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家の建て替えにかかる費用やローン・補助金について解説!実例も紹介

建替えまとめ

家の老朽化やライフスタイルの変化により建て替えを検討しているものの、費用面への不安や、持ち家の住宅ローンが残っている、あるいは年齢的な制約を感じて決断をためらっている方は少なくありません。

本記事では、建て替えにかかる費用の相場から、完済前後の住宅ローンの仕組み、建て替えの具体的な流れを詳しく解説します。また、建て替えをした方の実例や補助金制度についても紹介するので、ぜひ参考にしてください。

目次

家の建て替えにかかる平均相場と費用内訳

家の建て替えには、どれくらいの費用が必要なのでしょうか。ここでは建て替え費用の平均相場や、費用の内訳について解説します。

建て替えにかかる平均費用

国土交通省の「令和5年度 住宅市場動向調査」によると、家の建て替えにかかる費用の全国平均は5,745万円に上ります。注目すべきはこの費用が、土地購入を含む注文住宅新築世帯の平均費用(5,811万円)とほぼ同水準だという点です。

建て替えの場合、既存の土地を活用するため土地購入費用はかかりません。しかし、解体費用が加わったり、2軒目、3軒目となると建て替え前の家のよりもさらに良くしたいという思いが生まれ、建材や設備のグレードをあげたり、設計を工夫し、施工費用が高くなる場合もあり、結果的に新築と同程度の資金がかかることがわかります。

また、資金調達の面では、建て替え世帯の自己資金比率が42.5%と、注文住宅新築世帯の29.0%を大きく上回っています。このことから、建て替えを選ぶ世帯が計画的に資金準備を進めていることが見て取れます。

建て替えにかかる費用の内訳

注文住宅新築世帯の費用とほぼ同程度となる、家の建て替え費用。その内訳には、主に以下の4つが挙げられます。

解体費用

建物の解体費用には、「解体費用」「足場・養生費」「重機レンタル費」「手数料」が含まれます。しかし、実際の費用はさまざまな要因によって変動します。

特に大きな影響を与えるのが、建物の構造です。一般的に木造は解体がしやすく、最も費用を抑えられます。一方、鉄骨造や鉄筋コンクリート造は、その頑丈な構造ゆえに解体作業が複雑になり、より高額な費用が必要です。特に鉄筋コンクリート造は、最も解体費用が高くなる傾向にあります。

また、立地条件も重要な要因です。例えば、狭い道路で重機が入れない場合や、交通量の多い道路に面している場合は、追加の作業や交通整備が必要となり費用が増加します。他にも、アスベストの有無、地中埋設物、浄化槽の撤去、ブロック塀の解体、樹木の伐採、廃棄物の量などによっても、追加費用が発生する可能性があるでしょう。

建築費

建築費用には「建物本体価格」と「付帯工事費」があります。建物本体価格とは、建物を建てるための基本的な工事費用(基礎工事・躯体工事・内外装工事など)のことです。

付帯工事費とは、本体価格以外で発生する、生活に必要な工事費用を指します。例えば、電気・ガス・水道などの引き込み工事や、外構工事(玄関アプローチ、駐車場など)、空調設備などが含まれます。ただし、付帯工事費の内訳は施工会社によって異なる場合がありますので、なにが含まれているかは必ず確認しましょう。

また、軟弱な地盤や埋立地などでは不可欠な、地盤改良費も含まれる場合もあります。ただし、工事の規模や内容によっては建築費用とは別で計上されることもあるため、事前確認が必要です。

諸費用

諸経費は、工事以外に必要となる各種費用のことで、主に税金や申請費用、手数料などが対象です。具体的には以下の費用が発生します。

  • 印紙税:契約書作成時に必要な税金
  • 登録免許税:不動産の所有権を登記する際にかかる税金
  • 不動産取得税:不動産取得時にかかる税金(住宅の場合は軽減措置あり)
  • 司法書士報酬:所有権移転登記などの手続きに必要な専門家への報酬
  • 借入手数料:金融機関への手数料
  • 保証料:住宅ローン保証会社への手数料
  • 団体信用生命保険料:住宅ローン利用時の保険料
  • 火災保険料:火災や水害などによる建物の損害を補償する保険料
  • 地震保険料:地震による建物の損害を補償する保険料

注文住宅にかかる費用についてもっと詳しく→注文住宅を建てる費用と支払時期まとめ。住宅ローン、つなぎ融資も解説/注文住宅・土地探しマニュアル#8

仮住まい費用

建て替え工事では仮住まいが必要です。引き渡しまでの期間は通常約1年程度で、仮住まい費用は予想以上の出費になることがあります。

この費用を抑えるためには、賃料の比較的安い物件を探すなど、事前の準備が欠かせません。

さらに、仮住まいに入りきらない家具や荷物がある場合は、トランクルームやレンタル倉庫の利用料が別途発生する可能性もあることを理解しておきましょう。

引越し費用

建て替えの場合は、仮住まいへの引越しと、仮住まいから建て替え後の住居への引越しの2回分がかかります。仮住まいの距離が遠い場合は費用が高くなり、通勤や通学などの日常生活も変える必要があるため、家の近くに仮住まい先を探すのも方法の1つです。

また、引越し業者の繁忙期である3〜4月の時期には費用が高くなります。調整できる場合は引越し時期をずらすか、早めに見積もりを依頼するなどして節約しましょう。

家を建て替える場合の住宅ローンはどうする?

今の住まいのローンが完済しているか、残っているかで状況が異なります。詳しくみていきましょう。

住宅ローン完済後の場合

相続した建物などで住宅ローンが残っていない場合は、新規の住宅ローンと同様、住宅ローンを組むことができます。リフォームローンと比べて低金利、長期間で借り入れでき、金融機関の選択肢が豊富です。ただ、建物費用以外にも解体費用、引越代、不用品の処分費用、ローン契約時の印紙代など諸費用などこまごまとした経費が発生する点に注意してください。解体工事費用をこれから組むローンに含めたい場合は、あらかじめ建築会社や金融機関に相談しておくことが大切です。

住宅ローンが残っている場合

今の住宅ローンが残っている場合、既存住宅分と合わせて2軒分のローンを抱えることになります。既存住宅のローンの金利が高い場合、今の低い金利のローンで一本化できるのがメリットです。また、あらかじめ相談しておけば解体工事費用(古い住宅本体やブロック塀の解体、樹木の伐採などの付帯工事費、廃棄物処分費)なども含めたローンを組むこともできます。ただ、審査が厳しめであること、2軒分のローンのため、毎月返済額も高くなりがちという点に注意しましょう。住宅ローン審査に落ちないための対策として、自動車ローンやキャッシングなど他の借入れは完済しておきましょう。

家を建て替える流れは?

建て替えが決まったら、どのような流れで家づくりを進めていけばよいのでしょうか。ここでは建て替えを検討する段階から、建築会社と契約、工事、引越しまでの流れを詳しく解説します。

家族でどんな家に住みたいか話し合う

家族と長期的な住まいのビジョンを共有することは、理想の住まいづくりの第一歩です。「これからどんな家に住みたいか」を家族で話し合うことで、現在の暮らしの改善点や将来に向けた要望を明確にできます。

具体的には、以下のような点について、今の暮らしと比較しながら話し合うとよいでしょう。

  • 使い勝手のよい部屋の広さや収納スペース
  • 家族の生活スタイルに合う部屋の配置
  • 日当たりや断熱性などの住環境
  • 水回りなどの設備機器の機能性
  • 家の耐震性

家族で意見を出し合い、新しい家づくりの方向性を明確にすることで、より満足度の高い住まいづくりが実現できます。

建築会社を探す

建築会社の選定に当たっては、まず公式ホームページやカタログで過去の建築実績や施工例を確認しましょう。また、耐震性能や省エネルギー性能への取り組みなども、これらの資料である程度把握できます。

さらに、モデルハウスへの来場もオススメです。実際の建物を見学できるだけでなく、スタッフの対応を直接確認できます。建て替えに関する具体的な提案や質問への丁寧な回答があれば、今後のプラン作成も安心して進められるでしょう。

プランを打ち合わせし、見積もりをもらう

建築会社が決まったら、担当者との具体的な打ち合わせが始まります。間取りのプランや費用など、家族で話し合って決めた内容が実現可能かどうか、担当者としっかり話し合ってください。

プランの打ち合わせ段階で注意したいのが、予算の問題です。建築会社によっては、希望するプランに追加費用が発生し、当初の予算をオーバーしてしまうケースがあります。そのため、家族で決めた要望の中でも、特に優先したい項目をあらかじめ整理しておくことが重要です。

プランニングの初期段階で概算見積もりを提示してもらいましょう。これらの調整を丁寧に行うことで、予算内に収めることができ、後々のスムーズな工事進行にもつながります。

工事請負契約を結ぶ

建築会社との具体的な設計プラン、仕様、費用などの話し合いが整ったら、いよいよ工事請負契約書の締結となります。工事請負契約書は、建築会社と施主(建築主)との間で交わす重要な書類です。「どんな家を」「いくらで」「いつまでに建てる」という基本的な約束事を明確に定めるものです。

この契約を結ぶ際に最も重要なのが、住宅プランを決定してから契約するという点です。プランが曖昧なまま契約を結ぶと、後々「言った」「言わない」という行き違いが生じ、トラブルに発展する恐れがあります。

仮住まいへ引越す

工事請負契約書の締結、設計プランの確定、そして住宅ローンの本審査申し込みが完了したら、解体工事に向けて仮住まいへ引越します。仮住まい先の確保は、工事開始間際になって慌てることのないよう、早い段階から検討を始めることが重要です。

建築会社によっては仮住まい先の紹介サービスを提供しているところもあるので、事前に確認しておくとよいでしょう。

また、建て替え工事に伴う騒音や振動は近隣への影響を与える可能性もあります。トラブルを未然に防ぐために、工事開始前には近隣へ建て替え工事の予定を丁寧に説明しておいてください。

解体工事をする

仮住まいへの引越しが完了したら、いよいよ解体工事です。工事期間は建物の構造によって大きく異なります。30坪ほどの一般的な木造2階建ての家の場合は1〜2週間程度で完了しますが、鉄骨造や鉄筋コンクリート造の場合は3週間から1カ月ほどかかります。

また、地盤調査の結果によっては地盤改良工事が必要となる場合があります。地盤改良工事は選択する工法によって異なりますが、一般的に2〜7日程度の追加工期が必要です。

新築工事が始まる

解体工事と地盤改良工事が完了すると、新築の建て替え工事が始まります。一般的な木造住宅の場合、着工から完成までの工期は約4〜6カ月程度で、以下の順序で進んでいきます。

■工期の目安

  • 基礎工事(2~3週間)
  • 木工事(建て方工事)(2~3週間)
  • 内外装工事(1~2カ月)
  • 設備工事(2~3週間)

ただし、施工が集中している時期や天候の影響、建物の構造が複雑な場合や規模が大きい場合は、さらに工期が延びる可能性があります。スケジュールについては施工会社と確認しもし工期が延長になっても、柔軟に対応できるようにしておきましょう。

工事期間中は、現場の整備状況や安全対策の実施状況を確認するため、定期的に現場を見学することをオススメします。施工状況を実際に確認することで、より安心して工事の進行を見守れます。

引渡し

新築の建て替え工事が完了すると、「施主検査」を行います。これは完成した家の仕上がりを確認する重要な工程です。「設計図通りに施工されているか」「内外装の仕上がり具合」「設備機器の動作確認」などを入念にチェックします。

気になる点があれば、その場で指摘し、必要に応じて補修や調整を依頼することも可能です。引渡し当日は、建築会社だけでなく、金融機関の担当者や司法書士なども同席します。住宅ローンの最終手続きや不動産登記の手続きをし、全ての手続きが完了した後、ついに新しい家の鍵が手渡されます。

建て替えをする際に利用できる補助金制度

建て替えをする際は、さまざまな補助金制度を利用できます。
それぞれ補助金制度についてまとめたので、紹介します。

住宅の解体に際して利用できる補助金制度

建て替えをする際、既存の住宅の解体が必要になりますが、その際自治体から補助金が出る場合があります。今回紹介するのは、以下の制度です。

●    老朽危険家屋解体撤去補助金制度
●    ブロック塀等除却費補助事業

老朽危険家屋解体撤去補助金制度

老朽危険家屋解体撤去補助金制度は、耐震診断の結果などで危険性が高いと判断された建物を撤去する場合に、解体費・除却費を助成する制度です。対象となる物件は、以下のとおりです。

●    昭和56年5月31日以前に建築された建物
●    なおかつ耐震診断の結果で倒壊の危険性が高いと判断されたもの

東京都墨田区を例に挙げると、助成金額は、工事費用の2分の1以内で、50万円が上限になります。
参考データ:東京都墨田区(老朽危険家屋除却費等助成制度)

ブロック塀等除却費補助事業

ブロック塀などの倒壊による被害を防ぐ目的で、撤去・新設を行う場合は、補助金が保証されます。補助対象は、以下のとおりです。

●    ブロック塀等の調査費・撤去費および改修費
●    ブロック塀等の撤去後の塀新設費

補助要件は、道路や一般の通行に供する通路に面するもの、地震の際に倒壊する恐れがあるものです。補助率については、市区町村によって異なるので、東京都を例に紹介します。

●    市区町村が補助する額の4分の1
●    補助限度額:6500 円/1m(撤去)
●    新設および改修:6000円/1m

国産木材を使用した塀を新設する場合は、2万4000円/1m~14万6000円/1mに相当する経費を、都が負担するようになっています。

建て替えで設備を設置すると利用できる補助金制度

建て替えをする際に、特定の設備を設置すると利用できる補助金制度もあります。

家庭用燃料電池システムの導入による助成金

家庭用燃料電池システムを設置すると、国から助成金がもらえる場合があります。給湯器省エネ事業では、以下を対象に補助金を受けられます。

●    ヒートポンプ給湯器:補助額5万円/1台
●    ハイブリット給湯器:補助額5万円/1台
●    家庭用燃料電池:補助額15万円/1台

雨水タンクの設置による助成金

住宅を新築する際に、雨水タンクを設置する場合は、助成金がもらえる市区町村もあります。東京都大田区を例に挙げると、大田区内で雨水タンクを設置して使用する人が対象になります。しかし、以下の条件に該当する人は対象外です。

●    すでに助成を受けたことがある
●    法令や条例によりタンクの設置を義務付けられている
●    国・地方公共団体またはそれに準ずる団体
●    売買を目的としてタンクを設置する
●    住民税を滞納している

受けられる助成金額は、以下のとおりです。

●    大型雨水タンク(1基あたり500リットル以上):設置工事にかかる費用の2分の1(限度額30万円)
●    小型雨水タンク(1基あたり500リットル未満):設置工事にかかる費用の2分の1(1基につき4万円まで補助)

太陽光発電設置による補助金

太陽光発電では、設置をすることで補助金をもらえることがあります。新築住宅に太陽光パネルを設置する場合、補助金額はそれぞれ以下のとおりです。

●    1kWあたり12万円(上限36万円)
●    3.6kW超の太陽パネルの場合は1kWあたり10万円

補助金については、各自治体によって異なるので、設置前に確認するとよいでしょう。

太陽光発電に関する費用についてもっと詳しく
自宅に太陽光発電を設置する費用はどれくらいかかる? 売電についても詳しく解説!

建て替えでかかる税金

建て替えでは税金がかかることもあります。費用とタイミングを把握しておきましょう。
①印紙税
②登録免許税
・滅失登記:解体時に行います。取り壊しから1カ月以内
・表題登記:新築時に行います。新築完成後1カ月以内
・所有権保存登記
・抵当権設定登記
・抵当権抹消登記:ローン返済完了時に行います
③不動産取得税

建て替えの注意点は?

建て替え・リフォームともに、補助金を受け取るためのバリアフリー化や省エネ化のために、高性能サッシや複層ガラス、太陽光発電、てすり、浴室・トイレの暖房などを設置することで予想よりも高額になる場合もあります。助成金の適用条件クリアのためには費用がかかる点に注意し、自分たちに必要なものを見極めるようにしましょう。

建て替えを効率よく行う視点から言えば、新築工事の計画を依頼するハウスメーカーや工務店に、既存住宅の解体工事もあわせて依頼するとスムーズです。また、解体時にトラブルがあったとき、解体工事と新築工事が別の会社(解体専門業者など)では余計な出費が発生する可能性もあるので注意してください。

建て替えとリフォームのメリット・デメリットや費用相場の比較はこちら
「建て替え」ってなに?「リフォーム」との違いや費用相場を徹底解説

建て替え費用を抑えるポイント

建て替え費用を抑える場合、いくつかポイントがあるので、それぞれ紹介します。

間取りやデザインをシンプルにする

住宅を建築する場合、間取りやデザインにこだわるとその分費用が高くなります。費用を抑えたい場合は総2階など間取りやデザインをシンプルにしましょう。間取りがシンプルな住宅はメンテナンスや掃除がしやすかったり、修繕費用も抑えられる可能性があります。

仮住まいの家賃を抑える

建て替えをする際は、一時的に仮住まいを利用する必要があります。家ができるまでの間に住む場所なので、半年から1年ほど住むことになります。

仮住まいの家賃も入居期間のトータルで見ると大きな費用になりますので、仮住まいの選び方も重要です。また、不要なものはレンタル倉庫に入れるなどして、必要最小限の生活ができるような状態にすると、引越し費用なども抑えられます。

家を建て替えた先輩たちの実例を紹介

今回、家を建て替えた人を対象に、いくつか実例を紹介します。

【Case1】40代で実家を建て替え、両親も愛犬も満足の住まいに

実家を建て替え、二世帯住宅に

実家を建て替え、二世帯住宅に(写真:相馬ミナ)

実家の近所に建売住宅を購入し、息子と2匹の愛犬と暮らしていたIさん。息子の就職が決まり、関西で生活することがわかったことから、実家を建て替えて両親と同居することを決めた。

「以前の住まいは私と犬2匹で住むには広すぎたし、両親も高齢になってきたということもあって、築35年の実家を建て替えて一緒に暮らすのがベストかなと」とその理由を話す。

建て替えで頼りになったのが、スーモカウンターだった。

「明確な新居のイメージはまったくなかったんですが、父を説得するために具体的な情報を入手したかったんです。新しい家の暮らしを息子にも体験させたかったから、完成までの猶予は8カ月。『とにかく急いでいる』と伝えました」(Iさん)。

建築会社にスムーズに進めてもらえるよう段取りを組んでもらう一方、暮らしていた建売住宅もスピード優先で売却。これで建て替えにかかる金額的な負担も大きく軽減され、無理のない返済計画となった。

現在、両親、2匹の愛犬とIさんの二世帯住宅での暮らしは快適そのもの。時間は限られていたものの、大成功の建て替えとなった。

この実例をもっと詳しく
離れて暮らす家族、ご両親、愛犬も大満足の新居が完成

【Case2】旧居のローン完済前に相談、理想の新居に建て替え

建て替え後、明るく広々としたリビングに

思い切って建て替え、明るく広々としたリビングを手に入れた(写真:相馬ミナ)

今から28年前、築9年の中古一戸建てを購入して暮らしてきたTさん。建物は築40年近くなり、室内の暗さや耐震性能、断熱性能、収納の少なさに不満を感じていた。住宅ローン完済まであと数年と迫ったころ、「リフォームしようか」と考えるものの、費用が1000万近くかかると聞き、それなら新築に建て替えたほうがいいな、と考えるように。

ネックとなっていたのは、残っていた住宅ローン。ぼんやりとローン完済後をめどに建て替えようかと考えていたが、たまたま買い物にでかけたスーモカウンターで相談すると「残っているローンを含めた住宅ローンが組めますよ」との回答が。あわせて、建築会社はリフォームと建て替え、両方に対応できる会社を紹介してもらい、一気に話が進んでいった。

建築会社は紹介された会社の3社のうち、5LDKの間取りに理解を示してくれ、なおかつ3階建てで、見積もりがいちばん安かった会社に決定。建築中もしばしば現地に足を運び、仕事ぶりをながめていたという。

出来上がった住まいは、リビングが明るくなり冬場も冷えない。「こうすればよかったと後悔している点はない」ときっぱり語るとおり、夫妻ともに満足げだ。

この実例をもっと詳しく→
リフォームか建て替えか ローン完済前に思い切って相談し、理想の新居に建て替え

【Case3】空き家だった妻の実家を建て替え。一足早い老後の準備に

空き家を建て替え

空き家を建て替えて、終の棲家とした(写真:河原大輔)

近年、頭を悩ませている人が多いのが、親や祖父母などから相続した「実家問題」。Nさん夫妻はこの相続した空き家を建て替えて、夫妻の終の棲家とした。

もともと空き家になっていたのは、妻の実家。ただ、複数の路線が使え、商業施設や銀行、郵便局、病院なども近くにあり、生活利便性にすぐれていた。一方でNさん夫妻は別エリアの建売住宅で暮らしていたが、2階にリビング・キッチンがあり、1階の玄関や浴室への階段の上り下り、断熱性に不安があった。そのため、時期は決めていなかったが「いつかは妻の実家を建て替えて移り住みたい」と思っていたのだ。

そんなとき、偶然、立ち寄ったショッピングモールで「スーモカウンター」を見かける。軽い気持ちで入店し、相談すると、自分たちだけでなかなか進まなかった「実家の建て替え計画」が徐々に整理されて、前に進むように。

建物は耐震性能を考えて、ツーバイフォー工法が得意な会社に依頼した。完成した新居では断熱性にもこだわったため「冬、暖かくて過ごしやすい」と実感。これからの人生を満喫できる、快適な棲み家を手に入れた。

この実例をもっと詳しく→
耐震と断熱にこだわり、老後の将来を見据えた家

【Case4】祖母の住まいを建て替え。地下空間の活用で広さは1.5倍に

リビング・ダイニング

リビング・ダイニングは公園を望む特等席(写真:山出高士)

横浜市に暮らすSさんご家族は、築約40年の祖母の家で生活していた。「いつかは建て替えを」と考えていたが、まだ具体的なプランはなく、「勉強のつもりで」スーモカウンターを訪問。ただ、現在の超低金利や消費税率の引き上げなどの知識をつけるうちに、「いつか」ではなく「早いほうがいい」と考えるようになり、建て替えを本気で考えはじめるように。

ネックになったのは、傾斜地の多い横浜ならではの土地事情だった。土地は南側道路に面していて、日当たりは良好だったが、地面に面した部分は「擁壁(ようへき)」に囲まれていて、自宅に駐車場を設置しようとするとその擁壁を壊す必要があったのだ。

この事情をスーモカウンターに話すと、擁壁工事に実績のある会社を紹介してもらえた。擁壁を壊すことで1000万円以上の費用が必要となったが、道路と同じ高さに玄関をつくれるほか、地下を居室スペースとすることで居住空間が1.5倍になり、「メリットは大きい」と考えたSさん。なにより、リビングの眼の前が公園という好立地を活かせる住まいに建て替えることができた。

この実例をもっと詳しく→
居住スペースを広げるために地下室を活用、広々リビングを手に入れた

【Case5】中古住宅の建て替え。予算・年齢での不安もすっぱり解消

資金面の不安を払拭して建替えた家

資金面での不安を払拭、建て替えを成功させた(写真:くめりんたろう)

建て替えたいと思うものの資金面が不安、というのは誰もが気になるところ。Nさん家族はまさにそんなケースだ。もともと結婚をきっかけに築35年の中古戸建てを購入、水まわりを取り替えてオール電化としていた。だが、9年が経過、子どもも産まれライフスタイルと住まいが合わなくなっていたほか、建物の老朽化が進み、常にどこかを修理しなくてはいけない状態に。

妻は「もう限界!」と建て替えを主張するが、夫は健康への不安から住宅ローンを組むことに乗り気でなく、両親も反対。ならば引越しをと検討するも、なかなか現在以上の好立地の物件には出会えず。

どうしても諦めきれなかった妻は「1000万円で家が建てられる」という文言にひかれて、スーモカウンターで悩みを聞いてもらった。すると「ワイド団信」という加入条件が緩和された団体信用生命保険があること、無理のないローンの組み方などを教えてもらえた。それをもとに、夫や家族を再度、説得し、妻が建築会社を選び、間取りなどを決めていく。途中、一人では心折れていたかも、と妻。アドバイザーの資金面での知識、段取りの組み方が、建て替えを成功に導いた。

この実例をもっと詳しく→
資金面の不安への的確なアドバイスに支えられ、建て替えを実現

【Case6】夫の実家を建て替え。好みのインテリアを取り入れ、全館空調で快適な家に

Tさん宅の注文住宅実例

太陽光発電もつけて電気代も節約(写真/上條泰山)

夫の実家を相続して、建て替えを検討したTさん家族。建て替え以前は、実家から離れた暮らしをしていましたが、長女の高校卒業のタイミングで建て替えをすることにした。

依頼先は比較検討して決めたいと思い、もともと知っていたスーモカウンターを訪問。10社紹介された中から4社に相見積もりを依頼し、さらにデザインが好みでレスポンスも早かった会社に依頼。家族のインテリアの好みを随所に取り入れた、全館空調で一年中快適な家が完成しました。

スーモカウンターに早い段階で相談して家づくりのダンドリを学んだり、自分たちに合う会社と出合えたことによって満足いく家が建てられたそう。

この事例をもっと詳しく→
夫の実家を建て替え、全館空調で四季を通じて快適に過ごせる家に

【Case7】築50年の実家を娘家族が建て替え。介護もしやすい完全分離の二世帯住宅に

Kさん宅の注文住宅実例

広めの日本家屋を完全分離型の二世帯住宅へ建て替え(写真/河原大輔)

ご両親の介護をきっかけに、昔ながらの広い家のリフォームを検討したKさん夫妻。リフォームで解消できない不便さに悩まされていたところ、ちょうど土地探しをしていた長女一家と一緒に、敷地面積が広い土地に、二世帯住宅を建て替えることにした。

スーモカウンターで予算と建て替えかリフォームで迷っていることを伝えると、5社紹介され、その内4社が自宅に来て実際の住まいの状態を見た上で、要望を聞き取ってくれた。その中で、フットワークが軽く、対応がスピーディーだった会社に依頼。
それぞれの世帯の好みを反映した、車椅子での移動にも対応した二世帯住宅が完成した。

この事例をもっと詳しく→
築50年の実家を娘家族と完全分離型二世帯住宅に建て替え

【Case8】50代でかなえた理想の住まい!眺望を楽しむ屋上付きの家

Aさん宅の注文住宅実例

ダークブラウンの建具と床で統一し、趣のあるLDK。キッチンは、左利きのAさんが使いやすいように、シンクとコンロを一般的な並びとは逆に配置している(写真/伊藤トオル)

20代の頃に単身で建てた家を、50代で建て替えることにしたAさん。予算内で理想の家を建てたいという思いから、スーモカウンターを訪れた。スーモカウンターで希望を整理するうちに明確になったのは、「景観を楽しめる屋上のある家を建てる」ことだった。

建築会社については、アドバイザーから紹介してもらった4社のうち、最初に面談して魅力を感じた、屋上付きの木造住宅を得意とする1社に即決した。完成した住まいは、高台から海が望める屋上付きの家。庭には水道や排水設備もあり、ガーデニングやアウトドアが楽しめる。

当初はリフォームも検討したが、建て替えにしたことで、断熱性能などが一新され、住み心地も快適になったという。収納や動線なども、使い勝手の良さにこだわり、Aさんが思い描いていた理想の家での暮らしがスタートした。

この実例をもっと詳しく→女性一人で建てた築30年の家を建て替え、将来を見据え自分好みに

【Case9】築45年の家を建て替え!大工の祖父の思いを今に生かした和モダンな住まい

Kさん宅の注文住宅実例

大きな窓と南側に設けた吹き抜けから、たっぷりの光が入る明るいリビング。奥の畳コーナーには当時の技が光る祖父の欄干と障子を取り入れている(写真/相馬ミナ)

大工だった夫の祖父が建てた家に住んでいたKさん夫妻だが、家の老朽化に伴い、建て替えを検討。希望したのは、「明るさ」「暖かさ」を備えたつくりと、祖父の匠の技を引き継いだ家だった。訪れたスーモカウンターで思いを伝えると、自社大工がいる地元の工務店を3社紹介してもらう。その中で、提案のタイミングやテンポの良さなどに魅力を感じた1社に決定した。

完成した家は、南側にリビングを配置した吹き抜けのある間取り。以前はリビングが北側にあり、年中薄暗く寒かったが、建て替えた家は十分な光が入るようになった。

そして、家の至る所には、以前の家のパーツを取り入れる工夫も。例えば、リビングの一角にある畳コーナーには垂れ壁を設け、そこに組み込まれた欄干は空間のアクセントになっている。また、妻のワークスペースや夫の趣味部屋など、それぞれが過ごしやすい間取りも実現した。

新旧の要素を巧みに組み合わせ、家族の思い出と新しい暮らしが調和した住まいとなっている。

この実例をもっと詳しく→祖父の思い出を受け継ぎ建て替えた、和のアクセントを利かせた家

【Case10】築28年の住まいを一新!結露と寒さから解放された高気密・高断熱の家

Sさん宅の注文住宅実例

東側に設けた横長の窓。天井近くに設置することで、外からの光が部屋の奥まで届き、視線は気になりにくい(写真/相馬ミナ)

築28年の家でリフォームを何度か試みてきたが、壁の結露が改善されず、建て替えを決意したSさん家族。効率的に情報収集ができるとスーモカウンターを訪問し、コストパフォーマンスが良く、「気密性・断熱性」に優れた技術を持つ1社に出合えた。

しかし、家族4人で住んでいた家から仮住まいへの引越しは大がかりなものとなり、荷物は断捨離をしても収まりきらず、3DKの賃貸に加えて貸倉庫も必要になったという。

建て替えた家は高気密・高断熱仕様で、長年悩まされていた寒さや湿気の問題は解消され、快適に過ごしているSさん家族。さらに、大きな窓にこだわらず、十分な採光が確保できる小さめの窓を採用することで、外からの視線が気にならず、家具の配置も困らない工夫がなされている。

LDKに隣接した3畳の妻の部屋は、スライドドアで間仕切りができ、将来の介護スペースや子ども達の里帰り時にも対応できるようになっている。Sさん家族は建て替えをきっかけに、兼ねてから望んでいた快適な住み心地と、将来を見据えた間取りがかなった。

この実例をもっと詳しく→築28年の自宅を高気密・高断熱の家に建て替えて快適なわが家に

【Case11】動線もデザインもこだわり抜いた!暮らしを楽しむ大人の住まい

Yさん宅の注文住宅実例

ホテルライクの洗練された空間のリビング。ドアノブには犬の後ろ姿をモチーフにしたものを採用し、遊び心を大切にするYさんのこだわりが垣間見える(写真/菊田香太郎)

妻の祖母の家を建て替えて、妻の実家の近くに住むことを希望していたYさん家族。展示場を見て回るも依頼したい会社が定まらず、建築会社と施主の中間的立場での意見を求め、スーモカウンターを訪問。価格帯や性能、デザイン面などの要望を伝え、アドバイザーから紹介してもらった5社のうち、相性の良さを感じた営業担当者のいる建築会社を選んだ。

もともと住んでいた祖母の家が特徴的な間取りであったことから、完成した家は随所にYさん家族と担当者が考えた「遊び心」が取り入れられている。例えば、2階の主寝室は床の高さを上げ、さらに階段を設けることで、まるで隠れ家のような空間に。

また、収納スペースにも工夫が凝らされ、玄関ホールにあるシューズクロークの上部には、ロフト風の収納スペースが設けられている。祖母の家の建て替えを機に「遊び心」を取り入れたことで、何気ない日常の中に「ときめき」を感じられる暮らしが実現することとなった。

この実例をもっと詳しく→40代で祖母の家を建て替え、日々の暮らしにときめきを感じるプランを取り入れた遊び心溢れる家

建て替えはスーモカウンターに相談しよう

家の建て替えは、家族の暮らしを大きく左右する重要な決断です。しかし、建築会社の選定から、予算、間取り、立地、工法まで、考慮すべき要素が多く、どこから始めればよいか迷う方も少なくありません。そんなとき、建築会社と施主の中間的な立場から専門的なアドバイスをくれるスーモカウンターは、心強い味方となるでしょう。

スーモカウンターでは、予算や希望する間取り、デザインなどの要望を整理し、それに合った建築会社を紹介してくれます。もし建て替えの計画が思うように進まないという方は、まずは専門家に相談することから始めてみてください。

取材協力/竹下さくらさん

なごみFP

文/嘉屋恭子、SUUMO編集部

監修/SUUMO編集部(家の建て替えにかかる平均相場建て替えをする際に利用できる補助金制度建て替え費用を抑えるポイント