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全館空調とは? メリット・デメリットや冷暖房の仕組み、気になるコストも紹介します

何となく快適なイメージや、健康に良いイメージのある全館空調ですが、実際にはどのような仕組みで、どのような特徴があるのでしょうか? 全館空調のメリット・デメリットやコスト、導入する際の注意点などについて、全館空調のメーカーである、アズビルの石川孝志さんに聞きました。

目次

全館空調とは?

全館空調とは、家の中の空気を循環させて、家全体を温めたり冷やしたりする冷暖システムのことです。部屋ごとに冷暖するエアコンなどと比較して、廊下、洗面所、トイレ、お風呂場など、家の中を隅々まで一定の温度に保ち、家中を快適な温度に調整することができます。

家全体を空調する仕組みには、メーカーや機種によって天井等からの吹き出し型、床下冷暖房型、壁輻射型、壁掛けエアコン応用型などが存在します。

床下冷暖房型や壁輻射型、壁掛けエアコン応用型は、一般的に24時間換気機能が備わっていなかったり、「全館空調」としてZEH補助金を申請できなかったりするため、この記事では、一番多くのメーカーが採用している「天井等からの吹き出し型」について説明します。

天井等からの吹き出し型

屋内の空調室内機からダクトを通して、各部屋の天井の吹き出し口から冷暖気を送るというものです。全館空調と言われるものはこのタイプが一般的でしょう。

「住宅ごとに設計を行い、十分な性能を持たせることができるため、快適性は定評があります。最近の機種ではウイルス除去性能、省エネ機能、部屋ごとの温度設定ができるものなどがあります」(石川さん)

天井吹き出しタイプの全館空調

海外をはじめ、多く採用されている天井吹き出しタイプ。「アズビルの全館空調もこのタイプになります」(石川さん)(画像提供/アズビル)

全館空調のメリットとは?

家全体が1年を通して快適な温度に

全館空調のメリットは、何と言っても家全体を一定の温度に調整できるということ。さまざまなライフスタイルや年代の人にも暮らしやすい環境が整います。

「なんといっても快適で体の負担が少ないことです。帰ってきてすぐに温まったり、涼んだりできますし、エアコンの風あたりや音を気にする必要がなくなります。また、冬に洗面所で寒い思いをすることもありません」(石川さん)

ルームエアコンの場合、部屋の快適性を考えると、大きな部屋や吹き抜けの間取りの場合、場所により温度のムラが出来、取り入れづらいケースがありました。しかし全館空調を取り入れれば、家全体を快適な温度に保てるため、設計の自由度が上がる点もメリットでしょう。

また、急激な温度変化によって血圧の変動を起こすヒートショックは、心筋梗塞や脳梗塞など、健康被害をもたらす要因になると言われています。また、最近では夏に家の中で知らない間に屋内熱中症になる事例も報告されています。

「全館空調は、冬はヒートショックの原因となる部屋ごとの温度差を減らし、夏は室内熱中症の原因となる室温を抑えるシステムです。そのため、健康意識の高いお客様にも採用いただいています。また、家中が暖かいと他の部屋に移動することに抵抗がなく、活動量が上がることも期待できるでしょう」(石川さん)

吹抜けリビングでくつろぐ家族

温かい空気が2階にたまりやすいなど、快適性に懸念のあった吹抜けのリビング。全館空調を取り入れることで空気を循環させ、快適性を上げることができるため、設計に取り入れやすくなる(イラスト/杉崎アチャ)

冷暖房機器が少なく室内外がスッキリ

壁掛けタイプのエアコンが各部屋にあると、意外とその存在は目立ちます。全館空調では室内の露出が減り、インテリアもスッキリと見せることが可能です。

「デザイン性の高い住宅の場合、空間デザインとエアコンがマッチしないケースもあります。全館空調ですと、通常、室内は吹出口のみでスッキリとし、室内機は1台のみ、室外機も1〜2台ですみます。ただし、室内機は空調室や天井裏など、収納するスペースの確保が必要です」(石川さん)

冷暖房機器がなくすっきりしたリビング

室内機の露出がないので、スッキリとしたインテリアがかなう(画像/PIXTA)

空気がきれいな状態をキープ

天井等からの吹き出し型の場合、家中の空気を換気するシステムを搭載していることがほとんどです。また、メーカーや機種によっては空気清浄システムが備わっているものもあり、積極的に埃を除去します。埃が立ちにくいだけでなく、花粉症などに悩む人にも優しい冷暖房システムだと言えるでしょう。

「PM2.5やウイルスを除去できる機能をもつ製品もあり、当社でも最近は、感染予防や花粉が気になるお客様からのお問い合わせが増えています」(石川さん)

一般的な住宅換気は、換気口から冷たい外気を取り入れる形になり、寒いときなどは閉じてしまって換気が不十分なケースもあるでしょう。全館空調は機械換気で確実に換気を行うため、屋内の空気が「密」になりにくいというメリットもあります。

「全館空調システムの場合は、冷暖房・換気が備わったものが多いため、家中を新鮮な空気にすることができます。また、特に空気清浄については各メーカで性能や空気清浄方式が異なるので、見比べて検討することをおすすめします」(石川さん)

空気のきれいな空間で伸びをする女性

埃が立ちにくい、クリーンな空間を維持できる(画像/PIXTA)

全館空調のデメリットは?

建物の気密性・断熱性が必要

全館空調を導入する場合、その家が高気密・高断熱であることが絶対条件です。気密性や断熱性が低い家では、なかなか家が暖まらない、または冷えないのに電気代ばかりがかかってしまいます。快適性だけでなくコストにも影響するので、全館空調の良さを感じられず、後悔しかねません。

そのため、全館空調は代理店となっている工務店や住宅メーカーと相談しないと、エアコンを買うように個人で購入して設置することはできないのです。

隙間風で寒そうにしている女性

気密性・断熱性の低い家では全館空調の効果は期待できない(イラスト/杉崎アチャ)

急な温度変更はしづらい

そもそも、全館空調とエアコンでは室温調整の考え方が違います。寒い部屋を暖める、または暑い部屋を冷やすというのがエアコンの考え方です。一方で全館空調は、家全体を快適な温度に保つというもの。

「自分の周りを涼しく、暖かくするのがエアコン、涼しい家、暖かい家に入るのが全館空調だと考えてよいと思います。ですので、全館空調は、扇風機やヒーターに当たる様に部分的に急に涼しく、暖かくすることは苦手です。

しかしながら、例えば暑い日にお家に帰った時、エアコンの前で風にあたって涼むよりも、家中が涼しい中にいたほうがすっと汗が引きます。寒い時の温まる感覚も同様で、すぐに温まります。これは家全体が涼しい(暖かい)事による「輻射熱」の効果によるもので、暑い夜の寝苦しさや寒い朝の布団から出るつらさも軽減してくれます。

また、全館空調は細かく部屋ごとに温度を変えることはできないのが一般的ですが、最近の全館空調には部屋ごとの温度調整が出来る機種がありますので確認すると良いと思います」(石川さん)

メーカーや機種によっては、各部屋で温度を設定したり、停止したりできるものがあります。しかしそのような機能のついたものは、一般の全館空調に比べて本体価格が数十万円はアップすると思っておいた方がよさそうです。

扇風機の前でうちわを仰ぐ男性

全館空調は、一点集中で冷やしたり暖めたりするのは苦手(イラスト/杉崎アチャ)

空気が乾燥しやすい

冬の乾燥は気になるところです。ストーブなどの燃焼式の暖房では水蒸気が発生して加湿されますが、送風式の暖房設備は、設定温度よりも高い温度の空気が送られてくるために水分が奪われ、湿度が低くなります。もちろん、それはエアコンにも言えることです。

ただ全館空調の場合、しっかりと換気がなされていて家中を空気が循環し、乾燥した空気を常に取り入れるため、なかなか湿度が上がらないということが言えます。加湿器を利用するなどして、家の湿度を保つよう心がけましょう。また、加湿機能がついた全館空調もあるので、検討してみてください。

肌の乾燥に悩む女性

送風による冷暖房は乾燥しやすいという欠点も(イラスト/杉崎アチャ)

全館空調にして後悔しない?

埃のつき具合や掃除の頻度は?

埃のつき具合は、エアコンのフィルターと同じ感覚です。フィルターの掃除は、保守点検の際に行われるものとは別に、月に1度くらいの頻度で各自で行うことになります。

「フィルターのお掃除に関して、全館空調は楽だとおっしゃるお客様が多いです。エアコンの場合は4台あれば、4台分のフィルターを清掃しなければなりませんが、全館空調は機械吸い込みと、換気部分のみを掃除すれば大丈夫です。また、フィルター交換時も、さまざまな機種のエアコンのフィルターを調べて購入する必要がありません」(石川さん)

全館空調のフィルター掃除の様子

月1回のフィルター掃除はエアコンと同じだが、全館空調は機械吸い込みと、換気部分のみ掃除すればOK(イラスト/杉崎アチャ)

全館空調の寿命はどのくらい?

全館空調の設計上の製品寿命は、どのくらいなのでしょうか。

「全館空調システムも冷蔵庫や洗濯機などの家電と同様で、10年というのが一つの目安となります。
システムの稼働状況などにもよりますが、実際10年で取り替えるという方は多くはありません。感覚としては導入してから十数年くらいで、取り替えについてのお問い合わせをいただく件数が増えますね。取り替える場合も、室内機と室外機を取り替えても、埋め込んでいるダクトはそのまま使えることが多いです」(石川さん)

まずは10年を目安に、空調の効きが悪くなってきたと感じるタイミングで施工会社やメーカーなどに相談をするのが良さそうです。

製品寿命を迎えた全館空調システム

設計上の製品寿命は10年程度(イラスト/杉崎アチャ)

カビ対策は必要?虫は?

全館空調では、カビが生えたり虫が発生したりといった心配はないのでしょうか?

「虫については、全館空調の場合外気取入れに虫や埃のフィルタがあること、窓を開けることが少ないことで、侵入の可能性は低いと言えます。また、カビについては、全館空調は乾燥気味になることが多いので、加湿との関連性は薄いと思います。加湿によってカビが生える可能性がありますが、それはエアコンの場合も同様で、全館空調は関係ありません」(石川さん)

また、気密性を重視した家と全館空調の組み合わせでは、一般の住宅よりも虫は入り込みにくいでしょう。

全館空調により虫の侵入をブロックしている

一般の住宅より虫が入り込みにくい(イラスト/杉崎アチャ)

どんな家にも導入できる?

全館空調の種類には、ハウスメーカー系列のものと、建築会社は関係なく代理店を通して設置できるビルダーフリーの全館空調があります。ハウスメーカー系の全館空調は、取り付けられるハウスメーカーが決まっており、他のハウスメーカーで家を建てた時には導入することができません。対してビルダーフリーの全館空調は、家を建てる工務店が販売代理店となり、設置やメンテナンスも責任をもって行うというスタイルです。

全館空調だけを見て、このメーカーのものを取り入れたいと思っても、全館空調システムを抱えているハウスメーカーでは、他のビルダーフリーの全館空調を導入することができません。同じように他のハウスメーカーの全館空調はそのハウスメーカー以外で家を建てる場合には設置できないので注意が必要です。

ハウスメーカーと全館空調メーカーの関係

全館空調システムをもつハウスメーカーで建てる家にビルダーフリー系など、他社の全館空調システムは導入できない(イラスト/杉崎アチャ)

アフターフォローはしっかりしている?

ほとんどの全館空調メーカーは、設備機器の定期メンテナンスを推奨しています。そのために、全館空調は一般的な家電販売のように売り切りではなく、代理店である工務店や建設会社を通して、購入設置するようになっています。

「全館空調を導入するときは必ず、積極的にメンテナンスを行い、アフターサービスの充実した会社に依頼することが大事です」(石川さん)

全館空調の導入を検討する際には、きちんと定期的にメンテナンスに来てくれるのか、またメンテナンスではどのようなことをやってくれるのか、消耗品である部品は交換の時期の案内をしてくれるのか、といった点も確認しましょう。

全館空調のアフターフォローの様子

アフターフォローをしっかりやってくれる工務店や建設会社を選ぶ(イラスト/杉崎アチャ)

全館空調の価格は?

全館空調の導入を考える場合、一番ネックとなるのは、コストかもしれません。エアコンなどと比較すると、どうしても高いというイメージがあります。実際のところはどうなのでしょうか。

導入コスト

全館空調の導入コストをエアコンと比較すると、エアコン1台あたりが大体5万〜20万円、エアコンを5台入れても25万円~100万円ほどです。一方、全館空調は、各メーカーでも大体100万〜300万円と幅広い価格設定になっています。

「ルームエアコンを空調機として代用する簡易的なものや、専用の空調機があるものなどグレードがさまざまです。何を選ぶかによっても、価格は変わってくるので、内容をよく検討する必要があります。

また、単純にエアコンの台数による費用と全館空調の費用を比較すると、当然エアコンの方が安いでしょう。ただし、ルームエアコンと全館空調では空調する面積や快適性が大きく異なりますし、床暖房や空気清浄機、ヒーター、扇風機など、季節家電を購入する必要がほとんどなくなります」(石川さん)

また、家全体を適温に保ち、快適性を高めることができるため、大きな空間を設計に取り入れやすく、扉などの建具を少なくすることで、コストダウンにつながるメリットもあります。

「お客様から、『全館空調を導入したことにより、すべての部屋が快適に使えて家がお得に感じる、以前の家では寒い部屋はうまく使えていなかった』とのお言葉をいただくことがあります。せっかくのお家を有効に利用できる点も、費用対効果としてお考えいただいても良いかもしれません」(石川さん)

さらに、全館空調は新築時に導入すれば、付帯設備として住宅ローンに組み込むことができます。住宅ローン控除も適用されるので、うまく利用しましょう。

注意点としては、メーカーによって室内機を設置するため、畳半畳ほどの空調室や、ダクトスペースが必要となる場合があります。全館空調の設置は家の設計とセットで考える必要があり、設計コストも上がる場合があることに注意しましょう。

電気代

35坪の家で、家全体の冷暖房、空気清浄、換気をおこなって電気代は年間で12万円ほど。平均すると、大体月に1万円程度ですが、夏の暑い時期や真冬では2万円以上かかる月もあるでしょう。通常のエアコンを使う家庭よりも高いと言われますが、空調する面積の違いや、冷暖房以外も行っているため簡単には比較できません。

「全館空調と同じ条件で、家中のすべての部屋にエアコンを設置し、ずっと点け続けるのと比較すると、それほど変わらないのではないでしょうか。

エアコンも全館空調も、空調する部屋が同じだったら電気代は大体同じになりますが、全館空調では基本的に空調する範囲が大きい分電気代がかかってしまいます。お家でごく少ない範囲でしか生活しない方等には、全館空調はお勧めしておりません」(石川さん)

また、全館空調の効率は気密性に関わるところが大きいので、高気密な家ほど、電気代も抑えられるということになります。

「全館空調を設置する際にお勧めしている費用を抑える手段として、電気の契約形態を三相契約にする方法があります。コンビニの冷蔵庫など、低圧電力で継続して使い続ける電気に対して許されている契約です。通常の単相契約ではキロワットあたり26円ほどのところ、三相契約は15円くらいと、電力量の単価が安くなります(2022年5月時点)」(石川さん)

メンテナンスコスト

数台のエアコンを設置していれば、1台が故障しても、他の部屋で過ごすことができるでしょう。しかし、全館空調では、家中の空調が止まってしまいます。なるべくそのような事態に陥らないためにも、もし故障が発生しても、速やかに対処できるよう定期点検はぜひやっておくべきです。各メーカーでも定期点検契約や故障に対しての保証を準備しているはずです。

「メーカーとして、アズビルでは全館空調を導入していただいたお客様に対して、メンテナンス契約を結ぶことを強くお勧めしています。アズビルでは、1年に一度のメンテナンスを実施し、空調機など各機器に不具合がないか点検し、空気清浄機の集じん部の交換を行います。万が一の時にも24時間体制でコールセンターが対応するので、安心です」(石川さん)

また耐用年数に合わせて、10年程度の製品保証をしているメーカーや、加入費を支払うことで10年間定額で修理を受けられる制度を設けている会社もあります。

それぞれの会社のメンテナンス費用や保証システムを事前に確認しておきましょう。

見積書と電卓

コストがどのくらいかかるのか事前の確認を(画像/PIXTA)

全館空調を選んで理想の住まいを実現した先輩たちの事例を紹介!

【case1】吹き抜けの階段室を猫たちが自由に行き来する住まい

築60年以上の妻の実家で暮らしていたOさん夫妻。より安心して暮らせる家を目指し、新たな土地での家づくりに踏み切ることを決意しました。夏は暑く冬は寒かったので、年中どの部屋にいても快適に過ごせる家に憧れて、スーモカウンターに相談したところ、4社を紹介され、夫の実家から近い場所に土地を持っていた会社に全館空調を提案されたことも決め手に。

全館空調により住まいの快適性が保たれることで設計の自由度が高まり、吹き抜けの階段室や、2匹の猫も部屋を自由に行き来できるオープンな間取りを実現しました。

採光もよくされている吹抜け/注文住宅実例

全館空調なら吹抜けの部屋も取り入れやすい(写真/上條泰山)

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年中どの部屋も快適な全館空調の家でかなえた猫との楽しい暮らし

【case2】エアコンの風に頼らない、子どもの体にも優しい家

賃貸アパートで暮らしていたKさん夫妻。長男が1歳になるのを機に、妻の職場復帰を控え、「それまでに家を新築しよう」と子育てしやすい家づくりのために、専門家のアドバイスが受けられるスーモカウンターに相談しました。面談の結果、提案された大手建設会社3社から耐震性も重視していたKさん夫妻は丈夫な鉄骨住宅の会社を選択。

メーカー独自の最先端の全館空調システムでエアコンに頼らない子どもの体に優しく、季節を問わず過ごしやすい家になりました。

愛知県の注文住宅実例

Kさん夫妻が取り入れたのは、自動で省エネ運転に切り替えてくれる人感センサー付きの全館空調(写真/アラキシン)

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シアタールーム完備で夢をかなえた、家事効率の高い家

【case3】グランドピアノを置いても窮屈にならない広いLDKを実現

同じ市内の賃貸マンションで暮らしていたNさんファミリー。妻の実家を二世帯住宅に建て替えて、祖母や伯母と同居することに。知人に勧められたスーモカウンターを訪れ、悩んだ末に選んだ会社は、華やかで洋館のようなデザインが得意でした。

吹き抜けの天井に、ピアノを教える妻のグランドピアノが置かれた広々としたリビングも、全館空調であれば寒さを感じることなく快適な空間が実現できます。

全館空調の実例

グランドピアノが置かれたリビングルーム(写真/本美安浩)

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シャンデリアのあるLDKに家族が集うエレガントな二世帯住宅

【case4】気密性が高く夏の暑さも気にならないリビング

標準の240cmよりも10cm天井を高くしたLDKが、広々と開放的なOさんの住まい。全ての窓に遮熱性の高いサッシを使用した気密性の高い家は、スーモカウンターで紹介された会社の宿泊体験にも参加して選んだ1社によるものです。

全館空調の熱交換器システムのおかげで、明るさを取り入れつつも、真夏の日中に室内からガラスに触れても全く熱さを感じないほどの断熱性の高い家になりました。

全館空調の実例

断熱性に優れた遮熱サッシを取り入れ、断熱性の高い家に(写真/河原大輔)

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家の中でも外でも、気持ちのいい空気に包まれたくて

新築で全館空調を取り入れるときのポイント

冷暖房機器として、全館空調を選ぶとき、大事なポイントは、まず4つの冷暖房方式のうち、どのタイプになるかを確認すること。ハウスメーカーによっては、決まったメーカーの全館空調しか入れられないこともあるので、どのタイプの全館空調になるかを確認してください。また、どのような機能がついているかによるコストにも幅があるので、予算と合わせて検討すると良いでしょう。

そして、全館空調の能力を最大限活かすには、高気密・高断熱の家であることが絶対条件。信頼できるハウスメーカーや工務店に依頼することです。

最後に、メンテナンスや万が一の故障の時にきちんと対応してくれるか、アフターフォローが充実しているかをしっかりチェックしましょう。

スーモカウンターに相談してみよう

「どのタイプの全館空調がいいのかわからない」「高気密の家をしっかり建てて、全館空調も取り入れたいけど、どこに依頼すればいいの?」注文住宅に全館空調の導入を検討しているなら、ぜひスーモカウンターにご相談ください。スーモカウンターでは、お客さまのご希望や予算に応じて、ピッタリの依頼先をご紹介いたします。

取材協力/アズビル株式会社

取材・文/和田 文(りんかく) イラスト/杉崎アチャ