生活空間が区切られメリハリがある生活ができる
3階建ては、1層ごとに用途を分けやすいため、生活空間が区切られ、メリハリのある暮らしができるというメリットがあります。
「1階は耐震強度の関係から、どうしても壁を多く配置する必要があるため、トイレ・浴室などの水まわりや納戸を置くことが多く、残るリビング・ダイニング・キッチンは2階、寝室や子ども部屋は3階という配置が一般的です。個人の居室と、家族との共用スペースが離れているため、子ども部屋で勉強中に周りの音が気になるといった心配が少なく、生活のメリハリはつきやすいと言えます」
住宅が密集している地域によっては、日当たりが期待できないケースが考えられますが、それも改善することができると言います。
「日当たりが悪い場合、一部吹抜けを設けたり、高い位置に窓を設けたりといった設計によって改善することはできます。ただし、3階建てを建てられる地域でも、北側斜線制限などによって3階の一部が削られるケースもあるので、どのような3階建てが建てられるのか、建築士や建築会社などに相談した方がいいでしょう」
間取りやデザインなどのこだわりを反映しやすい
さらに、3階建てならではのメリットとして、工夫次第で自身のこだわりを反映した住まいにしやすいという点もあります。
「3階建てということは、3層あるということなので、それだけ間取りの選択肢が増えます。1階と2階、または2階と3階に吹抜けを設ける、屋上バルコニーやビルトインガレージを設けて、趣味のスペースにするなど、自分のこだわりを反映した住まいにしやすい点は、3階建ての大きなメリットです」
狭小地に必要なフロア面積を確保できる
3階建ては、広い土地が確保することが難しい市街地や狭小地でも、新築に必要なフロア面積を確保できます。
その場合、縦長の家を建てることになりますが、建蔽率や容積率の範囲内なら広さを保ちつつ、快適な家を建てることができます。
居住空間を2階以上にすることで浸水地域の水害対策になる
3階建ては、居住空間を2階以上に集約することで、浸水地域の水害対策になります。地域の水害情報は、環境省や国土交通省のホームページから閲覧できるほか、ハザードマップでも確認できます。水害の恐れがあるエリアに新築する場合、1階を居住空間にすると、浸水の被害を受ける恐れがあります。
しかし、3階建てでは、1階をビルドインガレージにし、居住区間を2階以上にするなど間取りを工夫することで浸水・水害の被害を抑えることができます。
バルコニーや屋上を設置して趣味のスペースとしても使える
3階建てでは、最上階を屋上やバルコニーにする方も少なくありません。屋上を設置することによって、開放感がある空間になりますし、ほかの家よりも眺望が高くから見えることもあり、非日常的な空間を楽しむことができます。
また、3階にバルコニーを設置することで、ガーデニングやバーベキューなどの趣味を楽しむこともできます。そのため、アウトドアや外で楽しめる趣味が好きな人に3階建てはおすすめです。
3階建てで後悔しないために知っておきたいデメリット
あらかじめ3階建てのデメリットを知っておけば、間取りや設備の工夫で失敗を防げます。ここからは、3階建てを建てて後悔しないために知っておきたいデメリットを紹介します。
上下階の移動が負担になる
3階建てのデメリットとして、まず思い浮かぶのは上下階の移動が負担になるという点でしょう。加齢により足腰が悪くなった方や、怪我をしている場合に暮らしにくくなることが考えられます。
また、1日に何度も上下階を移動する場合は負担に感じることもあるでしょう。
吹き抜けや階段室は冷暖房効率が悪くなる
3階建て住宅は、縦の空間が広がることで冷暖房の効率が悪くなりやすいというデメリットがあります。特に、暖かい空気は上昇しやすいため、冬場は1階が寒くなり、夏場は3階が暑くなるといった温度差が生じることも少なくありません。
さらに、吹き抜けや階段室があると、冷暖房で調整した空気が階層をまたいで移動し、効率よく室温を維持できなくなることもあるでしょう。
階段が多く活用スペースが減る
2階建てに比べて、2階と3階の間にも階段を設けなければならないため、その分活用できるスペースが減ってしまうというデメリットです。階段の配置によっては間取りの自由度が制限され、家具のレイアウトが難しくなることもあります。
特に、リビングや寝室などの空間が狭くなると、圧迫感を感じることもあるでしょう。また、階段が多い分、収納スペースを確保しにくくなるため、間取りの工夫が必要です。
平屋や2階建てよりも建物の揺れの影響を受けやすくなる
3階建ては、平屋や2階建てに比べると建物の揺れの影響を受けやすくなります。例えば平屋の場合は1階のみであり、3階建てよりも揺れの影響を受けづらいです。振動が分散され、柱が家全体を支えてくれるからです。
一方で、3階建ての場合は、以下のような影響を受けやすく揺れる可能性があります。
● 風が受ける面積が広く建物が揺れる
● トラックやダンプなどの振動
● 室内移動による振動
そのため、3階建てを新築する際は、揺れ対策をすることも大切です。
3階建ての間取りのポイント
3階建て住宅は、限られた敷地を有効活用できるのが魅力ですが、間取り次第で暮らしやすさが大きく変わります。ここでは、3階建ての間取りのポイントを解説します。
フロア間移動の負担を軽減
3階建ては3層あるため、2階建てに比べると、どうしてもフロア間の移動が多くなりがちです。若いころはそれほど負担にならなくても、高齢になると苦痛になることも多いでしょう。この負担を軽減するには、どうしたらいいのでしょうか。
「フロア間移動の負担を軽減するには、ホームエレベーターを設置する方法があります。当然ホームエレベーターの設置には初期費用とメンテナンス費用がかかりますが、家を建てるときに設置スペースだけを確保し、納戸などとして使いながら、年を取ってから必要性を感じたらリフォームしてホームエレベーターを設置するという方法もあります。なお、設置スペースは2人乗りで1畳程度(1800×900mm)を目安としてください」
冷暖房効率の悪さを軽減
3階建てで日当たりや風通しを得ようとすれば、吹抜けや階段スペースを活用するのが一般的です。しかし、それでは温かい空気は上に、冷たい空気は下にたまってしまい、冷暖房効率が悪くなってしまいます。これを軽減する方法はあるのでしょうか。
「最近の建物は、工法や建材の進化によって、断熱性が高くなっています。そのため、外気に対しては断熱性の高い仕様を選ぶといいでしょう。特に熱は窓から約50%逃げるので、部分的にトリプルガラスにすることを検討してもいいですね。室内の寒暖差については、吹抜け部分の天井にシーリングファンを設置して、上下の空気をかき混ぜてあげると効果的です」
また、狭小敷地の3階建てと言うと、どうしても背が高く安定性に欠けるようなイメージを抱きがちですが、3階建ての場合は必ず構造計算をしなければいけません。つまり、耐震性はある程度担保されており、あまり心配する必要はないと言います。
階段スペースの無駄を軽減
狭い敷地に必要なフロア面積を取れる3階建てですが、同じフロア面積の場合、2階建てに比べて余分に階段スペースが必要になり、活用できるスペースが削られてしまいます。このデメリットを軽減するには、発想の転換が必要だと言います。
「階段を昇り降りのために必要なものとして捉えるのではなく、『遊べるスペース』と捉えることが大事です。階段脇の壁に棚を設けてギャラリーや読書スペースとして活用したり、踊り場を設けてデスクを置き、簡易的なワークスペースとして活用したりすることもできます」
効率重視の洗濯動線
洗濯動線を考慮した3階建ての間取りでは、上下移動を最小限に抑えることが重要です。洗濯機の置いてある場所と干す場所が遠いと、洗濯物を運ぶ負担が大きくなるため、間取りの段階でしっかり計画しましょう。
一般的には、LDKと水回りを同じフロアに配置することで家事効率が向上しますが、3階建てでは難しいことも少なくありません。例えば、1階に洗濯機を置く場合、3階のベランダを物干し場にすると、移動距離が長くなります。
対策として、2階にランドリールームを設けたり、浴室乾燥機や乾燥機を配置するのも一案です。家族の生活スタイルに合わせ、洗濯機・物干し場・収納スペースの位置を考慮し、使いやすい洗濯動線を確保しましょう。
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上階から対応できるモニター付きのドアホン
3階建て住宅では、玄関までの移動が負担になることが多いため、モニター付きドアホンの設置をオススメします。上階にいても訪問者を確認でき、インターホン越しに対応でき、不在時の対応や防犯対策にも役立ちます。
近年では、モニター付きドアホンは、録画機能やスマートフォン連携機能を備えたものや外出先でも来訪者を確認できる機種があります。また、ワイヤレス子機を導入すれば、各階で応答でき、生活動線を妨げません。
そして、オートロック対応のドアホンを選べば、セキュリティー面でも安心です。3階建て住宅ならではの利便性を考慮し、使いやすい機種を選びましょう。
3階建ての価格は?
2階建てにするか、3階建てにするかで悩んだとき、費用も重要なポイントになります。3階建ては割高なのでしょうか、それとも割安なのでしょうか?
2階建てと3階建ての費用比較
3階建て住宅には、2階建て住宅には必要なかった費用が発生します。足場などの仮設費用が割高になるほか、耐震性の高い建材や構造が必要なため、建築費用も2階建てより2割程度高くなります。
「ただし、建物の価格よりも土地の価格の方が高いため、土地と建物のトータル費用の比較だと、同じフロア面積で土地の価格が抑えられる3階建ての方が割安になることが多いでしょう」
2階建てに比べて追加・割高になる費用
追加になる費用
・構造計算費用
・地盤改良費用(地盤が悪いとき)
割高になる費用
・建築費用:約1.2倍
構造計算費用とは?
2階建ての場合は義務ではありませんが、3階建ての場合は構造計算書の提出が義務になっています。そのため、構造計算費用が発生します。
・構造計算費用:約20万円
地盤改良が必要?その費用は?
3階建てを建てる際、地質によっては地盤強度が足りず、地盤改良が必要になるケースがあります。比較的軽度な表層改良で済む場合もあれば、深い地盤まで杭を打つ鋼管杭工法が必要になる場合もあります。
■床面積20坪くらいの場合の地盤改良費用
・表層改良:40万~50万円
・鋼管杭工法:80万~100万円
「土地を購入した時点では、どの程度の地盤改良が必要かはわかりません。そのため、土地取得予算に追加で50万円~100万円の余裕をみておく必要があります」
3階建て住宅を計画するときのポイント
3階建て住宅を計画する際は、土地の条件や設計の難しさを考慮し、早い段階から建築会社に相談し、実績のある会社に依頼することが重要です。
土地探しの段階から建築会社に相談する
3階建て住宅を計画するとき、土地選びは重要なポイントです。特に3階建ては建築基準法や容積率・斜線制限に関する土地計画法や条例などの法規制の影響を受けやすく、思い通りの間取りが実現できないケースもあります。そのため、これから土地を購入する方は、ハウスメーカーや工務店に相談しながら探すのがオススメです。
建築会社が土地探しもサポートしている場合、建てられる家のプランを事前に検討しながら土地選びができます。そのため、「買った土地では希望の3階建てが建てられなかった……」といった後悔を防げるでしょう。
また、建築会社と相談しながら進めることで、法規制のクリアだけでなく、日当たりや間取りの工夫、駐車スペースの確保などを相談できるのもメリットです。
3階建て住宅を建てた実績のある建築会社に依頼する
3階建て住宅のプランニングは、耐震性や家事動線、採光・通風など考慮すべき点が多いことから、設計の難易度は高めです。そのため、3階建てを建てた実績のあるハウスメーカーや工務店に依頼しましょう。
3階建ての施工経験が豊富な会社なら、法規制のクリアやデメリットの対策にも対応できるはずです。例えば、斜線制限を考慮した設計、スムーズな家事動線、冷暖房効率を高める工夫など、実績に基づいた最適なプランを提案してもらえるでしょう。
3階建ての事例が多く、評判の良い建築会社を選ぶことをオススメします。
3階建ての高さを生かす住宅の活用方法
3階建てにはさまざまなメリットがありますが、工夫次第でこだわりを反映した住まいにできる点は大きなポイントです。では、具体的にどのような3階建てが考えられるのか、見てみましょう。
2世帯住宅
1階に親世帯の居室、3階に子世帯の居室、そして中間の2階にリビングを配置することで、親世帯と子世帯のプライバシーを分け、適度な距離感を保つことができます。
オフィス兼用住宅
くつろぐ空間と働く空間、オンとオフは明確に分けた方が仕事の効率も上がります。3階建てのオフィス兼用住宅で、1階をオフィス空間、2階・3階をプライベート空間と分ければ、心の切り替えができ、仕事に集中できます。
趣味の部屋
3層あるうちの1層を趣味の部屋として活用する方法もあります。例えば、クルマやバイクが好きなら1階をビルトインガレージにしたり、音楽好きならオーディオルームにしたりするなど。寝室やリビングといった生活空間と切り離しやすい点が魅力です。
屋上バルコニー
3階建ての一部を屋上バルコニーとして活用する方法もあります。防水工事をしっかりとする必要がありますが、家庭菜園やガーデニングをしたり、望遠鏡を置いて天体観測を楽しんだりする人もいます。
展望風呂
一般的には1階に浴室を配置することが多い3階建てですが、思い切って浴室を3階に配置してジャグジーや展望風呂を楽しむという活用方法もあります。
3階建てを活かした先輩たちの事例を紹介!
3階建ては工夫次第でいろいろな活用ができることがわかりました。そこで、スーモカウンターで3階建てを建てた先輩たちが、どんな点にこだわり、どんな住まいを実現したのか、実例を参考に学んでいきましょう。
【Case1】5人家族の子世帯と妻の父母が暮らす3階建て二世帯住宅
夫婦と子ども3人の5人家族でマンションに暮らしていたTさんは、妻の父母と二世帯住宅を建てることにしました。右も左もわからない状態で訪れたスーモカウンターで、希望を一つずつ伝えて、紹介された建築会社のうち1社と家づくりをスタート。出来上がったのは、完全分離型で3階建ての二世帯住宅。親世帯の住居はバリアフリー、子世帯の住居は広い浴槽とウッドデッキが嬉しいこだわりの住まいが実現。完全分離型とはいえ、親世帯と子世帯は階段脇の扉で行き来できるため、適度な距離感が保てています。
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“秘密のドア”で二世帯がつながる、完全分離型の3階建て住宅
【Case2】周りが建て込んだ敷地でも、明るく広く暮らせる3階建ての家
両親が引越して空き家の状態だったところに、家を建てることにしたHさん夫妻、「テレビCMで知っている会社以外にも、きっといい会社を紹介してくれるはず」と、スーモカウンターを訪れました。希望したのは、周りが建て込んだ敷地でも、明るく広く暮らせる家。紹介された会社の中から、最も希望をかなえるプランを提案した会社に家づくりを依頼しました。完成したのは、1階に和室、2階にLDK、3階に寝室と浴室・洗面室がある3階建て。Hさんが思っていた以上に明るく広く、家事のしやすい住まいに大満足です。
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【Case3】耐震性が高く、広く使える3階建ては、家事効率もアップ
築40年を過ぎた夫の実家に耐震性の不安を抱えていたFさんは、建て替えを決心。CMで知っていたスーモカウンターを訪れ、まず費用について相談しました。そして、予算内で建てられることを第一条件に耐震性に優れた構造であること、3階建てで限られた面積を無駄なく活かすことなどの希望を挙げ、紹介された建築会社と家づくりをスタート。2階のLDKを中心とした3階建ての住まいが完成しました。法規上必要とされる耐力壁に加え、建物の外壁面すべてに構造用合板を張った丈夫な家は、収納もたっぷりと用意し、家事効率もアップ。家が広くなったため、事務所を引き上げ自宅で仕事ができるようになったと喜んでいます。
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両親から贈与を受けることになり新築を計画したHさん夫妻。「2021年度のうちに建築会社を決めて契約したい」という要望の元、短期決戦で家づくりを開始しました。妻の友人からスーモカウンターの存在を知り、夫婦でスーモカウンターを訪れ要望を伝えると、4社紹介され、条件に合う土地を迅速に提案してくれた会社に依頼。自宅に施術室を併設したいと伝えたところ、3階建てのプランを提案され、収納もたっぷりのゆとりある快適な家が完成しました。
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【Case5】単身赴任から戻った夫の、念願の3階建てマイホーム
夫が単身赴任から帰ってきたことをきっかけに、注文住宅を新築することにしたHさん家族。
ショッピングの合間に立ち寄ったスーモカウンターで、複数の建築会社の提案を受け、その中でも知識が豊富でプランを熱心に考えてくれた会社に依頼しました。完成したのは、2階リビングのある3階建ての住まい。スケルトン階段を導入したことで、開放感を感じられ、光が差し込むと広く感じられて満足しているとのことです。
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【Case6】インナーガレージとエレベーター付きで快適な、祖母と同居のガレージハウス
結婚後は名古屋市の賃貸アパートで、父親と同居していたMさん夫妻。将来的には、双方の親や祖母との同居の可能性があったことや、夫妻の趣味であるバイクの賃貸ガレージの出費が気になることから、戸建ての新築を検討することにしました。バイクが趣味なMさん夫妻は、大小のバイクを合わせて6台所有。友人から紹介され、スーモカウンターを訪れたMさん夫妻は、そんな大切なバイクを置くガレージを作りたいなどの要望を伝え、4社紹介され、その中から、標準装備が充実した会社に依頼しました。1階の玄関横にバイクガレージのある3階建ての家が完成。福祉住環境コーディネーター2級の資格を取得している夫のアイデアも盛り込み、祖母との暮らしも快適なホームエレベーターのある家で、みんなが幸せに暮らしているそうです。
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【Case7】27坪を最大限に生かしたオーバーハング設計で広さと快適さを両立
Tさん夫妻は、家づくりに関する知識がなく、客観的なアドバイスが欲しかったことからスーモカウンターを訪れました。新築住宅は、約27坪の実家隣接地に建てることが決まっていたため、自由度の高い会社を希望。各社のモデルハウスを見学したところ、耐震性と開放感を兼ね備えた鉄骨住宅に強みを持つ建築会社に依頼することにしました。
限られた27坪の敷地を最大限に活用するため、Tさん宅は2階以上を張り出した「オーバーハング」を採用しました。駐車スペースを確保しつつ、2階には広々としたLDKを配置。階段を上るとすぐにキッチンがあり、家事動線を考慮した間取りにしたのもポイントです。
さらに、開放感と快適さを両立するため、全館空調を導入。鉄骨住宅にしたことで、空間を広く使える間取りにできたそうです。
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【Case8】1階・2階・3階で雰囲気を変えた住宅!理想の家事動線で快適な子育てライフ
新築マンションの購入を検討していたけれど、コスト面で折り合わず、一戸建ての建築を視野に入れ始めたIさん夫妻。家づくりに関する知識がなかったため、スーモカウンターを訪問し、自分たちの予算やライフプランに合った建築会社を紹介してもらいました。
初めに提案された建築会社は予算を超えていましたが、その後に紹介された会社の中から、知識が豊富な建築会社を選び、家づくりがスタートしました。
Iさん宅は、3フロアの階ごとに異なる雰囲気を演出しました。1階は落ち着いた「大人の空間」、2階は家族が集う「家族の空間」、3階は「子どもの空間」です。家事のしやすさを考慮し、水回りを2階に集約しているのもポイントです。キッチンから洗濯、物干しまでスムーズに行える動線を確保しています。
窓の配置にもこだわり、風通しと採光を最大限に生かした、明るく開放的な住まいがかないました。
この実例をもっと詳しく→1階から3階まで、すべて異なる雰囲気の家で理想的な家事動線を実現
【Case9】20代夫妻がかなえた理想の3階建て!屋上テラスのあるこだわりの住まい
Tさん夫妻は、家賃と同額のローン返済で広い一戸建てを実現できるのではと考え、注文住宅の購入を検討し始めました。共働きで時間がない中、土地探しをしているときに知ったスーモカウンターに、オンラインで相談。希望に合う建築会社を10社くらい紹介され、価格やデザインを比較しながら4社に絞り込み、モデルハウスを見学したといいます。最終的に、耐震性の高い鉄骨造で施主支給にも柔軟に対応できる建築会社を選びました。
Tさん宅は、広い屋上テラスを備えた鉄骨3階建て。2階に広々としたリビングを配置し、大型犬を飼っても圧迫感のない開放的な空間をつくりました。家事動線も重視し、洗面室とランドリースペースをゆったりと設計、バルコニーへ直結しているのもポイントです。
また、広めにつくった屋上テラスは、BBQを楽しむ場としてだけでなく、自分たちで芝を敷いて愛犬が快適に過ごせる空間としても活用しています。友人を招いての集まりにも好評で、週末のリラックスタイムを充実させる場となっているそうです。
この実例をもっと詳しく→施主支給はマスト条件!お気に入りに囲まれた屋上テラスのある家
理想の3階建て住宅を実現するためのポイント
最後にあらためて佐川さんに、理想の3階建て住宅を実現するためのポイントを聞きました。
「3階建ては、自分ならではのこだわりを持って、いろいろと工夫できる点が魅力です。3層あるので、リビングだけ天井の高さを高く取って開放的な空間をつくることもできますし、プラスアルファの部屋もつくりやすい。ただ、住まい方にこだわりのない人は、ありきたりな住まいになってしまいます。自分自身でこういうことを実現したい、という思いを持って3階建ての家づくりに取り組めば、きっと魅力的な家が実現するでしょう」
3階建て住宅はスーモカウンターに相談してみよう
3階建て住宅は、限られた土地を有効活用できる一方で、動線の工夫や冷暖房対策などにも気を配る必要があります。しかし、間取りのポイントを押さえ、メリット・デメリットを理解した上で計画すれば、快適な暮らしがかなえられます。
今回紹介した実例を参考にしながら、自分たちのライフスタイルに合った3階建て住宅を考えてみてはいかがでしょうか。
「家づくりの進め方が分からない」「建築会社の選び方に悩んでいる」といった不安がある方は、ぜひスーモカウンターに相談を。スーモカウンターでは、お客さまの希望を丁寧に聞き、希望をかなえられる建築会社を提案・紹介します。
無料の個別相談のほか、「はじめての注文住宅講座」や「ハウスメーカー・工務店 選び方講座」など、家づくりのダンドリや、会社選びのポイントなどが学べる無料の家づくり講座も利用できます。ぜひお問い合せください。
イラスト/村林タカノブ
監修/SUUMO編集部(狭い土地に必要なフロア面積を確保できる、居住空間を2階以上にすることで浸水地域の水害対策になる、バルコニーや屋上を設置して趣味のスペースとしても使える、平屋や2階建てよりも建物の揺れの影響を受けやすくなる)
取材・執筆/福富大介(りんかく)、SUUMO編集部
佐川旭建築研究所代表。一級建築士、インテリアプランナー。間取り博士とよばれるベテラン建築家で、住宅だけでなく、国内外問わず公共建築や街づくりまで手がける