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サイディングの外壁の特徴は? メリット・デメリットを紹介

サイディングの外壁の特徴は? メリット・デメリットを紹介

現在、住宅の外壁として最もポピュラーな建材がサイディングです。では、なぜそれほど多くの住宅でサイディングが採用されているのでしょうか。一級建築士の佐川旭さんに聞いたサイディングの魅力・メリットと、デメリットについて紹介します。

外壁に使われるサイディングとは?

サイディングとは、建物の外壁として使用される板状の建材のことです。

「現在、住宅の外壁の大半にはサイディングが使用されています。サイディングは水を使わない乾式工法で施工でき、工期を短縮できるため、多くの住宅で採用されているのです。また、職人によって仕上がりが左右されにくい点も大きな特徴です」(佐川さん、以下同)

サイディングの種類・分類

一口にサイディングと言っても、素材によって主に次の4つに分類されます。

窯業系 セメント質と繊維質を主原料とした混合原料を成型したもの
金属系

ガルバリウム鋼鈑などの金属を成型したもの

木質系 木材を板状にしたもの
樹脂系 塩化ビニルを主原料とする樹脂を成型したもの

窯業系サイディング

窯業系は、サイディングの中でも最もポピュラー(画像/PIXTA)

金属系サイディング

現在、金属系ではガルバリウム鋼鈑が主流(画像/佐川旭建築研究所)

木質系サイディング

木質系は、木の温もりが好まれている(画像/佐川旭建築研究所)

樹脂系サイディング

樹脂系は、日本ではあまり普及していない(画像/PIXTA)

サイディングの外壁にはどんなメリット・デメリットがある?

窯業系、金属系、木質系、樹脂系の4種類のサイディングには、それぞれメリット・デメリットがあります。どのようなメリット・デメリットがあるのか、種類別に紹介します。

窯業系サイディングのメリット・デメリット

メリット

「耐震性と耐火性に優れています。デザインバリエーションも豊富で、色あせやヒビ割れも少ないという特徴があります」

レンガ調のサイディング

レンガ調のサイディング。他にもタイル調や木目調などさまざまなバリエーションがある(画像/PIXTA)

デメリット

「窯業系サイディングのパネルとパネルのつなぎ目に使われるコーキング(シーリング)が劣化しやすく、劣化すると雨水などが浸入する可能性があるため、定期的にメンテナンスをする必要があります」

劣化したコーキング

パネルのつなぎ目に使われるコーキングが劣化しやすい(画像/PIXTA)

金属系サイディングのメリット・デメリット

メリット

「金属と言っても、断熱材が裏打ちされているため、断熱性や遮音性は高いです。また、窯業系ほどバリエーションはありませんが、金属ならではの素材感を活かしたスタイリッシュな外観デザインが可能です。軽量なので、施工しやすく自由自在に加工できる点、建物への負担が少ない点もメリットです。耐用年数も長く、日々のメンテナンスもしやすいのが特徴です」

金属系サイディングの施工

下地材にビスで固定していくのが一般的。軽量なので施工しやすい(イラスト/タイマタカシ)

デメリット

「環境によってはサビが出ることがあります。また、大きな衝撃が加わるとへこみます。コストは5000円~6000円/m2のものが多く、平均的な窯業系と比べると、少し割高になります」

木質系サイディングのメリット・デメリット

メリット

「木の持つ素材感、ぬくもりが感じられる点と、断熱性の高さがメリットです」

デメリット

「吸水性が高く汚れやすいので、表面塗装のメンテナンスをこまめに行う必要があります。また、防火性という面では他の材質に劣ります」

木質系サイディングのメンテナンス

木質系サイディングはメンテナンスをこまめに行う必要がある(イラスト/タイマタカシ)

樹脂系サイディングのメリット・デメリット

メリット

「軽くて耐震性や施工性が高く、シーリングを使わないのでメンテナンス性も高いというメリットがあります。防水性も高く、樹脂ならではの色調があります」

デメリット

「防火性や遮音性、断熱性はあまり高くありません。日本ではあまり普及していないのでコストも高くなります」

4種類のサイディングの特徴まとめ

これまで見てきたメリット・デメリットを含め、4種類のサイディングの特徴を佐川さんが一覧表にまとめたものがこちら。サイディングの材質を比較検討したいときなどには、ぜひ参照してください。

  窯業系 金属系 木質系 樹脂系
色調
耐久性
防汚性
耐傷性
防火性 ×
遮音性
断熱性
防水性
施工性

外壁にサイディングを選んだ先輩たちの事例を紹介!

スーモカウンターで外壁にサイディングを採用した住まいを建てた先輩たちの事例を紹介します。その人たちが、どんな点にこだわり、どんな住まいを実現したのか、実例を参考に学んでいきましょう。

【case1】高耐久のサイディングで住まいのランニングコストをセーブ

子どもが生まれたのを機に、一戸建てを建てることを決意したSさん夫妻は、住宅展示場で出会った工務店と話を進めていましたが、1社だけで決めることに不安を感じてスーモカウンターを訪れました。

そこで、立地への思いと、間取りや素材の希望を伝えると、紹介された5社の中に気になる1社を発見。「デザイン的にも気に入り、低コストで自由度の高い家が建てられそう」と感じたSさん夫妻は、この会社と住宅展示場で出会った会社の2社で検討を進めることに。最終的には、スーモカウンターで見つけた会社に紹介された土地が気に入り、建物と一緒にこの会社へ依頼することにしました。

機能性にこだわりたい夫は、空調がよく効くようにと、リビングの大きな窓をオプションでトリプルガラスに変更。また、モダンなブラックの外壁には、コーティング剤を使わない高耐久のサイディングを採用しました。結果的に、住まいのランニングコストを抑えることに成功したと大満足です。

Sさんが建てた注文住宅の外観

モダンなブラックのサイディングが住まいの外観をスマートに演出している(写真/Sさんご本人)

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効率の良さとリラックス感を兼ね備えたむく床の家

【case2】親水コート材のレンガ調サイディングを外壁とバルコニーに採用

築60年の実家で、母と暮らしていたIさんは、老朽化が気になり建て替えを決意。知人や親戚から紹介してもらった建築会社のほかに、第三者目線からの提案や紹介も必要だと考え、スーモカウンターを訪れました。

スーモカウンターでは、ローコストで耐震性能にこだわった家を建てたいことなどを話したIさん。その日は6社を紹介され、後日各社を訪問した中で、耐震性能の高い家づくりで知られる1社に惹かれました。そこで、その会社と知人から紹介してもらった建築会社との2社で検討を進め、最終的にはIさんへの配慮や提案、担当者の人柄が決め手となり、耐震性能が魅力の建築会社と契約。

完成した新居は、前後で外壁の色を変えた、モダンで明るい2階建て。外壁のレンガ調のサイディング材は、ランニングコストを抑えた親水コートの素材をセレクトし、裏側だけ赤系の色調にして変化をつけました。花火が見られるバルコニーにも外壁と同じサイディング材を採用しています。

ランニングコストを抑えた素材のサイディング材を使ったレンガ調の外観/注文住宅実例

バルコニーにも外壁と同じレンガ調のサイディングが使われている(写真/古川公元(株式会社アトリエあふろ))

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母と暮らす平屋の実家を快適な2階建へ建て替え

【case3】アメリカンハウスの外観を実現した、こだわりのサイディング

妻の両親との同居を視野に入れて住まい探しを始めたOさんは、遊びに出かけた場所で見つけたスーモカウンターで相談することに。そこで、予算の立て方や建築会社の選び方など具体的な話を聞き、依頼先候補を5~6社紹介されました。

昔からアメリカンスタイルのフラットハウスにあこがれていたOさん、どうしても平屋にしたいというこだわりがあり、最終的には予算面で相談に乗ってくれそうな2社に絞り、平屋へのこだわりを理解してくれた1社に決定。

Oさんが特に重視したのは、外壁の素材や色。特にサイディングはアメリカンハウスの特徴にもなるので、何度もPCでシミュレーションしたり、実例画像をネットで検索したり、メンテナンスのことも考えて吟味しました。同じ床面積でも、平屋は外壁部分が広くなるので予算もかかりましたが、DIYでできることとプロに任せることを分け、予算内に収めることができたと大満足です。

Oさんが建てた注文住宅の外観

面積が広くコストはかかったが、外壁のサイディングにはこだわった(写真:山出高士)

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「平屋の家で二世帯住宅」をかなえるために、DIYを採り入れて上手にコストダウン

【case4】メンテナンスのことを考え、ガルバリウムの外壁を採用した平屋

昔ながらの間取りに不便を感じて建て替えを考えていたHさん夫妻は、夫の友人からスーモカウンターを紹介されて訪れてみることに。

夫妻の希望は、平屋であること。家事効率のいい間取りと断熱性、耐震性も重視しました。建て替えを念頭に3社紹介してもらい、各社との打ち合わせを経て、1社が気に入りましたが、土地から探すことに予定が変わり、家づくりは1年間中断することになります。

その後、町内に売地が出たのをきっかけに再びスーモカウンターを訪れ、前回検討していた1社と家づくりを再スタート。完成した家は、動線が工夫されており、家事効率が抜群に向上。外壁にはメンテナンスがラクなガルバリウムを採用しました。信頼できる建築会社と共に歩んだ家づくりに、Hさん夫妻は「満足しています!」と喜んでいます。

ガルバリウムを使用した外観/注文住宅実例

外壁にはメンテナンスがラクなガルバリウムを採用した(写真/Hさんご本人)

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計画変更を経て、1年越しでスーモカウンターを訪ねて建てた平屋

【case5】母こだわりのガルバリウムで、スタイリッシュな外観を実現

結婚を機に二世帯住宅を建てることを決めたIさん夫妻は、信頼できる担当者と出会う近道になることを期待してスーモカウンターを訪問。当日は、要望をもとに窓口の担当者から4社の建築会社が紹介されました。

最終的に一番親身に相談に乗ってくれた会社に依頼することに決め、月に2~3回ほどの周期で営業担当者と打ち合わせしながら、プランを詰めていきました。

完成したのは、各世帯のプライバシーは守りつつもお互いに生活のしやすさを大切にした二世帯住宅です。外壁にガルバリウムを採用したのは、母のこだわり。耐久性に優れている上、グリーンとシルバーのコントラストはスタイリッシュな印象にもつながっています。

Iさんが建てた注文住宅の外観

外壁のガルバリウムは、グリーンとシルバーの2色を採用した(写真/笠飯幸代(コマーシャルスタジオRizmo))

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外壁にサイディングを採用するにあたってのポイント

最後にあらためて佐川さんに、外壁にサイディングを採用するにあたってのポイントを聞きました。

「窯業系サイディングは、コーキング(シーリング)が劣化しやすい点がデメリットでしたが、最近はシーリングレスのサイディングも出ています。初期コストは多少高くなりますが、メンテナンス費用は抑えられるというものです。このように技術は日々進歩しているため、最新の工法や建材などもチェックしておくといいでしょう」

スーモカウンターに相談してみよう

「どうやって進めたらいいのかわからない」「建築会社はどうやって選べばいいの?」「建築会社によって使える外壁は変わるの?」住まいづくりにあたって、このような思いを抱いているなら、ぜひスーモカウンターに相談を。スーモカウンターでは、お客さまのご要望をお聞きして、そのご要望をかなえてくれそうな依頼先を提案、紹介します。

無料の個別相談のほか、「はじめての注文住宅講座」や「ハウスメーカー・工務店 選び方講座」など、家づくりのダンドリや、会社選びのポイントなどが学べる無料の家づくり講座も利用できます。ぜひお問い合わせください。

取材協力/佐川 旭さん
佐川旭建築研究所代表。一級建築士、インテリアプランナー。間取り博士とよばれるベテラン建築家で、住宅だけでなく、国内外問わず公共建築や街づくりまで手がける

取材・文/福富大介(スパルタデザイン) イラスト/タイマタカシ