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ハイドアとは? ハイドアのメリット・デメリットやおすすめの設置場所を紹介!

ハイドアとは? ハイドアのメリット・デメリットやおすすめの設置場所を紹介!

住宅関係の雑誌やWebサイトに掲載されている画像、モデルルームなどで、天井まで届くような一般的なドアよりも背の高いドアを見たことはありませんか? それが「ハイドア」です。ハイドアのメリットやデメリット、おすすめの設置場所などについて、ジェネシスの森邦生さんに話を聞きました。

ハイドアとは?

「ハイドアとは、床から天井の高さまでのドアのことです。天井高に合わせてドアの高さが決まります」(森さん、以下同)

ドアの構造

ハイドアの特徴についてより理解を深めるために、まずは一般的なドアの種類と構造について紹介します。特にハイドアにおいては次に説明する「枠」と「レール」をどうするかが、開放感に大きく影響します。

一般的な開き戸の構造

一般的な開き戸の構造

一般的な開き戸は、上部に上枠、左右に縦枠がある。下部にある沓摺(くつずり)は、設けないケースもある(イラスト/青山京子)

一般的な引戸(床レール)の構造

一般的な引戸(床レール)の構造

一般的な引戸で床にレールのあるタイプは、左右に縦枠があり、上部に鴨居(上枠)、下部には敷居とレールがあり、そのレールの上を戸車で移動する(イラスト/青山京子)

一般的な引戸(上吊り)の構造

一般的な引戸(上吊り)の構造

一般的な上吊りタイプの引戸は、左右に縦枠があり、上部に鴨居(上枠)とレールがあって、そのレールを吊車で移動する。下部には敷居があるケースとないケースがある(イラスト/青山京子)

ハイドアの種類

「建具には開き方によって、開き戸、引戸、引き込み戸、折れ戸など、さまざまな種類がありますが、基本的にハイドアでも主要な開き方には対応しています。

また、ハイドアの場合は、枠やレールの仕様によって印象が大きく変わるため、枠やレールの見せ方によって、タイプが分かれます」

枠のない上吊り引戸のハイドア

枠のない上吊り引戸のハイドア

上にレールは見えるが、枠がなく部屋が続いて見える(写真提供/ジェネシス)

枠のない開き戸のハイドア

枠のない開き戸のハイドア

枠のないハイドアがモダンな印象を強調している(写真提供/ジェネシス)

あえて枠を残したハイドア

あえて枠を残したハイドア

ハイドアでも、デザインによってはあえて枠を残して素材感を強調することも(写真提供/ジェネシス)

ハイドアに向かないドアのタイプ

「ドア自体のデザインにガラスが入っていたり、戸・障子などの周囲のわく「框(かまち)」にデザインが入っていたりする場合、ハイドアにすることでデザインのバランスが悪くなることがあります。そのため、気に入ったデザインのドアがあっても、ハイドアがラインアップされていないケースがあります」

デザインされたハイドアが合わずに悩む女性

デザインされたドアをハイドアにするとバランスが悪くなる(イラスト/青山京子)

ハイドアのメリットは?

開け放つと開放感がある

「枠のない引戸のハイドアで、レールが目立たないように処理されているものを開け放しておくと、床も天井も隣の部屋と空間がつながって見えて、広がりが感じられます。これがハイドアの最大のメリットです」

ハイドアの実例

ハイドアに枠がなく、部屋がつながって見える。よく見ると床にレールがあるが、これも床の色に溶け込んで目立たない(写真提供/ジェネシス)

空間がすっきり、スタイリッシュに見える

「空間をすっきり見せるには、いかにラインを減らすかです。一般的なドアを設置する際には、下がり壁(垂れ壁)になるため室内にラインが増えますが、ハイドアにすることでラインを減らすことができます。枠なしにすればさらにラインが減って、すっきりスタイリッシュに見えます」

ハイドアと普通のドアの比較

ハイドアにすると室内のラインが減るため、すっきり見える(イラスト/青山京子)

ハイドアのデメリットは?

ドア単体ではコスト高になる

「ハイドアは一般的なドアに比べると割高です。メーカーや商品によりますが、当社で扱っている一般的な大きさのドアが1枚2.5万円~3万円なのに対して、ハイドアは4.5万円~6万円程度です」

開閉が重たい

「一般的なドアに比べると、ハイドアの方が重いのは事実ですが、最近のドアは開閉がラクなソフトクローズのものが多いため、体感としてはあまり変わりません。

ただ、メーカー製のハイドアではあまり問題になりませんが、造作のハイドアの場合、木が反って建付けが悪くなることがあります。一般的な大きさのドアでも同じデメリットはありますが、ハイドアの方が大きいだけ、より反りやすく、開閉しにくくなる可能性は高いです」

ハイドアの開閉に苦戦する女性

造作のハイドアは反りやすいため開閉が重くなることも(イラスト/青山京子)

音や光、冷気がモレやすい

「ドア自体の仕組みとしては一般的なドアもハイドアも変わりません。ただ、枠なしのハイドアの場合、天井部分の隙間が大きくなるので、そこから音や光、廊下の冷気がモレてくる可能性はあります」

インパクトがあり過ぎて圧迫感を感じることも

「ハイドアは、閉めたときに存在感が出やすいので、他のインテリアとの色や素材のバランスが悪いと、圧迫感を感じることがあります」

ハイドアを採用するときの注意点は?

これまで見てきたハイドアのメリット、デメリットを踏まえて、ハイドアを採用するときには、どのような点に注意すればいいのでしょうか?

ドアを挟んだ内と外の天井高が違うとメリットが半減する

「ハイドアの大きなメリットの一つは、ドアを挟んだ内と外の空間がつながって見える点です。しかし、そもそも内と外で天井高が違う場合は、ハイドアにしても空間がつながって見えづらいため、そのメリットが生かせません」

引戸の場合は引き込みスペースが必要

「一般的なドアでも、ハイドアでも、引戸の場合は引き込みスペースが必要です。特にハイドアの場合は床から天井までの高さがあるため、引き込みスペースに家具や家電がぶつからないように計画する必要があります」

例えば、一般的なドアの場合、下がり壁のスペースにエアコンを設置することが可能ですが、ハイドアの場合は設置できません。

引き戸のハイドア

引戸の場合は引き込みスペースも考慮して計画する(図/SUUMO編集部作成)

色や素材選びは他のインテリアとのバランスに注意

「ハイドアは、床から天井までの高さがあるため、色や素材によってはインパクトが大きくなります。空間のアクセントとして狙ってそうするのであればいいのですが、他のインテリアとのバランスが悪いと、チグハグな印象を受けてしまうでしょう。一般的には床や壁と色や素材を合わせて、圧迫感を感じないようにすることが多いですね」

ハイドアの実例

鮮やかな水色のハイドアはインパクトを与えながら、壁紙の色や曲線的な下がり天井のデザインと調和している(写真提供/ジェネシス)

おすすめの設置場所は?

コスト面を考えると、全てをハイドアにするというよりは、メリットが生きる場所だけハイドアにするという方法も考えられます。それでは、ハイドアを設置するのにおすすめの場所はどこなのでしょうか?

リビングの間仕切り

「ハイドアは、開け放して使うと特に効果的です。そのため、リビングと隣の部屋の間仕切りに使うのがおすすめ。枠やレールを目立たないものにすれば、より空間の広がりが感じられます」

ハイドアの実例

リビングの間仕切りをハイドアにすると開放感がアップする(写真提供/ジェネシス)

玄関ホールや階段ホール

「家の中に入ったときの第一印象は非常に大事です。そして、空間を印象づけるのにハイドアは効果的。玄関ホールや階段ホールにハイドアを設置することで、住まい全体の印象アップが図れます」

ハイドアの実例

玄関ホールとLDKの間に設置したハイドア。リビングの光が玄関にまで届いて印象的な空間になっている(写真提供/ジェネシス)

クローゼット

「クローゼットは、上の方に枕棚(まくらだな)という棚があるのが一般的です。枕棚の高さは床から1.8mにすることが多いのですが、そうすると枕棚の上のスペースは50~60cm空きます。一般的な2mの高さのドアだと枕棚の上に置きづらいものも、ハイドアにするとスムーズに置けます」

ハイドアの実例

クローゼットをハイドアにすると、枕棚の上に物を置きやすい(写真提供/ジェネシス)

LDKに隣接したパントリーや洗面所

「今は、家事動線を考えて、パントリーや洗面所をLDKとつなげる間取りが多く、そういった場所にハイドアを使うのもおすすめです。来客があるときは閉めて、普段は開け放して使えば、機能的ですし抜け感も得られます」

ハイドアの実例

ハイドアの実例

パントリーの扉を引戸のハイドアに。開け放つとLDKとつながって抜け感が得られる。パントリーの先には洗面所も(写真提供/ジェネシス)

ハイドアの実例をポイントとともに紹介!

実際にハイドアを効果的に使ったジェネシスの実例を紹介します。

【実例1】壁と一体化したハイドア

「写真右側の木材を使った壁に見えるところには、玄関収納があります。壁と同じ素材、同じデザインで造作したハイドアを用いた隠し収納です。これにより、生活感を抑えた玄関になりました」

ハイドアの実例

右側の壁に見えるところに、実はハイドアがある(写真提供/ジェネシス)

【実例2】表面に壁紙を張って空間になじませたハイドア

「実例1のように完全に同化はしていませんが、ハイドアの表面に室内で使っている壁紙と同じものを張り、空間になじむように仕上げました。ハイドアの圧迫感を緩和するための工夫です」

ハイドアの実例

ハイドアの表面に室内で使っている壁紙を張り、圧迫感を緩和(写真提供/ジェネシス)

【実例3】ハイドアを採用し、抜け感のある玄関を実現

「玄関の先に洗面所があり、さらにその先にトイレがある間取りです。洗面所とトイレのドアにはハイドアを採用して、開け放したときに一つの空間に見えるようになっています。玄関から一直線上にあるトイレの窓を通して、外の景色が感じられるほど抜け感は抜群です」

ハイドアの実例

ハイドアの実例

ハイドアを開け放したときの抜け感は抜群(写真提供/ジェネシス)

ハイドアを採用して理想の住まいを実現した先輩たちの事例を紹介!

スーモカウンターで、ハイドアを採用して理想の住まいを実現した先輩たちの事例を紹介します。その人たちが、どんな点にこだわり、どんな住まいを実現したのか、実例を参考に学んでいきましょう。

【case1】玄関ホールに設置した濃い木目調のハイドアが、印象アップに貢献

時間をかけて家づくりのことを考えて情報収集し、細かいところまで要望があったDさん。しかし、すべてを取り入れるのは予算的に厳しかったため、取り入れるものと諦めるものを選別しました。ハイドアは、厳選して玄関ホールとリビングをつなぐ場所に設置。その甲斐あって、機能的な玄関がすっきりとした印象になりました。

お出かけの動線がスムーズになるよう収納を豊富に取り付けた玄関/注文住宅実例

濃い木目調のハイドアが玄関を引き締めている(写真/河原大輔)

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【case2】インパクトのある赤いハイドアが、モダンなリビングを演出

「音楽好きな二人の好みにあったデザインの家がいい」と考えていたOさん夫妻。完成した家は、明るい光が差し込む2階のLDKが自慢。2階リビングと廊下の間には、枠なしの赤いハイドアを設置。全面赤なのでインパクトは大きいものの、黒系統でまとめたキッチンや床と調和が取れて、モダンなデザインになっています。

愛知県の注文住宅実例

リビングに設置した赤いハイドアにセンスが光る(写真/河原大輔)

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【case3】冷暖房効率と開放感を満たすリビング階段のハイドア

「子育てをするにあたって、明るくてナチュラルな家にしたかった」というIさんは、同時に「大人っぽいテイストも欲しい」と思っていたため、1階から3階まですべて異なる雰囲気の内装をチョイス。

機能面では、外壁に寒冷地でも通用する断熱材を採用し、エアコンの冷暖房効率を高めるために、リビング階段にハイドアの引戸を付けました。冷暖房不要なときは開け放して、開放的なリビングを満喫できます。

ハイドアの実例

リビング階段に、開け放しておける引戸のハイドアを設置した(写真/相馬ミナ)

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【case4】和室に確保したたっぷり収納の建具に、引戸のハイドアを選択

将来的に夫の両親との同居を視野に入れたプランの家づくりを進めたTさん夫妻。同居を念頭に、リビングの隣に和室を設けました。和室の押入れは広めに確保して、収納力もたっぷり。車いすや腰が悪くなっても使いやすいよう、バリアフリーにして、1階は引戸中心に。和室の押し入れも引戸のハイドアにすることで、コンパクトなスペースも広く見えます。

洗濯の動線を設置した和室/注文住宅実例

和室の押し入れは引戸のハイドア。収納力も十分(写真/Tさんご本人)

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【case5】障子タイプの引戸のハイドアで、和室をフレキシブルに活用

「木の家」を建てようと考えたMさん夫妻。こだわったのは、和室をつくること。和室は、家に入ったときにすぐに目にすることができるように、玄関の次の間に配置しました。
土間側の2面の障子にはハイドアを採用し、フルオープンすると和室は広い玄関ホールになります。閉めれば独立した一部屋に、リビング側の引戸を開け放せば、LDKの空間とつながってさらに開放的に使えます。

和室の大きな窓から景色を眺められる/注文住宅実例

和室にぴったりの障子タイプのハイドア(写真/Mさんご本人)

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ハイドアを採用するときのポイント

最後にあらためて森さんに、ハイドアを採用するときのポイントを聞きました。

「都心では土地が高く、家づくりに苦労している人が多い印象を受けます。限られた面積の中で開放的な空間を実現し、くつろいで過ごしたいという要望に、どうやって応えるか? その答えの一つが、ハイドアです。

建具を少し工夫することで、実際には広くなっていなくても、広く感じることができます。これまで紹介してきたメリット・デメリットやポイントを参考にして、ハイドアを効果的に使ってみてください。特に狭小地で開放的な住まいを求める方に、ハイドアはおすすめです」

スーモカウンターに相談してみよう

「どうやって進めたらいいのかわからない」「ハイドアの使い方が上手な建築会社はどうやって選べばいいの?」住まいづくりにあたって、このような思いを抱いているなら、ぜひスーモカウンターに相談を。スーモカウンターでは、お客さまのご要望をお聞きして、そのご要望を叶えてくれそうな依頼先を提案、紹介します。

無料の個別相談のほか、「はじめての注文住宅講座」や「ハウスメーカー・工務店 選び方講座」など、家づくりのダンドリや、会社選びのポイントなどが学べる無料の家づくり講座も利用できます。ぜひお問い合せください。

取材協力/株式会社ジェネシス

取材・文/福富大介(スパルタデザイン) イラスト/青山京子