フリーコール
0120-070-091
携帯・PHSからも通話料無料
9:00〜21:00
毎日受付

スーモカウンター注文住宅のサービスをご利用いただいて建てたお住まいの
実例を中心に、注文住宅のノウハウをご紹介します。

戸建て住宅に太陽光発電を設置する費用はどれくらいかかる? 補助金や売電についても詳しく解説!

世界的に再生可能エネルギーの注目が高まったことで、太陽光発電を自宅に導入する人も増えました。しかし、いざ太陽光発電を導入しようと思っても、「設置するのにどれくらいの費用がかかるのか」「日々の電気代はどれくらい節約できるのか」など、コスト面が気になり躊躇(ちゅうちょ)している人もいるはずです。

そこで今回は、戸建て住宅に太陽光発電を設置する際の費用相場や売電価格の仕組み、導入から10年後にとるべき対応などについて、太陽光発電パネルのメーカー・長州産業の藤井さんと植野さんからお話を伺いました。

目次

太陽光発電とは|導入する、導入しないの判断基準も解説

太陽光発電とは、屋根などに太陽光パネルを設置し、太陽の光を当てることで電気を生み出す発電システムです。まずは太陽光発電を導入する理由や、今後設置が義務化される可能性について解説します。

太陽光発電を導入する理由

太陽光発電とは、太陽の光をエネルギーとして発電するシステム。家庭で使う電力は電力会社から購入するのが一般的ですが、太陽光発電を設置して自家発電すれば、本来購入するはずの電力量を大幅に減らして節約できます。
また、使い切れなかった電気は電力会社による買い取りも可能です。昼は発電量が増えるため、余分な電力を売電することで、無駄なく使い切ることができるでしょう。しかしながら設置するための初期費用がかかるなどのデメリットもあるため、導入にはコストパフォーマンスを考える必要があります。

電力消費量と発電量の推移

太陽光発電による電力の自家消費・売電・電力会社からの購入イメージ(画像提供/長州産業)

太陽光発電設備の設置義務化が今後広がる可能性も

2025年4月から、東京都の新築戸建て住宅には太陽光発電パネルの設置が義務化されました。さらに、神奈川県川崎市でも同じように義務化がされています。

温暖化をはじめとする環境問題に対処するため、国も2031年からの全国的な義務化を目指していますが、現時点では正式な決定には至っていません。

ただしこの義務化は、発電が見込める屋根がある一戸建てや、一定の新築販売供給量があるハウスメーカーや知事から承認を受けた事業者によるものなどに限られています。条件によっては該当しないケースもあるため確認が必要です。

太陽光発電の設置により発生する費用相場と内訳は?

太陽光発電を設置するための費用相場と細かい内訳について解説します。導入時の費用だけではなく、ランニングコストのように、長期的にかかる費用相場もあわせて確認しましょう。

本体価格と設置費用

太陽光発電を導入するにあたってハードルとなるのが、設備の本体価格と設置費用の高さです。

資源エネルギー庁の報告によると、新規住宅における2024年の太陽光発電を設置するのにかかった費用の平均値は、1kWあたり28.6万円になることが分かりました。内訳は以下のとおりです。

  • 施工費:8.4万円
  • パネル費:13.6万円
  • パワコン:5万円
  • 架台:2.8万円
  • その他:0.2万円

※国内のコスト動向:システム費用(設置年別の推移) 資源エネルギー庁「太陽光発電について」より引用

一般家庭で設置する容量を仮に5kWの容量とした場合、設置費用はおよそ143万円です。
前年が約120万円だったため、2024年は値上がりしていることが分かります。

ただし、将来的に太陽光発電がさらに普及していけば値段は下がってくると予想できます。

「輸送費の高騰や社会情勢の影響を受けて多少上下する要素はありますが、太陽光発電の導入費用は全体を見ればこれからも下がっていくだろうと思います」(藤井さん)

太陽光発電の設置費用のグラフ

太陽光発電の設置費用は年々下がっている(出典:「太陽光発電について」(資源エネルギー庁)を基に加工して作成 図版作成/SUUMO編集部)

ランニングコスト

太陽光発電にかかる費用を少しでも抑えるには、今後運用していく際のランニングコストについても知っておく必要があります。

資源エネルギー庁の報告では、2024年の設置案件の定期報告データをまとめると、運転維持費の平均値は1061円/kW/年で、2025年度の想定値(3000円/kW/年)を大きく下回っていることが分かりました。
※国内のコスト動向:運転維持費(案) 資源エネルギー庁「太陽光発電について」より引用

一般家庭で設置する容量を仮に5kWの容量とした場合、年間維持費はおよそ5305円になります。

運転電気代

太陽光発電パネルで発電された電力を家庭用電力として使用できるように変換するパワーコンディショナやモニターを動かすには電力が必要ですが、日中は太陽光発電パネルで発電された電力を使用するので電気代はほとんどかからないでしょう。

自宅の運転電気代を計算している様子

運転電気代は、ほぼ太陽光発電で賄うことができる(イラスト/タイマタカシ)

清掃費

太陽光パネルに汚れが付着しても雨で洗い流せますが、木の葉やほこりなどが蓄積することで発電効率が低下します。場合によっては鳥の巣ができてしまうこともあるでしょう。このようなケースが発生した場合はパネルの清掃を行う必要があります。

太陽光パネルの清掃は1年間に2~3回実施することが推奨されており、清掃会社に依頼した場合の料金システムは「基本料金+パネル枚数分の料金」で計算されることが多いです。基本料金は1万円前後、パネル枚数分の料金は1枚あたり500~1000円が相場になっています。一般的に、清掃費用の相場は1回5万円~10万円を目安に考えておくとよいでしょう。

太陽光発電パネルの清掃をする作業員

清掃によって発電効率低下を防げる可能性も(イラスト/タイマタカシ)

保険料

太陽光発電は屋根に設置されていることもあり、自然災害や事故による損害が発生するリスクもゼロではありません。そのため、太陽光発電の保険に加入しておくことも検討してみてください。

太陽光発電に関連する保険には、火災保険や地震保険などがあります。火災保険はメーカー保証と異なり、適用期限が設けられていません。また、火災保険とメーカー保証はどちらも地震による被害には適用されません。そのため、地震保険のセットでの加入も視野に入れることが大切です。

太陽光発電の保険料は各保険会社や契約の範囲などで異なります。一般的には動産総合保険だと初期費用の2.5~3.5%、その他の保険だと初期費用の0.3~3%が目安となり、年間数千円~数万円程度になります。

修理費

太陽光発電システムの各設備にはメーカー保証が設けられています。パネルは故障するリスクが比較的低いといわれていますが、保証期間を過ぎて交換するとなると費用が発生することになります。

「通常太陽光発電パネルの保証期間は20〜25年程度と長く、交換が必要になることもそう頻繁にはありません。ただ、台風などの飛来物でパネルが割れたりすることが、ごくまれにですが起こります。そのような場合は、パネル1枚から交換できます」(藤井さん)
もし故障・破損が起きてしまった場合、修理費はどれくらいかかるのでしょうか?各設備にかかる修理・交換費用は以下のとおりです。

  • 太陽光発電パネル(保証期間は15年〜30年程度):1枚10~15万円程度(定価)
  • パワーコンディショナ(保証期間10~15年程度):基板交換のみ数万円、全交換は1台平均20~30万円程度
  • 売電メーター:1~2万円程度

太陽光発電パネルの修理をする作業員

万が一の故障で修理が必要になる場合も(イラスト/タイマタカシ)

メンテナンス費用

太陽光発電パネルは基本的に長期間使っていても交換する必要がないケースは多いです。「ほかの発電方法と比較しても故障のリスクは少ない」と藤井さんはいいます。

「もし異常があればエラーがモニターやパワーコンディショナに表示されます。エラーが発生していないか、発電量は低下していないかなど、お客さまのできる範囲で定期的に確認していただきたいです。

クリーニングなどに関しては、実際に私も自宅に太陽光発電パネルをつけて5年以上がたっており、黄砂もよく降る地域ですが、まだ一度もしたことはありません。だからといって発電量が目に見えて落ちたりもしていません」(藤井さん)

ただし、何もしないのは不安という人は、専門業者に依頼して定期点検をしてもらうとよいでしょう。資源エネルギー庁の調査では、1回あたりの定期点検費用は約4.1万円が相場になります。昨年度のヒアリング調査だと約4.7万円が相場となっていました。
※国内のコスト動向:運転維持費(案) 資源エネルギー庁「太陽光発電について」より引用

メンテナンスのチェックをしている作業員と家族

エラーが発生していないかなど、定期的な確認はしたほうがよい(イラスト/タイマタカシ)

イレギュラーに必要となるコスト

鳥が太陽光発電パネルの下に巣をつくって駆除が必要になるなど、思わぬ費用が発生する事例もあります。

売電の仕組みや手続きは? 売電価格はどれくらいになる?

売電とは、日中に多く発電した電力や消費を上回る電力が余った場合に電力会社に買い取ってもらうことを指します。売電の仕組みや手続き方法、売電価格の相場について解説します。

売電の仕組みと売電価格の推移

太陽光発電を導入することで、電力会社から本来買うことになる電気代の節約と、余った電気を電力会社に売る「売電」によって、経済的なメリットを得られます。ただし、売電価格は10年前(2015年度)の33円/kWhから徐々に値下がりしており、2025年度には15円/kWhにまで値下がりしています。

日射量による売電と自家消費の仕組み

太陽光発電の自家消費と売電の仕組み(資料提供/長州産業)

FIT制度について

一般住宅の場合は、太陽光発電を導入してから10年間は買取価格が据え置きになるFIT制度(固定価格買取制度)があります。国が太陽光発電の導入費用の推移を見ながら、投資回収期間に大きな変動がないように毎年、電力の買取価格を設定しています。

例えば、2012年に太陽光発電を導入した場合は、2022年まで42円/kWhで余剰電力を売ることができました。2025年に設置した場合は、これから先、売電価格が下がったとしても10年間は15円/kWhという売電価格が継続されます。毎年のように売電価格が変わっているため、導入の際はかならず最新額をチェックする必要があります。

売電価格の表

国が決めるFIT売電価格はこの10年で半分以下に下がっている(出典:「太陽光発電について」(資源エネルギー庁)を基に加工して作成 図版作成/SUUMO編集部)

今後の売電価格の展望

今後の売電価格や電気代の見通しはどのように変化する可能性があるのか藤井さんに聞いてみました。

「売電価格は今後も低下していくと考えられますが、同時に設置費用が低下していることも忘れてはいけません。電気代については、FIT制度で電力を買い取るためにかかった費用は、実は電気代に組み込まれている『再生可能エネルギー発電促進賦課金』という形でわれわれ消費者が電気の購入量に応じて負担しています。再生可能エネルギー発電促進賦課金は年々上昇していて、2032年まで値上がりし続けるだろうといわれています」(藤井さん)

資源エネルギー庁によると、大手電力会社の直近9年間の家庭用電気料金単価の平均値を基に出した、2025年度の自家消費による便益は、想定で1kWhあたり27.31円とのこと。

売電による利益の増加よりも、高い電気を買わずに自家消費するという点で、太陽光発電は経済的メリットがあるといえるでしょう。

太陽光発電の費用対効果の計算方法と収支シミュレーション

太陽光発電システムの導入に初期費用がかさんでしまうものですが、費用対効果が高ければ導入を検討したいという方も多いはずです。太陽光発電の費用対効果を計算するには、売電収入と削減可能な電気代の合計額を出し、設置費用とランニングコストの合計額で割ります。

例えば年間の売電収入が10万円、太陽光発電の導入により削減できる年間電気代が10万円、設置費用に100万円、年間のランニングコストが5000円だったとします。

この条件で10年間運用した場合の費用対効果は、(100万円+100万円)÷(100万円+5万円)=約190%です。

ただし、このシミュレーション結果はあくまで目安であり、例えばパネルが汚れていて効果の最大化ができていなかったり、途中で故障してしまい交換が必要になったりする場合もあります。

太陽光発電の設置前に知っておくべきこと

太陽光発電を設置して後悔しないために、あらかじめ以下の点について把握しておく必要があります。

・発電容量と太陽光発電パネル設置面積の関係について
・太陽光発電の設置費用は設置場所や設置する方法に左右される
・設置コストの回収には10年以上かかる場合もある
・固定資産税や節税など、税金関係もチェックする必要がある

それぞれ詳しく解説します。

発電容量と太陽光発電パネル設置面積の関係

太陽光発電は求める発電容量によって、太陽光発電パネルの設置面積が変わります。もちろん、多くの太陽光発電パネルを取り付けようとすれば、それだけ価格も上がるので、予算と必要とする発電容量、取り付ける屋根の広さのバランスを考慮し、設置面積を決めることが必要です。

太陽光発電パネルのある家の前で話をする作業員と男性

システム容量1kWの設置に必要な面積はおよそ10〜15㎡(イラスト/タイマタカシ)

設置場所や設置する方法でも太陽光発電の設置費用は左右される

太陽光発電を設置する屋根の数が多いと設置工程が増えるため、費用が高くなる傾向があります。

さらに、屋根に設置する際には、パネルを固定する方法によっても費用が変わるため注意が必要です。屋根材の種類によって固定方法はさまざまですが、例えば瓦屋根の場合は以下の3種類があります。

瓦屋根の場合の主な固定方法
固定方法 手法や特徴
アンカー工法 屋根に穴を開けて太陽光パネルを固定する方法で、固定強度が高く、比較的安価に設置できるのが特長。ただし、屋根に穴を開けるため、防水処理が不十分だと雨漏りのリスクが高まる点には注意が必要
支持瓦工法 固定用の器具を備えた瓦を設置する方法。雨漏りなどの心配がなくなる。ただ、取り付け器具が高価
支持金具工法 瓦と瓦の間に金具を差込み下地に固定する工法。屋根との隙間が少なく見た目がきれい

設置コストの回収には10年以上かかる場合も

例えば、5kWの太陽光発電を設置して、かかった費用が、平均値の120万円だったとします。環境省のデータなどを基にして計算すると、年間売電価格はおよそ6万6880円強。売電だけで考えると10年で回収できる価格は67万円ちょっと。初期費用の約半分というところです。

加えて、パワーコンディショナなどの一部機器は10年を超えると、寿命がきて交換が必要になる場合があります。

では、設置コストの回収はできないのか、というとそうとは限りません。設置コストの回収は、売電だけでなく、自家消費による電気代削減とあわせて考える必要があります。

太陽光発電の設置コストの回収にかかる年数を想像して驚く男女

10年で設置費用を全額回収できない場合も(イラスト/タイマタカシ)

太陽光発電導入に補助金を利用する

2025年6月現在、太陽光発電設置のみに対する国からの補助金はありませんが、太陽光発電設備の設置が必須のZEH(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)住宅を対象とした補助金はあります。
ただし、地方自治体によっては、助成金を設定しているところがあるので、自治体のホームページをチェックしてみましょう。

固定資産税や節税など、税金関係もチェック

家の屋根に設置する太陽光発電は、10kW以下で個人利用である場合、固定資産税の課税対象にはならないとされています。しかし、架台に設置するのではなく、新築で屋根と一体型の場合は、住宅の機能を高める設備と考えられ、住宅の一部として固定資産税が課せられるようです。どこまでを屋根の一部と判断するかは自治体によって異なります。
特に賃貸住宅経営などの事業収入に結びつく場合は、上記課税対象外の条件であっても課税されるので注意が必要です。

固定資産税の書類のイメージ

個人住宅であれば、固定資産税は課税されない場合が多いが、自治体や条件により異なる(画像/PIXTA)

太陽光発電の導入は、10年後も考えて

太陽光発電を導入する際は、現状だけではなく、10年単位で将来を踏まえて検討することが重要です。ここではその理由について解説します。

設置10年後に売電価格が大きく変わる

国が定めた価格で電気を買い取ってもらえるFIT制度が適用されるのは、家庭用太陽光発電では10年間だけです。この10年間が完了することを卒FITといい、卒FIT後は新たに買い取りをしてくれる事業者と契約を結ぶ必要があります。2025年6月時点における各小売電気事業者が公表する売電価格は以下のとおりです。

地域 売電価格
北海道エリア 8.00円/kWh 
東北エリア 9円/kWh 
東京エリア 8.50円/kWh 
中部エリア 7~12円/kWh 
北陸エリア 8~11円/kWh 
関西エリア 8.00円/kWh 
中国エリア 7.15円/kWh 
四国エリア 7円/kWh 
九州エリア 7.00円/kWh

FITの2024年度買取価格が16円なので、卒FIT後は買取価格が大幅に下がることが予想されます。

卒FIT後の売電価格の下がり方を考える女性

10年後の買取価格はさらに下がる(イラスト/タイマタカシ)

蓄電池を導入して自家消費を増やす

FIT対象期間が終了する頃には、各家庭で電力の使用状況をもう一度見直す必要が出てきます。その際の対策として注目されているのが家庭で電力を貯めておける「蓄電池」です。蓄電池を太陽光発電とあわせて使用すれば、夜間など発電ができないタイミングでも自家消費ができ、電気代を削減できます。
蓄電池の相場価格は容量やメーカーによっても変わりますが、設置費用とあわせて大体100万〜300万円くらい。停電のときも使える電力量が増えるため安心です。

「売電価格の低下と電気代の高騰を受けて、FIT制度での売電に頼らず、最初から蓄電池を導入して、自家消費を増やして電気代を抑えるほうがメリットは大きくなるという考え方も、近い将来、主流になるかもしれませんね」(藤井さん)

太陽光発電の1日の蓄電・放電の様子

蓄電池は、日中は太陽光発電で余った電力を蓄電、夜は蓄電池に貯めた電力を使用、深夜は安い夜間電力を蓄電する(イラスト/タイマタカシ)

撤去費用も考える

太陽光発電システム一式の撤去及び廃棄費用は、一般の家庭用であれば、大体15万円程度です。具体的には、以下のような費用がかかります。
■撤去作業費
■安全対策費(足場代)
■諸経費
■運搬費
■処分費

太陽光発電パネルは産業廃棄物で、そのほかの導線などリサイクルできないものは一般廃棄物として処理されます。安全対策費の大部分は足場代で、足場を必要とする面積や数によって変わります。

太陽光発電パネルをトラックに運ぶ作業員

撤去するのにも費用がかかる(イラスト/タイマタカシ)

太陽光発電の設置費用を節約するコツ

太陽光発電の設置費用を節約するためには、次のポイントを押さえましょう。
2点について以下で詳しく説明します。

太陽光発電導入に補助金を利用する

2025年6月現在、太陽光発電装置のみに対する国からの補助金はありませんが、太陽光発電設備の設置が必須のZEH(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)住宅を対象とした補助金はあります。例えば「太陽光発電設備の設置に対する東京都の助成事業」では、東京都民を対象に新築住宅で太陽光パネルの設置を検討している方に対して、1kWあたり12万円(※3.6kW超の太陽光パネルの場合、1kWあたり10万円)で上限36万円の補助金が支給されます。

また、東京都内の各区でも補助金・助成金制度を実施しているところがあります。品川区では「令和7年度 しながわゼロカーボンアクション助成」という名称で、再生可能エネルギー機器を設置・導入した際の費用の一部を助成する制度を実施しています。家庭用太陽光発電システムは1kWあたり5万円(上限20万円)、蓄電池システムは1kWhあたり3万円(上限30万円)、ZEH(建物本体および付帯設備費用)は上限30万円までです。

他にも大阪・高槻市の「令和7年度エコハウス補助金」では、太陽光発電システムと蓄電池の同時設置、または太陽光発電システムとV2Hの同時設置にかかる費用の3分の1の額(上限10万円)が補助されます。福岡・八女市の「住宅用太陽光発電システム・蓄電池補助金事業」では、太陽光発電システムの発電出力1kWあたり2万円(上限8万円)、蓄電池に対しては7万円の補助金が出ます。詳しくは公式ページをご確認ください。

地方自治体によっては、助成金を設定しているところがあるので、自治体のホームページをチェックしてみましょう。

複数の会社で見積もりを取る

太陽光発電の設置費について、適正価格を把握するためにも必ず複数の会社から見積もりを取りましょう。販売形態は主に次の4つの形態が挙げられます。

<太陽光発電の設置工事を行う代表的な会社>
・ネット専門販売
・家電量販店
・訪問販売
・ハウスメーカー・工務店などの建築会社

金額だけで判断せず、気になる会社には詳しく話を聞いてみましょう。

例えば建築会社であれば、新築時に太陽光パネルを同時設置できるため、追加の足場費用などはかかりません。他にも設計時に、太陽光発電が設置しやすいデザインにすることもできます。

また、若干割高にはなりますが、屋根と一体型の太陽光パネルも存在します。住宅設計時にこの商材を選択すれば、「屋根+太陽光パネル」のように2つ重ねるより、すっきりと見栄えを良くすることもできます。

太陽光発電を賢く利用した先輩たちの実例を紹介!

太陽光発電を導入して、電気代を抑えるなど、経済的メリットを実感した実例を紹介します。

【case1】太陽光発電を導入しオール電化の家に。電力使用量は増えても電気代は以前と変わらない

住まいに関連する仕事に就いていたSさん。子どもが生まれたのを機にマイホーム購入を検討し始め、スーモカウンターに相談に訪れました。住まいのプロとして省エネ・断熱にこだわり、太陽光発電を取り入れ、オール電化の家に。引越してから使う電力量は増えているものの、売電や自家消費の電力を使えるので、光熱費は以前と変わらないといいます。

広々としたベランダから手を振るSさんファミリー/注文住宅実例

太陽光発電の電力を売電することで電気代の節約にも役立っている(写真/一井りょう)

この実例をもっと詳しく→
プロも納得の住まい選びは、省エネの視点と間取りのこだわり

【case2】ランニングコストやメンテナンスのことを考えて選んだ太陽光発電の家

2人目の子どもが生まれて、賃貸アパートが手狭になったというAさん。住宅展示場を見に行って建築会社の話をいろいろ聞くものの、何をどう決めていいのかわからずスーモカウンターへ。太陽光発電のオール電化を選んだ結果、ガスの基本料金がかからなくなり、太陽光発電による売電も光熱費を大幅に抑えることに役立ち、家計にもやさしくなったそう。

Aさんが建てた注文住宅の外観

バリアフリーで光熱費も大幅に抑えられる、老後のことも考えられた住まい(写真/和田真典)

この実例をもっと詳しく→
ランニングコストを抑え、将来を見据えたバリアフリーの平屋暮らし

【case3】アフターメンテナンスの手間と費用がかからない家を希望し、太陽光発電設置を決めた

妻の実家から土地の提供を受け、注文住宅を建てることになったHさん。スーモカウンターの無料セミナー「はじめての注文住宅講座」の情報を見つけ、夫妻で参加することに。

耐震性、メンテナンス性、家族のコミュニケーションの取りやすさなどの希望を伝え、紹介された会社の中から、間取りの提案が魅力的だった1社に依頼しました。太陽光発電を導入してオール電化にしたことで、光熱費は収支トントンか、売電が買電をやや上回る月もあり、家計の助けになっているそうです。

埼玉県の注文住宅実例

SUUMOの無料セミナーで注文住宅について学び、メンテナンスコストのかからない家を手に入れた(写真/上條泰山)

この実例をもっと詳しく→
育児休暇を利用してじっくり打ち合わせ。 将来かかる手間やコストを抑えた住まいに

【case4】太陽光発電でエネルギーの自給自足を目指した光熱費のかからない家 

母の希望で、もともと住んでいた2階建ての一軒家から平屋の家づくりを決めたYさん。毎月の光熱費を抑え、性能の高い家にしたいという理想がありました。

特にこだわっていたのが「太陽光発電を設置してエネルギーを自給自足にしたい」という思い。

将来電気自動車に乗ることを考えて充電スポットを設置したり、屋根に大容量のソーラーパネルを設置したり、便利で住みやすい家ができ満足いく結果になったそう。空調と冷暖房をフルで使っても売電でまかなえ、光熱費のかからない高性能の家が完成しました。

Yさん宅の注文住宅実例

パネルを見れば、発電量や売電量などが一目でわかる(写真/本美安浩)

この実例をもっと詳しく→
便利な暮らしを追求。太陽光発電やIoTを備えた平屋

【case5】すすめられて設置した太陽光発電が家計の足しに

大型ガレージのついた性能の良い家を建てたHさん夫妻。もともと賃貸アパートで暮らしていましたが、冬の寒さに耐えかね注文住宅を建てることに。

ガレージを持てる広い土地と、冬も快適に過ごせる断熱性能の高さ、食洗機や浴室乾燥機など家事がラクになる設備を導入することが2人の強い希望で実現しています。

また、建築会社の提案でソーラーパネルを設置することに。合計9枚で3375kwh、設置費用は79万円で取り付け、光熱費の85%を自給できるようになりました。すすめられてつけたものの、家計の大きな助けになっているようです。

Hさん宅の注文住宅実例

エネルギー自給率85%の太陽光パネル(写真/片山貴博)

この実例をもっと詳しく→
夫は念願のガレージを手に入れ、妻も全館空調や浴室乾燥機に大満足の家

【case6】太陽光発電の売電収入はうれしい臨時収入

子どもが生まれて育休中に家づくりを決めたSさん夫妻。どこからでも子どもの姿を見守れる間取りを希望しており、日当たりの良いリビングやソーラーパネルを設置するなど、こだわりのつまった家が完成しました。

特に屋根の上に設置した47枚のソーラーパネルによって、毎月数万円の売電収入が見込めるように。2人にとってうれしい臨時収入です。

結果的に売電収入のおかげで、トータルの支出金は賃貸のときより少なく抑えることにも成功しています。

Sさん宅の注文住宅実例

47枚のソーラーパネルで、毎月数万円の売電収入が得られている(写真/おおたけひかる)

この実例をもっと詳しく→
子育ても楽しく! 随所に夫婦のこだわりがつまった住まい

【case7】太陽光発電の導入による売電効果で光熱費を大幅削減

子どもたちの就職・独立を機に住み心地の良い家へリフォームを検討していたOさん夫妻。しかし、リフォームをしようとすると高額なコストがかかることが判明し、それなら建て替えにしようと決めます。ここで以前から気になっていたというスーモカウンターに相談。希望条件や予算などを伝え、5社を紹介してもらいます。その後、お話を聞いたときの印象が良かった会社に依頼しました。

依頼した会社が長期優良住宅認定を標準仕様にしていたことから、予算オーバーせずに太陽光発電も取り付けられることに。太陽光発電を取り入れたことで夏は月2万5000円かかっていた光熱費が、売電効果などもあり実質月2000~3000円にまで抑えられました。

Oさん宅の注文住宅実例

2階のリビングから続くテラスで、天気のいい日には夫妻でのんびりお茶をすることも(写真/河原大輔)

この実例をもっと詳しく→
50代の家づくり。子どもの独立を機に、夫婦二人暮らしのために建て替え。将来を見据えてリフォームではなく新築を選んだ

太陽光発電の費用と経済的メリット

太陽光発電の設置費用は、かなり下がってきているとはいえ、まだまだ高め。しかしメンテナンスなどランニングコストは、他の発電と比べてもあまりかかりません。また、災害時に利用できる点も、ぜひ考慮したいメリットでしょう。
売電価格は年々下がっていますが、電気代は高騰しているため、自家消費の電力量と発電量をしっかり見極めて、経済的メリットを得られるように設置を検討してみましょう。

あわせて読みたい
新築で家庭用太陽光発電を設置するメリット・デメリットは?設置の際に補助金は出る?

スーモカウンターに相談してみよう

電気料金の値上がりなどを背景に、太陽光発電の設置を検討している人は多いでしょう。しかし、設置費用と、売電や自家消費によるコスト削減効果とのバランスをよく考えないと、後悔することになりかねません。スーモカウンターでは、お客さまのご要望をお聞きして、そのご要望を叶えてくれそうな依頼先を提案、紹介します。

無料の個別相談のほか、「はじめての注文住宅講座」や「ハウスメーカー・工務店 選び方講座」など、注文住宅の家づくりに役立つ無料講座も用意しています。ぜひお問い合わせください。

イラスト/タイマタカシ

監修/SUUMO編集部(太陽光発電設備の設置義務化が今後広がる可能性も設置場所や設置する方法でも太陽光発電の設置費用は左右される複数の業者で見積もりを取る)
山谷学(一級建築士)

取材協力/長州産業株式会社
取材・執筆/和田文(りんかく)
取材・執筆/SUUMO編集部